イギリス南部のドーバー海峡に面する海辺に、この世のものとは思えない素晴らしい絶景があります。ここは白亜の断崖絶壁「ビーチー・ヘッド(Beachy head)」。神さまにしか造れない、あまりにも美しすぎる絶景をお届けします。
きらめく海と白亜の絶景
陽の光を浴びて、輝くような美しさを放つビーチー・ヘッド。まっすぐに切り立った崖は、驚くほど真っ白です。
崖が真っ白な理由は、地層が石灰質でできているため。未固結の石灰岩ゆえ、とてももろく、この絶壁は波の浸食によってできたのだとか。今も少しずつ浸食が進んでいるそうで、数百年後にはこの光景も見られなくなっているかもしれません。
くらくらする高さ!
ビーチー・ヘッドの断崖の高さは約162メートル!
崖の周囲には柵も何もありません。岬のぎりぎりまで行ってみたり、崖の下をのぞき込んだりすることもできますが、なかなか勇気がいりそうです。
ビーチー・ヘッドまでは広大な芝生の上をのんびり歩きながら行くことができます。風はかなり強いのですが、お天気がよければ気持ちの良い散歩となりそうです。
勾配差があるので、場所によって目に映る景色も変わります。共通しているのは広々としたパノラマ風景と、心洗われるような自然の造形美。ため息がもれそうなほど美しく、感動的な風景がどこまでも続きます。
7人の白い修道女たち
ビーチー・ヘッドは、「セブン・シスターズ」と呼ばれる断崖の一番先にあります。
セブン・シスターズの名前の由来は、切り立った崖を7人の姉妹の姿に見立てたことから来ているそうです。崖の数を数えると、確かに7つあります。気高さ、神々しさが漂う白の断崖の絶景。
そして夕陽が沈むころには、さらに美しさが増し、感動的な風景に!
あまりに壮大で、スケールの大きな絶景を前にすると、心がじわりと温かくなります。ここは本当に神さまが造りだした場所なのでは・・・。不思議とそんな気もしてくるのです。
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