アルゼンチンとブラジルの国境をまたぐ「イグアスの滝」。約4kmの間に大小およそ300もの滝が段を成して連なり、ダイナミックな轟音を響かせながら大量の水が流れ落ちています。北米のナイアガラの滝、アフリカのビクトリアの滝と並ぶ世界三大瀑布のひとつですが、滝幅、水量のスケールは他の二つの滝をはるかに凌駕しています。
大迫力の轟音と水しぶき
太古の昔、大規模な地殻変動によって断層が生まれたことから形成されたイグアスの滝。毎秒およそ6万5千トンもの水が降り注ぎ、その規模と驚異的な流れはまさに圧巻!
「悪魔の喉笛」と呼ばれる一番奥にある滝。すさまじい轟音とともに、大迫力の水しぶきと白煙をあげています。先住民の言葉で「巨大な水」を意味するイグアスの滝ですが、はるか昔から大自然が作り出す壮大な景色があったことを感じさせます。
イグアスの滝周辺には遊歩道が設置されるなど、観光しやすいのもうれしいところ。大迫力の滝を間近で見ることができます。
大自然の威力を体感するボートツアー
遊歩道から眺める滝も壮大ですが、驚異的な迫力を体感できるのがボートツアー。なんと滝壺まで近づき、降り注ぐ滝を見上げられるんです!
ボートツアーは滝の下側の乗り場から出発。ライフジャケットを身につけ、持ち物は防水袋の中にしまいます。間違いなくずぶ濡れになるので、レインコートを着るか、着替えやタオルを持参することをオススメします。夏場であれば水着になってしまってもいいかもしれません。
滝壷に近づくと、あたり一面は真っ白な空間に。ボートは数回に分けてものすごい勢いで滝の中に突っ込み、すさまじい水しぶきに包まれます。自然の驚異的な力を体感するとっておきのアトラクションなのです。
亜熱帯ならではの貴重な動植物
イグアスの滝周辺には亜熱帯のジャングルが広がり、イグアス国立公園として世界遺産にも登録されています。滝の周辺では大量の水しぶきが深い森を作り出し、独特の生態系が広がることで、日本では見られないような珍しい動植物が生息しています。亜熱帯ならではの貴重な生き物たちを間近で観察できるんですよ。
至るところにいたアナグマ。森の中で生活しているようですが、エサを求めにテーブルにも寄ってきていました。大迫力の滝も圧巻ですが、ジャングルの緑の景色や生息する動物も楽しみたいところです。
轟音を響かせダイナミックに流れる滝や、亜熱帯ならではの貴重な動植物に出会えるイグアス国立公園。南米を訪れる際は、大自然を体感する旅をしてみてはいかがでしょうか?
[Iguassu Falls Tour]
[Photos by Shutterstock.com]