大の旅好き! 有名な観光スポットやグルメにショッピング、もう大体まわっちゃったな〜、というあなた、次はもっと深く旅をしたいと思いませんか?
お隣、韓国は距離の近さから、気軽に行ける旅行先のひとつ。もう何度も訪れたという方も多いはず。そんな身近な韓国の旅をもっと深める、次なるアイデアとして、「韓国の仏教芸術」を巡る旅はいかがでしょうか?
日本と同じように、はるばるインドから伝来した仏教は、元々国にあった思想や宗教と相まって独自の文化、芸術を生み出して行きました。独特の鮮やかな色彩に彩られた寺院は、吸い込まれるような美しさなのです。
宗教論となると難しくなりますが、そもそも、寺院仏閣を彩る装飾は、その思想を人々に伝えるために施されたもの。そう、まずは眺めていればいいのです。
旅をさらに深める「韓国の仏教芸術」巡りのすすめ、その一例として韓国・釜山の「梵魚寺」をご紹介します。
韓国5大寺院のひとつ、静かなる山に抱かれた翡翠色の美しき山寺
韓国5大寺院のひとつであり、禅寺の総本山でもある「梵魚寺(ポモサ)」は韓国の南の町、釜山の山間にあります。
鮮やかな翡翠色に彩られた寺院は、静かな山の深い緑に映え、はっとするような美しさです。
その歴史は古く、678年に創建したとされています。その後、仏教弾圧や日明戦争の戦火にあうなど、歴史に翻弄されながらも、人々の信仰を集めてきました。
翡翠色をベースに、極彩色で描かれた細かい装飾は、見事な美しさで、見る人を魅了します。
また、お寺の周囲は静かな山間を巡る遊歩道となっており、自然と調和するお寺の、穏やかで厳かな雰囲気に浸ることができます。
5月のお釈迦様の誕生日には、色とりどりの灯籠が飾られ、また幻想的な風景となり、とても素敵です。
韓国仏教芸術の美しさと、穏やかに厳かにある佇まいを肌で感じることができる梵魚寺。ここを訪れた体験は、きっと旅を感慨深いものにしてくれるでしょう。
他にもある見所ある釜山の寺院
同じように、釜山には見所ある寺院が他にもあります。
こちらは「三光寺」。1969年創建と比較的新しいお寺ですが、仏教芸術を受け継いだ美しい寺院は圧巻です。
町に近い高台にあるので、お寺からの景色も見晴らしもよいです。また、こちらの5月のお釈迦様の誕生日に、色とりどりの灯籠を飾る「燃灯祭」は大々的に行われ、その美しさは“韓国の美しい景色TOP50”にも選ばれました。
他にも、願い事が1つ叶うという「海東龍宮寺」や、涅槃像のある「大覚寺」など、魅力的な寺院があります。
韓国仏教芸術に触れて、今まで知らなかった韓国、旅を深める一歩を踏み出してみませんか? そこには、旅をする本当のおもしろさ、あなたの旅ももっとワクワクさせる感動的な出会いがまっているはずです。
[Photos by Ryoko Fujihara & Shutterstock.com]