「絶対に行きたい!」日本の紅葉スポットを、絶景を知り尽くす詩歩さんに聞いてみました!

Posted by: 西門香央里

掲載日: Nov 2nd, 2017

「絶対に行きたい!」日本の紅葉スポットを、絶景を知り尽くす詩歩さんに聞いてみました!

ここのところ、涼しい日々が続き、秋も深まってきました。秋といえば「紅葉」。赤黄色と色鮮やかに景色を染める季節もすぐそこ。寒くなるのは寂しいけれども、年に一度しか見れない紅葉の季節は待ち遠しいもの。

今回は、Facebook「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」ページで70万以上のファンを持つ人気の絶景プロデューサー詩歩(しほ)さんに、日本国内の紅葉が素晴らしいオススメ絶景と、紅葉を綺麗に撮るためのポイントや、旅のファッションについて伺ってきました。

日本国内のオススメの紅葉ポイントは?

絶景は日本国内にもいっぱいあるもの。様々な場所で絶景を見てきた詩歩さんは、この度「死ぬまでに行きたい!世界の絶景 新日本編」という新刊を出版しました。今回は本に載っている絶景から、秋に訪れてほしい紅葉の美しい場所を教えていただきました。

・祖父江(そぶえ)のイチョウ(愛知県)

「絶対に行きたい!」日本の紅葉スポットを、絶景を知り尽くす詩歩さんに聞いてみました!

愛知県の稲沢市にある祖父江は、銀杏(ぎんなん)生産量が日本一という町なんです。そもそもの始まりは、防風や防火のためにイチョウが植えられたものなのですが、町内には約1万本ものイチョウの木が植えられています。秋になると町中が真っ黄色に染まって、とても美しい景色を見せてくれます。イチョウ並木やイチョウの木は日本中にもあちこちにありますが、祖父江のように家と家の間を縫うようにイチョウの木があり、町全体が黄色に染まる場所はとても珍しいのではないでしょうか。期間限定ですが、夜には1万本以上のイチョウのライトアップもされます。

・那谷(なた)寺(石川県)

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那谷寺は、石川県小松市にある717年に創建された歴史あるお寺です。ミシュラングリーンガイドで1つ星を取ったこともあるこのお寺の見所は、奇岩遊仙境や岩壁に囲まれた中に建つ本殿です。まさに自然の中にあるお寺という雰囲気で、秋になるとお寺の周りを植えらえた木々たちが彩り、雄大な自然と相成った美しい風景を見せてくれます。ちょっと足を伸ばして霊峰白山の紅葉を見に行くのもオススメです。近くには山代温泉などの有名な温泉街もあるので、パワースポットでエネルギーを蓄えて、温泉で癒されてというのもいいですね。

・篠栗九大(ささぐりきゅうだい)の森(福岡県)

「絶対に行きたい!」日本の紅葉スポットを、絶景を知り尽くす詩歩さんに聞いてみました!

篠栗九大の森は、福岡県の九州大学の演習林の敷地内にある森です。本の中で紹介している「水辺の森」には、ラクウショウという大きな木が池の中からニョキニョキと生えていて、その様子が幻想的だと話題になりました。円錐型の幹が、池の水面に反射して映る様子が、「まるでジブリの映画の世界のよう」とも言われているんですよ。木々が池に反射する様子は朝のみしか見れないので、稀少な風景になっています。敷地内には他にも様々な木々が映えているので、秋にはお散歩をしながら紅葉を楽しめると思います。

・瑠璃光院(るりこういん)(京都府)

「絶対に行きたい!」日本の紅葉スポットを、絶景を知り尽くす詩歩さんに聞いてみました!

京都の東部、比叡山山麓の八瀬エリアにある瑠璃光院は、書院のピカピカに磨かれた床や、机に庭の赤もみじが映り込む姿が美しいと言われている場所です。いわゆる、リフレクションと言われる現象ですが、ことの外日本人はこのリフレクションが好きなようで、紅葉の季節になるとこの写真を撮るために本当にたくさんの人たちが瑠璃光院を訪れます。この美しい庭は「瑠璃の庭」と言われ、瑠璃色に輝く浄土の世界を表しているのだそう。

・鶏足寺(けいそくじ)(滋賀県)

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滋賀県の鶏足寺は琵琶湖の東側にあるお寺です。お寺に向かう参道には両脇にもみじの木が植えてあって、それが紅葉の季節になると一斉に色づきます。まっすぐ境内まで続くのですが、その道はまさに「赤い絨毯」。本堂の方にたどり着くと、赤ではなく黄色のイチョウの木もあって、そのコントラストもまたいいんですよ。今回の本には載っていないのですが、本当に美しいのでオススメしたいです。

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「つるやパン」。鶏足寺の近くにある

「絶対に行きたい!」日本の紅葉スポットを、絶景を知り尽くす詩穂さんに聞いてみました!
「サラダパン」にはたくあんをマヨネーズに和えた具が!

あと鶏足寺に行ったら、近くにあるパン屋さん「つるやパン」でたくあんをマヨネーズで和えた具を挟んだローカルフードの「サラダパン」をぜひ買ってみてください!(笑)

紅葉を綺麗に撮るためのポイントとは?

「絶対に行きたい!」日本の紅葉スポットを、絶景を知り尽くす詩歩さんに聞いてみました!
鶏足寺の落ち葉の絨毯

せっかく紅葉を見に来たのだから、その美しさを写真に収めたいですよね。できれば、綺麗に撮りたい! と思うもの。今まで絶景写真をいっぱい撮影してきた詩歩さんに、綺麗に紅葉を撮るポイントを聞いてみました。

・日が落ちてきたタイミングを狙う!

実は、紅葉を一番綺麗に撮れる時間というのは、太陽が高く登っている時間よりも、日が落ちてきた時間がいいんです。日が高い位置にあると、明るすぎて紅葉が光ってしまいますが、日が落ちてくると、紅葉の赤や黄色が映えてくるのです。また影もいい感じに雰囲気を出してくれて、とても鮮やかな奥行きのあるいい写真が撮れますよ。一眼レフのようないいカメラじゃなくても、iPhoneなどのスマホでも綺麗な写真は撮れるので、撮影する時間帯をぜひ意識してみてください。

・綺麗な落葉の絨毯を撮るなら人の少ない朝に

もし、綺麗な落葉の絨毯を撮りたかったら、まだ誰も踏み固めていない時間を狙いましょう。それは、人が一番少ない朝です。朝一なら、まだ誰も踏み入れていていない落葉の絨毯を撮影することができます。あと、もう一つ気をつけたいのは、雨ですね。雨が降ったあとはどうしても汚くなってしまうので・・・。綺麗な落葉の絨毯を撮るのは、実は結構難しかったりするんです。

・絶景写真は「今だ!」というタイミングが大事

紅葉に限らず、絶景写真を撮るためには「今だ!」というポイントを見極めるのが大事なんです。私の場合は、ネットで天気予報やInstagram、TwitterなどのSNSを使って毎日毎日情報収集をしています。行きたいと狙っている場所の天気がよかったら、「今だ!」という感じで、早朝から出かけることもあります(笑)。いい風景に出会うには、本当にタイミングを逃さないことが大事なんです。もちろん、「今だ!」と思って行っても絶景に出会えないこともありますよ(笑)。

秋の絶景写真を撮るときのファッションは?

「絶対に行きたい!」日本の紅葉スポットを、絶景を知り尽くす詩歩さんに聞いてみました!
鶏足寺の赤く染まる紅葉を背景に。

秋の絶景写真を撮影しに行くとき、あなたならどんなファッションを選びますか? 詩歩さんはどんなファッションをされているのか気になりますよね? ここでは、秋のファッションについて少し聞いてみました。

・寒さ対策は大事!薄手のダウンは必須

秋といえども、場所によってはかなり寒くなったりします。1日の寒暖差が激しい場所もあるので、私の場合は持ち運びができる薄手のダウンを持っていきます。これなら朝早い撮影の時はアウター代わりにしたり、アウターの下に着て調節したりできるので。暖かくなったら脱いで、たたんでカバンの中に入れてしまえば邪魔になりません。秋冬の季節には絶対に必要なアイテムですね。

・風景に合わせて色や柄を選ぶ

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久米島の海。黄色いトップスが青い海に映えています。

動きやすさはもちろん大事なのですが、自分も一緒に写真に写る機会がある場合は、そのときに着ていく服のコーディネイトには気を使っています。例えば、赤い紅葉を撮りに行くなら、青い服を選んだり、白い雪原に行くなら、雪に映えるような色の赤い服を選んだり・・・。そういうことを楽しみながら選んでいます。せっかく行ったのに、風景に混じってしまったらもったいないですから。

タイミングを逃さずに、紅葉写真を撮りに行こう!

「絶対に行きたい!」日本の紅葉スポットを、絶景を知り尽くす詩穂さんに聞いてみました!

様々な素晴らしい絶景を撮影してきた詩歩さんですが、お話を聞いているとその裏にある努力は大変なもの。あの絶景に出会うためには、マメな情報収集と、フットワーク、そしてタイミングを見る能力を駆使したものなのだということがわかりました。みなさんも詩歩さんのインタビューを参考に、国内で綺麗な紅葉に出会いに行ってみてくださいね。


詩歩(しほ)
「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」プロデューサー

「絶対に行きたい!」日本の紅葉スポットを、絶景を知り尽くす詩歩さんに聞いてみました!

1990年生まれ。静岡県出身。世界中の絶景を紹介するFacebookページ「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」を運営し、70万以上のいいね!を獲得し話題に。 書籍「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」シリーズを出版し累計60万部を突破。アジア等海外でも出版される。昨今の”絶景”ブームを牽引し、2014年は流行語大賞にノミネートされた。 現在はフリーランスで活動し、旅行商品のプロデュースや企業とのタイアップ、自治体等の地域振興のアドバイザーなどを行っている。
●Facebookページ「死ぬまでに行きたい!世界の絶景 」www.facebook.com/sekainozekkei
●Instagram @shih0107 https://instagram.com/shih0107/
●ブログ「Shiho and…」http://shiho.me/

新刊「死ぬまでに行きたい!世界の絶景 新日本編」

「絶対に行きたい!」日本の紅葉スポットを、絶景を知り尽くす詩歩さんに聞いてみました!

「死ぬまでに行きたい! 世界の絶景」シリーズの「新日本編」を出版。47都道府県を網羅し、注目の日本の絶景を紹介しています。アクセス方法や予算など、旅に便利なガイドや、ベストシーズンを紹介したカレンダーも収録。

[死ぬまでに行きたい! 世界の絶景 新日本編]

PROFILE

西門香央里

Kaori Simon ライター&フォトグラファー

東京在住のフォトライター。K-POP、旅行、グルメ、カルチャーなどを中心に撮って書いて活動中。好きなことには猪突猛進。小学生の頃からずっと何かの「オタク」。座右の銘は「努力は裏切らない」。

東京在住のフォトライター。K-POP、旅行、グルメ、カルチャーなどを中心に撮って書いて活動中。好きなことには猪突猛進。小学生の頃からずっと何かの「オタク」。座右の銘は「努力は裏切らない」。

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