ハネムーン目的でくる人が多い国は?
人生で一度の旅。ロマンティックな旅行の極致であるハネムーンに日本を選んだ人が多いのは、いったいどこの国でしょうか。
正解は・・・
「イタリア」です。750人の回答者の中で「ハネムーン」が目的という人の比率は4.7%程度ですが、調査対象の国籍・地域の中では最も高くなっています。昨年イタリアからは約13万人が訪日し、この人数は世界で18位。
イタリア人からすると日本は立地的にも文化的にも遠い国といった印象があるようです。筆者の友人たちも、神秘的で憧れはあるけれど行くには遠いと言っていました。エキゾチックジャパンは遠いからこそハネムーンといった特別な機会に選ばれるのかもしれません。
現地のハネムーン情報サイトでは、日本の魅力は「超高層ビルと伝統的サムライ」のギャップと謳われています。
ちなみに、別のハネムーン情報サイトで、東京の見逃せないスポットを特集していました。夜景が素敵な「東京スカイツリー」、伝統的な建物である「浅草寺」、ユニークな「秋葉原」、都会のオアシス「浜離宮恩賜庭園」、レインボーブリッジと屋形船が楽しめる「東京湾」など。イタリアでもやはりハネムーンの旅先としてビーチは人気のようですが、異文化体験は忘れられない思い出になりそうです。
イタリア人の旅行支出に占める「宿泊料金」の比率は 45.3%と調査対象の国籍・地域の中で最も高くなっています。宿泊料の1泊あたりの金額は実際高めなのですが、飲食費、買物等などにお金をかけなかったので、自然と宿泊料金の比率が上がってしまったようです。
イタリア人の買い物ランキング
イタリア人は旅行の際に買い物をしない傾向にあるようです。調査対象となった20の国籍・地域の中で、イタリア人が買い物に使った金額は23,311円と下から2番目になりました。回答者の3割にあたる「業務」目的の人々に限って言えば、一番低くなっています。
そんなイタリア人が購入したものは、どんなものでしょうか?
1位 その他食料品・飲料・酒・たばこ 56.6%
2位 菓子類 41.7%
3位 和服(着物)・民芸品 33.3%
ちなみに、買い物場所(複数回答)は「観光地の土産店」が48.7%で1位になっています。これはちょっと珍しい結果。20の国籍・地域で買い物場所ベスト3に「観光地の土産店」が入っているのは、他に米国の3位(42.3%)だけなんです。
イタリア人の旅行情報源ランキング
イタリア人が何を参考に旅行プランを考えるのかも興味深いところです。
1位 旅行ガイドブック 35.4%
2位 口コミサイト(トリップアドバイザー等) 28.2%
3位 日本在住の親族・知人 25.8%
出発前に役に立った情報源では「旅行ガイドブック」の回答率が20の国籍・地域の中で最も高くなっています。さきほどの土産店の件に続き、トラディショナルな旅スタイルといった印象を受けました。
以前ヨーロッパの人々に、出会いの形でネットはありかなしかを聞いたとき、イギリス人やフランス人は肯定派が多かったのですが、イタリア人の友人たちは、極力避けたい、自然でロマンティックな出会いがいいと主張していました。コンサバティブな国民性がこんなところにも出ていますね。
[観光庁 訪日外国人消費動向調査 報告書 プレスリリース]
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