一足先に、夏色の絶景へ連れて行って【第5回】|たったひとつを叶える旅<50>

Posted by: 青山 沙羅

掲載日: May 1st, 2019

旅の目的は「たったひとつ」が潔いと思いませんか。今回の「たったひとつ」は、子供時代の気持ちに戻っていく夏色の絶景。富士山のたたずむ絶景を巡ってみましょう。日本の原風景、静岡市三保の松原、河口湖越しの富士山など、あなたが会いに行きたいのはどの富士山でしょうか。

河口湖 山梨県南都留郡

旅の目的は「たったひとつ」で良い

旅の目的は「たったひとつ」が潔いと思いませんか。
あれもこれもと盛りだくさんは、大人には野暮というもの。情報が氾濫している現代だからこそ、余計なものは削ぎ落として、自分の「たったひとつ」を選び取るのが粋。旅の荷物はシンプルに、期待だけを詰めて。

私たちがまだ訪れたことのない、未知の場所や絶景。
笑顔で迎えてくれる、あたたかい地元のひと。
生産地ならではの、新鮮で美味しいもの。

珠玉のように散らばる日本各地の魅力を発信する「ONESTORY(ワンストーリー)」。「ONE=1ヵ所」を求めて日本を旅するメディアから、私たちの「たったひとつ」が見つかりそうです。

ワクワクする夏がやってくる

日差しが日ごとに強くなってきて、夏の訪れを感じます。大人になってしまうと、「夏は暑くて、汗をかくからいや」「夏の満員電車は最悪」などとネガティブなことを考えがち。

子供の頃は、ジリジリする太陽、真っ青な海、濃い緑の森、モクモクの入道雲、水の冷たさ、冷えたスイカなど、夏ならではの風物詩にあんなに焦がれていたのに。気持ちの片隅に隠れていた夏への憧れを、呼び起こしてみましょう。きっと気持ちがワクワクして、夏色の旅に出たくなりますよ。

静岡側から見る富士山

静岡 富士山

全国の栽培面積、収穫量の約40%を占める茶畑を従えて、青くそびえ立つ富士山。 山々や茶畑のグリーンと青い富士山の対比が美しいですね。日本の原風景を感じる、懐かしい風景です。

静岡市三保の松原 天女の羽衣はどこに

静岡 三保の松原

静岡県静岡市清水・三保半島の東側に広がる「三保の松原」。駿河湾を挟んで伊豆半島や富士山が望める名勝は、一本の松に天女の羽衣が掛かって揺れているのを、漁師が見つけたという「羽衣伝説」の舞台。羽衣を返す代わりに美しい天女に舞を所望したものの、羽衣を返したらそのまま天へ帰ってしまうのではとためらう漁師。天女は「疑いや偽りは人間の世界のことで、天上の世界にはございません。」と答えたそうです。

三保松原の羽衣伝説 静岡市シティプロモーション
https://www.shizuoka-citypromotion.jp/mihonomatsubara/learn/hagoromo.html
■もっと知りたくなったら
ONESTORY(ワンストーリー)
和歌に詠まれ、浮世絵にも描かれた奇跡の景勝地。[三保の松原/静岡県静岡市]

三保の松原
〒424-0901
住所 : 静岡県静岡市清水区三保 
電話 : 054-251-5880(するが企画観光局)
https://www.visit-shizuoka.com/spots/detail.php?kanko=336

山梨県南都留郡 富士山の絶景スポット河口湖

河口湖 山梨県南都留郡

数ある撮影スポットの中でもベストスポットは、新道峠から見る河口湖越しの富士山。雲海に浮かぶ富士山は、日本一の霊峰。2013年ユネスコ世界遺産委員会により「富士山ー信仰の対象と芸術の源泉」として、世界文化遺産に登録されました。

■もっと知りたくなったら
ONESTORY(ワンストーリー)
『富士山』の圧倒的な懐に抱かれながら、名実ともに日本一を感じる。[河口湖/山梨県南都留郡]

河口湖
住所:山梨県南都留郡富士河口湖町 
アクセス:中央自動車道河口湖ICおよび東富士五湖道路富士吉田ICから車で約6分(※富士急行河口湖線河口湖駅まで)/富士急行河口湖線河口湖駅下車

山梨県側から見る富士山

山梨 富士山

県土の約8割が山岳地域、「富士山」をはじめ赤石山脈(南アルプス)、八ヶ岳など標高2,000mを超える山々に囲まれた山梨県。静岡県のように海と富士山の2ショットは望めませんが、河口湖に映る逆さ富士、富士山から湧きだした八つの湧水の「忍野八海」などの絶景を見ることが出来ます。

今回のたったひとつは、子供時代の気持ちに戻っていく夏色の絶景。私たちが旅へ向かわずにいられないのは、日常で求められない「たったひとつ」に出逢うためなのです。

PROFILE

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

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