日産自動車が自動駐車機能を利用した「未来型旅館」を公開
自動車免許の教習で車庫入れにてこずった人、多いと思います。車を地面に描かれた枠の中に入れるだけなのに、何度も切り返しすることになったり、ドアを開けてちゃんと枠に収まっているか確認したり。
でも知っていましたか? 日産自動車の新型「日産リーフ」には、自動駐車機能「プロパイロット パーキング」が搭載されているんです。駐車スペースに合わせて、後ろ向き駐車、前向き駐車、縦列駐車を選択することもできます。
さて、ここまでは車の話ですが、日産自動車が「未来型旅館」を公開とは、一体どういうことなんでしょう。
旅館の玄関を入ってすぐ目にする整列したスリッパ
日本の伝統旅館に到着して暖簾をくぐれば、広い玄関で番頭さんがお出迎え。そして「上がり框(かまち)」にはスリッパが整然と並んでいる。これこそ、日本の伝統的な旅館体験のオープニング。「整列したスリッパ」はまるで玄関にきれいに駐車した車のような光景です。
日産自動車の未来型旅館、その名も「ProPILOTPart RYOKAN」は、300年の歴史を誇る箱根の老舗旅館「一の湯本館」の協力のもと発表されました。なんとその玄関では、スイッチ一つでスリッパが自動的にお客様をお迎えする位置に整列して「駐車」するんです。
天井に設置されたカメラがスリッパの位置を把握し、リアルタイム画像処理とソナー情報(音の情報)を組み合わせて、スリッパが整列すべき正しい位置を指定します。そうすると、自走機能を持っているスリッパ(小さいタイヤが裏についています)は、その空いているスペースまで移動して、自分で「駐車」するんです。
この機能のおかげで、旅館の従業員の手を煩わせず、スリッパを気持ちよく整列させて、お客様をフレッシュにお迎えできるご準備がいつでもできているんです。
さらに、座布団に座卓にリモコンも!
チェックインを済ませて、いよいよ純和風のお部屋へ。さすが300年の歴史がある老舗旅館、庭の木々も美しく風情があります。そしてここには、座布団と座卓が、「整列」しているかのようにピシッと置かれています。
もちろん、この部屋にも日産自動車の自動運転化技術が搭載されています。なんと、座布団と座卓も、正しい位置に自走して整列するんです。
さらに、座卓の上のテレビのリモコンも、空いている定位置に自走して「駐車」。こちらも、その美しい動きで、すがすがしい気持ちになります。
本当に泊まれます!
この一の湯本館の「ProPILOT Park RYOKAN」には、2018年3月24日(土)~3月25日(日)(予定)に、1組(2名)限定で宿泊可能なんです。以下の通り宿泊希望者を現在募集中。
応募期間: 1月25日(木) 14:00 〜 2月10日(土) 18:00
「ProPILOT Park RYOKAN」備品の「スリッパ」は、横浜の日産グローバル本社のギャラリーに特別展示されます。実際に「一の湯本館」で使用されるスリッパが、スイッチ一つで整列する様子を目の当たりにできます。
展示場所: 日産グローバル本社ギャラリー神奈川県横浜市西区高島1-1-1
まずは、この玄関から始まる未来型旅館を動画で体験してください!動くのは全部「モノ」なのに、とってもいとおしく感じてしまいます。
でもやっぱり、どうして日産自動車が?
海外からの旅行客は、毎年増加傾向にあって、今後も2020年には今の2倍の4000万人、2030年には3倍の6000万人に増やすと、政府が目標を掲げています。小規模の旅館(50室以下)では、なかなか外国人旅行客への対応が難しい状況とのことで、「労働者の高齢化問題」や「旅館従業員の効率化に向けたIT活用の不足」が、その原因と指摘されているそうです。
日産自動車では、車の技術を応用して日本の伝統旅館を進化できないか、との思いから、この未来型旅館を一つの事例として公開することになったそうです。
日本の伝統旅館と、日本人の先進のモノづくりが融合した、いかにも日本らしい未来型旅館。日本人でもぜひ、泊まってみたいですよね。
【TECH for LIFE】
ProPILOT Park RYOKAN | Inspired by NISSAN ProPILOT Park #技術の日産
https://www.facebook.com/NissanJP/videos/1687714987915341/
【公式サイト】
http://www.nissan.co.jp/BRAND/TFL/PPPR/
お問い合わせ・ご相談は日産自動車(株)の「お客さま相談室」
0120-315-232 (携帯・PHS対応)
9:00-17:00(年末年始を除く)
お問い合わせ・ご相談内容につきましては、お客さま対応や品質向上のために記録し活用させて頂きます。
[All photos by 日産自動車(株)]