あまりの絶景から「天国への階段」と呼ばれている
正式名称は「ハイク・ステアーズ(ハイク階段)」。
どうでしょう、この景色!はるか下に街並み、海がひろがっているのが見えます。
熱帯植物が生い茂るなか、階段は3922段、高さは2,120フィート(646メートル)ほど。
あまりの絶景から「天国への階段」と呼ばれていますが、一歩間違えれば一発で天国へと召されてしまいそうなので、ダブルミーニングなのかもしれません。
ハイク・ステアーズが設置された理由と立入禁止のわけ
もともとは、米国湾岸警備隊がラジオのアンテナを頂上に設置するために取り付けられた階段でした。しかしその役目も終わり、階段の整備がされることがなくなります。安全面が問題視されるようになって、1987年に閉鎖されました。その後21世紀に入って大金をかけて修復されたものの、まだ閉鎖のまま。
山をぐるりとめぐる階段は、急斜面のみかん山にあるモノレールを彷彿とさせます。
こんな道、高所恐怖症でなくとも背筋が凍りますが!ハイカーは後を絶たず。彼らが住宅地に勝手に駐車をしたり、騒いだりするので周辺住民とのトラブルが起こっているといいます。
また、身動きが取れなくなったハイカーがヘリで救助されるような事態も起こっています。
昨年から地元警察が取締りを強化していて、最大1000ドルの罰金、奉仕活動といったペナルティのほか、禁固刑の可能性もあるそう。
今後の見通しは立っていないけれど・・・
周辺住民はハイク・ステアーズの取り外しを訴えているということですが、現在これを所有する水道局による処置は未定です。
なんとか合法的にこの絶景を見られないものでしょうか。「その答えは、(ハイク・ステアーズを使わず)山の裏側からハイキングすること。これなら合法」と主張する個人もいますが、どうやらあまり支持されていない様子。
この絶景は皆の資産なので開放すべきと訴えている市民団体もあるそうです。いずれ、正式に開かれるといいですね。
参考
[ハイク・ステアーズ・トレイルから ハイカーを救助|日刊サン]
[ハイク・ステアーズに特別警備官を配置|日刊サン]
[TO-HAWAII.COM]