日本の美意識を感じる、ミニマルな空間
筆者が宿泊したのは、京都・西本願寺すぐそばの「はる家 梅小路」。二階建ての長屋町家です。間口の狭さが知られる京町家。美しい格子戸をくぐると奥行きのある空間が広がります。
土間には、箱庭を眺めながらゆったりできるラウンジエリアがあります。コーヒーや冷たいお茶などのフリードリンクを片手に旅のプランを練ったり、小腹が空いたときには、調理器具完備のコンパクトなキッチンで自炊したりすることも可能。ラウンジエリアの先には、お風呂とトイレがあります。
急な階段を上り、お部屋に到着。昔の女性たちは着物で急な階段を昇り降りしていて怖くなかったのかな・・・?
雰囲気のある空間が広がる、二階に到着。洋間の生活に慣れているからでしょうか、和室はとても新鮮で、どこか艶やか。テーブルと布団以外のものはほとんどないミニマルな空間なので、四畳半ながら広く感じました。
部屋の縁側からは、向かいにあるはる家の別棟と庭が見えます。
昼間の眺めも良かったけれど、夜は特に素敵でした。昔ながらの木造の家は、壁が今のものとは全く違うのでしょう。隣の部屋の話し声が聞こえるので、夜は他の宿泊客に配慮して、静かに就寝。
旅情報は図書室で!
こちらのお宿、向かい側にある「はる家 厨子二階(つしにかい)の町家」など4棟を自由に行き来することができます。そのひとつが図書室のある棟で、京都の観光情報や神社にお寺、伝統工芸などに関する書籍が多数あります。フリードリンクを飲みながら、好きな本を手に取ってみましょう。
かゆいところに手が届くサービス
宿泊してみて一番驚いたのが、一流の接客技術。はる家はホステルという位置付けのようですが、サービスは外資系ホテル並み。「本日のご予定はお決まりですか? ○○へ行かれるのでしたら、△△のバス停から・・・」「午後から雨が降るかもしれませんので、傘を持って行かれてはいかがでしょう。当宿の傘をご自由にお使いください」など、宿泊客の状況などを考慮したサービスにおもてなしの精神を感じました。
朝食には、500円で京野菜たっぷりのメニューが食べ放題というレストラン「都野菜」を紹介してもらい、充実した朝食タイムが過ごせました。
旅行者が不慣れな土地を観光するときに、地元ならではのアドバイスをいただけるのは心強いものです。そして、1泊1室・2名で6000円台。安いときには、5000円台のこともあるみたいです。京都を旅行する際は、次からもここにしよう。そう思えるお宿でした。
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住所 京都市下京区和気町1番地12
電話 075-533-3310 (はる家 総合予約 8:30-14:30/16:00-21:00)
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