キムチにビビンバ、カルビ、参鶏湯etc、さっと思い浮かべるだけでも、いくつも名前が挙げられるほどなじみ深い韓国料理。
今回は韓国の南の町「釜山」から、韓国料理の定番メニューの一つにしたい、おいしい手長タコの鍋「ナチポックン」をご紹介します。
釜山風のナチポックンは旨みたっぷりのピリ辛鍋
釜山は韓国南東の港町です。
元々漁村であった釜山は、海産物が有名です。
町の魚市場は新鮮な魚であふれています。
さて、今回ご紹介する「ナチポックン」は韓国全土で食べられるポピュラーな料理で、手長タコの辛味噌炒め。しかし、釜山のナチポックンは他の地域とはちょっと違って、炒め物ではなく、出汁で煮る鍋料理なのです。
初めはこのような感じ。
辛味噌を混ぜつつグツグツ煮込んでいくとこんな感じに。このタコの旨味がしっかり出たこのスープがたまらなくおいしいのです。ニンニクと唐辛子がたっぷりの辛味噌入りなので辛いのですが、スープの旨味が辛さの奥にほのかな甘みとなって感じられて、病み付きになる美味しさです。
残ったスープにご飯と海苔を加えて焼き飯に。これがまたとってもおいしい! こうして旨味たっぷりのスープを最後の一滴までいただきます。
タコのおいしさをしっかりたっぷり味わえる逸品。味わっておいしいだけでなく、疲労回復に効果的なタウリンを多く含むタコと、代謝を促してくれる辛味噌効果が合わさって、体にもおいしい料理です。元気をつけたい時にも食べたい一品ですね。
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