窓の上の三角マークに気づいたことありますか?
飛行機に乗ると、いつもとは違うマークやサインがあちこちにあります。シートベルト着用のサインや禁煙の表示に、トイレの使用状況や、非常口のサイン、キャビンアテンダントを呼ぶボタンを押すと点灯する小さなランプなど。
飛行機によく乗る方なら、小さな三角のマークが窓の上についているのを見たことがあるかと思います。すべての席についているわけではないこのマーク。そして、全ての飛行機についているわけでもありません。いったい何を意味するのでしょうか。この席に座ると何がおきるんでしょう。
それはウィリアム・シャトナーのシートと呼ばれているらしい。
ウエブ・メディア「Travel + Leisure」の記事に、そう呼ばれる理由が説明されています。
ウィリアム・シャトナーは世界的に有名な俳優。1960年代以降長くスタートレックに、カーク船長として出演しているので、顔を見ればわかるという人も多いかと思います。そして、三角のマークがついている飛行機の座席を、ウィリアム・シャトナーのシートと呼ぶこともあるそうです。
更にその理由は、ウィリアムが出演したアメリカのテレビシリーズ「トワイライト・ゾーン」にあるとのこと。そのエピソードの一つ「二万フィートの戦慄(Nightmare at 20,000フィート)」では、精神的に参った男が飛行機に乗り、嵐に見舞われると、飛行機の翼の上におかしな化け物がのっているのを見てしまって・・・。その男を演じたのがウィリアムです(上の写真はイメージです)。翼の上の異変に気付きやすい窓ということでしょうか。
その窓から見えるものは?
先日乗った飛行機の方に、「三角マークは実際にありますか」と聞いたところ、その機内を確認してくれたものの見当たらなかったとのことで、先輩CAに聞いてくれて、その意味も教えてくれました。
機材によっては主翼の上には、雪の付着を確認するための黄色いマークがついていているそうです。そのマークが一番よく見える窓を示すのが、あの三角マークがついている席とのこと。必要に応じて、離陸の前にパイロットがこの窓から着雪状況を見定めるそうです。
また、この席からの写真は、主翼を入れ込んだ外の様子を撮影できることから、マニアの間では人気があるとも言われています。翼のパーツの動きを見れるのも面白そうです。
[ANA Facebook / 【Captain’sトリビア~主翼~】]
[The mysterious symbol above plane windows that pilots consult in emergencies]
[The Secret Behind Those Little Triangle Stickers in Your Airplane Cabin]
[ミステリーゾーン65話「二万フィートの戦慄」]