風によって刻一刻と表情を変えていく砂漠。太古の昔から人々を魅了してきている砂漠ですが、近年ではそこに別のチャームポイントが加えられたようです。普段我々が見られない砂漠の表情をとらえたフォトグラファーの写真が話題を呼んでいるので、ぜひご紹介させてください。
豪州のフォトグラファーによる、砂漠と道路のある風景
話題になっているのは、オーストラリアのシドニーを拠点に活動されているフォトグラファーIrenaeus Herok氏の写真。彼がドバイやアブダビといったアラブ首長国連邦の砂漠で撮影した写真が「非常に美しい」とSNSで評判を呼んでいるのです。上の画像のように、砂丘に風紋が刻まれている様子は確かに美しいですね。けれど人々が夢中になったのは、ただの砂漠画像ではないのです。
それは、砂漠に敷かれた道路を上空から捉えた画像たち。広大な砂の海にアスファルトを敷く人間の技術力もすごいですが、それをやすやすと飲み込んでしまう自然の強さが、画像から伝わってきます。
これは、砂漠のラウンドアバウトの画像。日本では馴染みが薄いですが、海外ではよく見かける、方向転換のための環状交差点です。砂に埋もれていても、しっかり「道路があるべき場所」を通ったタイヤ跡と、ショートカットしていった跡が混在していて、ドライバーの個性が感じられますね。
交差点ではなく方向転換のためのラウンドアバウトも。なんだか、「地の果て」を見たような気分になりませんか?
ここは、二車線の道路が木を避けるように分離し、再び合流する場所。もともと自生していた木なのでしょうか。緑が貴重な砂漠ならではの光景です。
「スケール感が素晴らしい」上空からの画像たち
Herok氏は、これらの高所からの画像の大半をドローンで撮影しているそうですが、時にはヘリコプターや飛行機から撮影することもあるのだそう。
「上空からの撮影は、スケール感が素晴らしいから大好きなんです」とTABIZINEの取材に答えてくれました。確かにこの視点と、それに伴うぞくぞくする興奮は、上空からの撮影でないと得られませんね。
Herok氏にはぜひこれからも、我々が知らない上空からの景色をとらえていって欲しいと思います。
[Instagram/ Irenaeus Herok]
[Irenaeus Herok – Photography]
[Facebook/Irenaeus Herok]
[The Desert Is Taking Over Dubai And Abu Dhabi, And The Photos Are Stunning]