海外旅行先でも使うことが多い公共交通機関。日本では慣れていても、海外だといろいろと勝手が違って戸惑うもの。日本とは違ったルールなんかも存在したりします。
今回は、日本のお隣韓国のソウルの地下鉄とバスに乗ったら気を付けたい10のポイントを紹介します。日本に似ているようでちょっと違う、ソウルの公共交通機関のルールってどんな感じなのでしょうか?
まずは「T-Moneyカード」を入手しよう!
ソウルの公共交通機関を使うのに絶対に持っていたいのが交通カードの「T-Moneyカード」。これが一枚あれば、鉄道、地下鉄、バス、タクシーまで乗ることができ、とても便利。まずはソウルに着いたら入手したい1枚です。
T-Moneyカードの使い方は、日本のSuicaなどと同じ。チャージをしてICカード読み取り機にタッチするだけです。チャージは駅にある券売機からも簡単に行えますよ。
では、まず地下鉄編から紹介しましょう!
地下鉄編
年配者には快く席を譲りましょう
韓国は年齢による上下関係が非常に厳しい国。そういうこともあり、電車の中では優先席じゃなくても、年配者に席を譲る光景を沢山見かけます。明らかに自分より年上の方が電車に乗ってきたら、快く席を譲りましょう。そのほうが気持ちよく旅行も続けられるはずですよ。
「妊婦席」に注意!
ソウルの地下鉄には「妊婦席」という席が設けられていることがあります。優先席エリアとは違い、普通席の一角にシートの色が変わった場所があり、そこが「妊婦席」と指定されていることが多いようです。こちらも優先席のように常に空席にしてあることが多くみられます。
ラッシュ時に降りるときは早めの準備を
ソウルにも通勤ラッシュがあります。朝夕のラッシュは、東京のそれに勝ると劣らずなかなか厳しいもの・・・。できればラッシュは避けて移動したいものですが、どうしてもというときは、乗車する人の波に飲まれて降りられなくなる恐れがあるので、下車するときに早めに準備をする事をおすすめしますよ!
ホームを間違えると一度改札を出る羽目に?
乗り慣れていない、表記が外国語である海外の駅では乗車するべき電車と逆方向の電車のホームに行ってしまった・・・、なんてことも起こりがち。その際は仕方がないので反対側のホームへ移動するのですが、ソウルの地下鉄の場合一度改札を出なくてはならないこともしばしば。電車に乗るときは方向に気を付けて乗りましょう。
乗り換えには時間の余裕を
ソウルの地下鉄網は縦横無尽に張り巡らされていて、かなり便利です。ただ、乗り換えをする必要があるときは、時間に余裕を見たほうがいいですね。乗り換え路線同士が離れている駅も多くあり、乗り換えの移動だけで5分以上かかることも。出発には余裕をもって早めに出かけましょう。
バス編
バスを降りる際には念のためT−Moneyカードをタッチ
乗っているバスから地下鉄やバスの乗り換えがある人は、下車時にT−Moneyをもう一度タッチしないと、乗り換えと認識されずもう一度運賃がかかってしまいます。そのため、乗り換えするかわからないときでも「念のため」T−Moneyをタッチする事をおすすめします(韓国人の方は降りる際に「ピ!」とやっている率がとても高いです)。
バス間の乗り換えは30分以内なら「無料」
ソウルのバスは初乗り運賃が1200ウォン(約120円)とかなりお得。縦横無尽にソウル市内を走り回っているバスを乗り換えることも多いのですが、実は乗り換え運賃の割引制度があるんです。バスを降りてから30分以内に次のバスでICカードをタッチすれば、なんと追加運賃がかからないという仕組み!ちなみに地下鉄では改札を出たら運賃が発生してしまうのでご注意を。
アナウンスは「次の次のバス停」まで
ソウルのバスに乗って戸惑うのが停車するバス停のアナウンス。日本では次の停まるバス停のみがアナウンスされますが、ソウルのバスでは「次の次のバス停」まで一緒にアナウンスされます。つい混乱してしまいますが、重要なのは最初にアナウンスされる「次のバス停」なので聞き逃さずに!
めちゃくちゃ運転が荒いので注意!
とにかく、ソウルのバスの運転はものすご~~~~~~~~く荒い!バス停に滑り込みながらドアが開くのも当たり前ですし、お客さんの乗車が終わったらアクセル踏んでいきなり出発です。なので、バスに乗り込んだらまず捕まる場所を見つけるか、すぐに席に座るようにしましょう。ケガをしては大変・・・。
カップに入ったドリンクの持ち込みはNG
最近、ソウルのバスではテイクアウト用カップに入ったドリンクの持ち込みができなくなりました。そのまま手に持ったまま乗ろうとすると、運転手に注意され、乗車拒否されることもあるというので注意しましょう。トラブルにならないよう、バスに乗る前にドリンクはすべて飲んで、カップは処分するようにしましょう。
その国のクセやルールをしって楽しく乗車しましょう
国によって乗車ルールやクセなどは違うもの。前もって知っておくことで、白目で見られたり、戸惑ったりすることなく気持ちよく旅行ができるはず。ソウルに行く際にはこの記事を参考にしてみてくださいね!
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