幼いころ読んだ「秘密の花園」のお話、その花園は自分のすぐそばに隠されていました。イタリア、フィレンツェにも、町中にありながら、ひっそりと、ただそれを知る人にのみ愛されている美しい庭があります。
花に溢れたその美しい庭からは、実はフィレンツェの大聖堂を望むこともできる隠れ展望スポットなのです。
ガイドブックにはのっていない、市民の憩いの庭「ジャルディーノ・デッレ・ローゼ」をご紹介します。
花に溢れた憩いの庭「ジャルディーノ・デッレ・ローゼ」
「ジャルディーノ・デッレ・ローゼ」はフィレンツェ市が経営する庭、“バラ園”の名の通りにたくさんの薔薇と草花が植えられた美しい庭です。
愛嬌たっぷりの彫刻が並ぶ庭は、ほんわり、のんびりした雰囲気。喧噪からはなれた、静かな庭ですが、実は町の中心「ベッキオ橋」から徒歩14〜15分で行ける距離なのです。
そして、この庭は、フィレンツェの町が一望できる観光スポット「ミケランジェロ広場」の下に位置しており、そこからも、フィレンツェの大聖堂など、美しい町並みを望むことができるのです。
天気のいい日には、花に囲まれて、緑の芝生の上でのんびりくつろぐ人々の姿も。ポカポカ太陽、花の香り、芝生の心地よさ、想像しただけで癒されますね。
開園は花の咲きそろう5月〜7月末までですが、入場無料で、人々の憩いの場として解放されています。
あわただしく観光スポットを見て回るのも良いですが、芝生に座ってのんびりと町をながめる、そんな旅もまた、きっと別の感動を与えてくれる、いいものですよね。
住所:Viale Giuseppe Poggi, 2, Firenze
開園時間:8:00〜20:00
開園時期:5月中旬〜7月末(年によって変わります)
[All Photos by Ryoko Fujihara]