フィリピン・マニラのニノイ・アキノ国際空港から車を走らせること約2時間。そこに待っていたのは、美しいガーデンが広がる秘境のようなホテルと、緑に包まれた島のあちこちから煙が上がる活火山でした。
今回は地球の動きを感じる不思議な土地のあるフィリピンの町、タガイタイへの旅についてお話します。
活気ある首都、マニラ
初めて降り立ったフィリピンの地。まずは空港から車で2時間ほどの町、Tagaytay(タガイタイ)へと向かいます。Grab(東南アジア版Uber)で車を手配し、ほどなくすると日本人が経営しているというタクシー会社のタクシーが到着しました。
マニラの中心地は渋滞が多く、要所要所に運転手にピーナッツなどのおつまみや飲み物を販売する売り子さんの集まるスポットがありました。運転手さんが筆者と友人にもスナックを渡してくれたので、ありがたくご馳走になることに。
夕方頃に空港を出たのですが、その日は渋滞が多く、タガイタイに着く頃には辺りはすっかり暗くなっていました。宿に着いてチェックインを済ませ、早めに休むことに。
地球の鼓動を感じる火山「タールボルケーノ」
次の日の朝、朝食を摂りにダイニングへ行くと、昨夜から私たちを担当してくれていたスタッフがおだやかな笑顔で、「Good morning, ma’am.(おはようございます)」と声を掛けてくれました。
朝食用に案内されたのはリゾート感あふれる空間。緑や花々に囲まれてゆったりとした時間を過ごせました。
ダイニングまでの道には『Moon Garden』というホテルの名前にちなんだ可愛らしいオブジェが。
その後の予定は未定だったのでひとまず中心地の方へ出てみると、トライシクル(サイドカー付きのバイク)の運転手の人に、「火山に行かない?」と声を掛けられました。
せっかくなので行ってみようかという話になり、いざ連れていってもらったところ、なんとそこは湖。そこからボートに乗って行った先が「Taal Volcano(タールボルケーノ)」と呼ばれる火山とのことでした。
いざボートに乗り込み火山へ着くと、頂上までは馬で30分ほどとのこと。頂上までの道のりはまるでハリウッド映画のワンシーンのようで、海外に来たなあ・・・としみじみと感じます。
頂上に到着。大きな火山湖が眼下に広がります。
ところどころから煙が上がっていました。自分が立っている場所の地面を触ってみるとほんのりあたたかく、普段の生活ではなかなか感じることのできない地球の動きを感じた気がしました。
有料エリアに入るともう少し先の見晴台へ行くこともできるとのこと。なかなかない機会だったので、その先まで行ってみました。途中の道も映画の撮影場所のよう。
ここが最先端です。縁に座って足を投げ出すと、また違った角度から景色を楽しむことができます。
下山し、ボートに乗って帰るころには、空が少しずつ夕焼けに染まりつつありました。
普段コンクリートに囲まれた場所で何気なく生活している場所が、いかに自然本来の姿から離れた場所なのかを実感したなんとも不思議な旅でした。そんな手つかずの自然が残る神秘的な国、フィリピン。地球や大地の力を感じに一度訪れてみてはいかがでしょうか。
[All Photo by Risa Imai]