「桜」が美しいのは、一気に咲いて、瞬く間に散ってしまうから。そして散る姿こそが美しいという、稀有な花だから。
束の間の花ゆえ、私たちは焦がれ、いつ咲くかと心待ちにするのかもしれません。これほど待ち焦がれているのですから、心に焼き付いて、一生忘れられない桜の絶景を見たいものです。
旅行情報誌『じゃらん』編集部が選出した「今年行ってみたい注目の“桜絶景スポット”ランキング」から、桜色に染まる旅に出たくなる絶景をご案内します。
第5位 大井川鐵道 家山桜トンネル【静岡県】
春の瞬間を走り抜ける
SLファンに人気の大井川鐵道。春の家山桜トンネルは、名前の通り桜の名所。大井川鐡道沿いに続く約1キロの道が桜で埋め尽くされます。鉄道の車窓から見るか、家山駅付近でSLと共に見るか、お好きなお花見を選んでくださいね。川根町家山では、桜トンネル、緑地公園などで「かわね桜まつり」が行われます。
家山駅から徒歩10分ほどの家山川河川敷より、家山川橋梁を走る列車の撮影ができます。お花見夜桜SL列車の運行もあり。
住 所:静岡県島田市川根町家山
見 頃:3月下旬~4月上旬
桜の本数:約530本
入場料:無料 (鉄道利用の場合は別途有料)
開催時間:場所により異なる。公式サイトにてご確認をお願いします。
公式サイト:
島田市観光協会
http://www.shimada-ta.jp/event/event_detail.php?id=15
島田市役所
https://www.city.shimada.shizuoka.jp/kankou/kankouspot_sakura.html
大井川鐵道
http://oigawa-railway.co.jp/
第4位 高遠城址公園【長野県】
薄紅色の艶やかさ
古くから「天下第一の桜」と称される高遠のコヒガンザクラは、高遠城址公園内には約1,500本もあり、「さくら名所100選」に選ばれています。白みがかったソメイヨシノに比べ、やや赤みが強いのが特徴。高遠城に攻め入った織田軍と戦った末、落城させられた武田軍の流した血で薄紅に染まったとも言われます。例年約20万人が訪れる人気の「高遠さくら祭り」は、4月1日(日曜日)から4月30日(月曜日)まで。日没からはライトアップが行われます。
住 所:長野県伊那市高遠町東高遠
見 頃:4月上旬~中旬
桜の本数:約1,500本
入場料:大人 500円(高遠城址公園入園料 観桜期)
開園時間:午前8時~午後5時
最盛期は午前6時~午後10時 ※入園の最終は午後9時30分となります。
※天候や混雑状況により時間変動の場合があります。
公式サイト:
信州伊那 高遠さくら祭り 2018 https://takato-inacity.jp/h30/
伊那市役所 http://www.inacity.jp/shisetsu/koenshisetsu/takatojoshikoen.html
第3位 MIHO MUSEUM【滋賀県】
桃源郷の入り口
(C) Inside Japan
滋賀県の山奥に、ミシュランで三ツ星観光地を獲得したMIHO MUSEUMがあります。設計は、パリ・ルーヴル美術館ガラスのピラミッドなどをしたI.M. ペイ氏によるもの。
海外からも観光客が訪れるほどの人気観光スポット。枝垂れ桜の咲く遊歩道からトンネルと吊り橋を経て美術館へと至る構想は、中国の古典「桃花源記」に描かれた桃源郷がモチーフだそうです。シルバーのステンレスの壁に映す桜の色の美しさは、まさに桃源郷。桜の時期は1日に約2千人が訪れるとか。ピンクに染まるトンネルを見るには、午前中が良いそうですよ。MIHO MUSEUMは、宗教法人神慈秀明会の創始者小山美秀子(みほこ)氏のコレクションが展示されている私設美術館。
住 所:滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
見 頃:4月中旬
桜の本数:300本
入場料:大人 1,100円
開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)
公式サイト:MIHO MUSEUM http://www.miho.or.jp
第2位 吉野山【奈良県】
世界遺産吉野山が桜で覆われる華やかさ
世界遺産である吉野山の桜は、下千本、中千本、上千本、奥千本と山頂に向かって順に開花します。千本とは「一目で千本見える豪華さ」と言う意味を表します。桜は古来種が多く、シロヤマザクラを中心に約200種3万本の桜が、吉野山を覆うさまは見事。一度は見てみたい憧れの絶景です。
住 所:奈良県吉野町
見 頃:4月上旬〜4月下旬
桜の本数:約30,000本
入場料:無料
開催時間:未発表 公式サイトにてご確認をお願いします。
公式サイト:
吉野町 https://www.town.yoshino.nara.jp/kanko-event/kanouki/kaika/
吉野山観光協会 http://www.yoshinoyama-sakura.jp/sakura.php
第1位 弘前公園【青森県】
花筏 桜のはなびらで敷き詰められる春の絨毯
(C) 青森県観光情報 アプティネット
(C) 青森県観光情報 アプティネット
【弘前公園・空撮映像】西濠の夜景 弘前さくらまつり2017/弘前公園(HirosakiPark)
弘前に桜前線が到達するのは、4月の下旬頃。長い冬の終わりを待ちかねた桜が、華やかに咲き誇ります。弘前城の外濠を桜のはなびらで敷き詰める花筏は、まさに春の絨毯。日本一の桜の絶景と言って良いでしょう。
住 所:青森県弘前市下白銀町1−1 弘前公園
見 頃:4月下旬~5月上旬
桜の本数:約2,600本
入場料:
弘前城本丸・北の郭の1日入園券 大人 310円
弘前城植物園の1日入園券 大人 310円
開催期間:さくらまつり期間 2018年4月21日(土)〜2018年5月6日(日)
開催時間:午前7時〜午後9時(さくらまつり期間)
公式サイト:弘前さくらまつり2018 http://www.hirosakipark.jp/sakura/
『じゃらん』編集部が選んだ“桜絶景スポット”ランキング ベスト5
(C) PR TIMES
春だから心を乱されてみたい
ひとつを見ると清楚な花。なのに、枝が折れんばかりに咲き誇る桜は、私たちの心を落ち着かなくさせます。
春の切なさを運んでくる花。
夜の帳が降りると、別世界へ引き込む妖艶な花。
これほど違う表情を持つ花もないかもしれませんね。
春だからこそ、桜に心を乱される旅に出てみたいと思いませんか。
[『じゃらん』編集部が選んだ今年行ってみたい注目の“ 桜絶景スポット”ランキング発表!]
[Photos by shutterstock.com]