都心からたった1時間半という距離にある、高尾山。標高600メートルという登りやすい高さと、ミシュランガイドで三つ星を取ったことにより、近年は国内外からの観光客が沢山訪れるようになりました。
実は、高尾山は、天狗にまつわる伝説も残る霊山として知られていて、天狗との関わりがとても強い場所なんです。今回は、その高尾山で食べられる天狗にまつわるグルメを紹介します!
天狗と高尾山
高尾山には、聖武天皇の勅令により東国鎮守の祈願寺として、高僧行基菩薩により開山された「高尾山薬王院」があります。その薬王院には、ご本尊「飯縄大権現(いづなだいごんげん)」が祀られています。
天狗は飯縄大権現様の随身として、古来より神通力をもつと言われてきました。先ほども書きましたように、高尾山は、飯縄信仰と共に天狗伝説の残る霊山として知られているのですが、そのため、薬王院はもちろん、高尾山のあちこちで天狗の姿を見ることができます。
天狗の鼻?ごまが香る「天狗ラーメン」
まず最初に紹介するのが、ケーブルカーの「高尾山駅」から薬王院に向かう道のりの中間地点くらいにある「権現茶屋」の「天狗ラーメン」です。
店内はこんな感じに広々。奥には簡単な小上がりもありました。メニューは天狗ラーメン以外のラーメンや、丼ものもありますが、ここは天狗のご利益にあやかるということで、「天狗ラーメン」を注文しましょう。
天狗ラーメンが到着すると、お店の方が「スープが冷めないように焼き石を入れますね」と言って、別に持ってきた熱した石を入れてくれます。一気に湯気が上がりますが、これが白ごま豆乳スープをさらに香ばしくしてくれるようでした。いい香り!
ラーメンのスープは、ごまが香る豆乳スープは優しい味。そしてレンコン、ニンジン、しめじ、ひじき、細もやし、大葉などの野菜と、梅干しが乗っかっています。この梅干しがスープに合う!
そして、インパクトのある長い棒は、雑穀とろろ棒。なんでも天狗の鼻をイメージしたとかで、揚げたてのものを一本どどーんと乗せてくれます。これが思ったよりも美味しく食べ応えがあります。
薬王院までの道のりは山道なので、ここで休憩がてらラーメンというのもいいですね。
住所:東京都八王子市高尾町2177-2
電話番号:042-661-2361
営業時間:平日11:00~16:00
休日11:00~16:30
※12/31は夜間営業を行ないます。
※2月の平日のみ15:30閉店とさせて頂きます。
※イベント、シーズン時には特別営業を行なう場合がございます。予めご了承下さい。
http://www.mount-takao.com/gongen/
可愛くて美味しい高尾山名物「天狗焼」
次に紹介するのは、高尾山の名物になりそうな「天狗焼」です。名前の通り天狗の形をしたお菓子なんですよ。
「売店香住」は店舗工事中のため、現在はケーブルカーの駅の裏側の仮店舗で運営中。大きく「天狗焼」と書いてあるので、すぐわかります。
天狗焼は、1個140円とリーズナブル。こんな風に可愛い天狗の形をしています!食べるのがもったいない…。箱でたくさん買って行かれる方も見えたので、お土産とかに人気なのかもしれませんね。
カリっと焼けた薄い皮の中には、黒豆を使った甘さ控えめのあんこが。ゴロゴロと大きい黒豆が食べ応えがありますし、たっぷり入っているので、満足感があります。
とても人気の商品なので、15時くらいには売り切れてしまうこともあるそう。お早めにどうぞ。
高尾山に行ったら、天狗にまつわるグルメを!
今回は2つのグルメを紹介しましたが、高尾山には他にも「天狗黒豆まんじゅう」や、「高尾山天狗煎」などの天狗にまつわるグルメがありますよ。現地で食べるのもよし、お土産で買って帰るのもよし。高尾山に行ったら、ぜひおためしください。
[All Photos by Kaori Simon]