晴れた日は、世界中がキラキラして見えて、気分が上がりやすいものです。せっかくのおでかけの日がくもりと分かると、わくわくが減ってしまうかもしれません。でも、くもりの方がいいこともあります。くもっていてラッキーと思えれば、幸せな日が増えますね。
くもりの日は柔らかな光を生かした写真が撮れる
晴れた日は、青空がきれいな写真が撮れます。でもデメリットもあるんです。日の光が強いと、影が濃すぎるパキッとした写真になります。
雰囲気のある写真に仕上げたいときは、柔らかい光になるくもりの日に撮りましょう。ただ、くもり空の部分が入りすぎないほうが仕上がりがきれいです。花や人を撮るにも、くもりの時が向いています。影が強く出ずに、表情がわかりやすく映えるんですね。
カメラに詳しい知人は、くもりの日はガラスがきれいに撮れると言っていました。窓に関していえば、日差しが強い日は反射するので、内側まで撮りたいときはくもりの日がいいと筆者も感じています。
また、光が柔らかいときは、青系や紫系といった沈みがちな色がきれいに撮れやすいという情報があります。さらに、くもりの日は、日の出、日の入りの時間に青みが強くなるそう。くもりと青い色は強い関係があるようです。
洗車に最適なのはくもりの日
実は、洗車に一番適しているのは、風が吹いていない、くもりの日の夕方なんだそうです。
昼間は水がすぐ乾きます。洗車の途中に洗い流さないうちに水が蒸発してしまうと、車体に水のシミができやすくなります。水道水の場合は白いカルキの跡が、井戸水なら茶色い錆が残りやすく、見た目だけではなく塗装の膜にもよくないのだそう。
一番向いていないのが、真夏の炎天下。洗車は直射日光のダメージと相まって最悪だそうです。逆に、冬の洗車は、水分が凍ることがあるので、ささっと短時間で洗って水分をなくしておくことがポイントです。
くもりの日は雲海が現れやすい
寒い時期に発生することが多い雲海ではありますが、滅多に出会えない貴重なものですよね。
関東では、平野ではくもったり小雨が降っているような日に、標高2000~2500mの山の上は晴れていて、雲海が見えるというシチュエーションがあるそう。三陸沖などに高気圧があるときに、関東では低いところに雲がたまることがあります。その上に暖かい空気の層があると、冷たい空気の層にある雲が上に上がらずに横に広がり雲海になるんですね。
発生条件としては、湿った空気が必要で、それが冷えて雲海になります。たとえば前夜に雨が降っていたら雲海が発生する可能性が高まるようです。
蛍がよく見えるのはくもりの日
夏の蒸し暑い、風の強くない日にふわふわ飛ぶのが蛍です。雨上がりの日が最高なんだそうです。
そして、くもりの日がいいというのは、月明かりが強くならないから。月がこうこうと照っていると、蛍の繊細な光がかき消されてしまいます。
くもりの日でネガティブな気分のときは、記憶力がアップ
天気は気分に影響しますよね。オーストラリアの大学の研究によると、くもりや雨で、どんよりした気分の日は、記憶力と、違いを認識する能力がアップすると分かったそうです。これは、郊外のお店で10の商品をみたあとに、何があったかの記憶チェックの結果、判明したそうです。
くもりの日に、おでかけするにも、家で勉強するにも、ラッキーは隠れているのですね。
参考
[天気を味方につける ‐お天気ごとの写真の撮り方‐|Canon]
[光と影でドラマチックな写真を!-斜光での撮り方-|Canon]
[光の状態が悪くても、いい写真を撮る4つのコツ|Japancamera]
[乗り物ニュース]
[休暇村茶臼山高原]
[Number]
[フジテレビ]
[Science Direct]