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知らないと損。古城とワインの町・コッヘムに魅せられて【ドイツ旅行記】

Posted by: 春奈
掲載日: Jun 11th, 2019.

ドイツのモーゼル川沿いの小さな町コッヘムは、知る人ぞ知る古城とワインの町。日本での知名度は決して高くありませんが、中世の面影を残す古城に、可愛らしい旧市街、名産のモーゼルワインと、わざわざ訪れる価値大の町です。絵のような風景の数々に出会える、メルヘンの世界へと旅立ちましょう。

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古城とワインの町コッヘム

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ドイツの川といえば、一部が世界遺産に登録されているライン川が有名ですが、ライン川の支流であるモーゼル川沿いにも、可愛らしい町がたくさんあります。その筆頭が、古城とワインの町として知られるコッヘム。

堅固な古城とメルヘンチックな旧市街のコントラストが印象的な、一度訪れると忘れられなくなる町です。

いざライヒスブルク城へ

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朝のうちにコッヘムに到着した筆者が真っ先に向かったのが、ライヒスブルク城(コッヘム城)。コッヘムの町を見下ろす高台に建つ中世の要塞で、もともとは1000年ごろに築かれたとされています。

12世紀に神聖ローマ帝国の所有となったことから、「ライヒスブルク(帝国城)」と呼ばれるように。1689年にフランス軍によって破壊されますが、1868年から1877年にかけて再建され、中世の雰囲気を伝える山城として、ブドウ畑の頂にそびえています。

コッヘムの町なかから歩いて行くこともできますが、観光案内所があるエンデルト広場(Endertplatz)からシャトルバスが出ているので、バスで行き、徒歩で帰ってくることにしました。

カッコよすぎるライヒスブルク城

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シャトルバスはライヒスブルク城の足元で停車するので、ブドウ畑の横の坂道を上り、城内へと向かいます。城内はガイドツアーによる見学。まずは、城のショップでガイドツアーのチケットを購入し、ツアー開始を待ちます。

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重厚な城門と城壁に囲まれた石造りの城は、まるでリアルRPGの世界。中世の甲冑を身にまとった騎士が現れそうです。

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たくさんの塔をもつ、複雑な造形もまた美しい・・・。

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ドイツのお城は、内部の写真撮影が禁止されているところも少なくありませんが、嬉しいことに、ライヒスブルク城は写真撮影可。豪華な壁と天井の装飾が印象的な食堂や、城内で最も広い「騎士の間」などを見学しました。

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もともと防衛目的の城だけに、秘密のドアから町へと出られるようになっているしかけも。中世ファンやRPG好きには、たまらない城ではないでしょうか。

メルヘンチックな旧市街

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カッコいいライヒスブルク城に対し、木組みの建物も多く残るコッヘムの旧市街は、とってもラブリー。とりわけ、聖マルティン教会の塔がアクセントのマルクト広場には、絵本から飛び出してきたかのような風景が広がっています。

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小さな町ながら、雰囲気のある細い路地が張り巡らされていて、旧市街好きのツボを刺激してきます。

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このあたりで、マルクト広場に面したレストラン「ビストロ・アム・マルクト」で、フラムクーヘンとグラーシュスープのランチ。フランス語では「タルト・フランベ」と呼ばれるフラムクーヘンは、南部ドイツでも定番の軽食で、白ワインとの相性も抜群です。

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もともとハンガリー料理のグヤージュは、ドイツでは「グラ―シュ」と呼ばれるポピュラーなメニュー。自家製のグラーシュスープは、ほんのりスパイシーで絶品でした。

Bistro Am Markt
Markt 13, 56812 Cochem

山頂からコッヘムのパノラマを堪能

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ランチでエネルギーを蓄えたら、コッヘムのパノラマが見渡せる山頂行きのリフト乗り場まで歩きます。リフト(Cochemer Sesselbahn)は、旧市街の北西。町はずれですが、小さな町なので、それほど遠くはありません。

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リフトを降りて展望台まで歩くと、眼下には蛇行するモーゼル川とライヒスブルク城、旧市街が織り成す絶景が広がっています。街なかを歩いているとなかなか気付かないものですが、グレーの屋根が連なるコッヘムの街並みは、高台から見るとシックな雰囲気。

北ドイツや南ドイツとは違い、むしろ以前ベルギーやルクセンブルクで見た風景に似ています。同じドイツでも、地域によって街並みが異なるのが面白いですね。

絵のような古城と旧市街の風景

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コッヘムで絶対に見てほしいのが、モーゼル川に架かるスカーガ―アーク橋の上と、対岸からの眺め。ここまで来る観光客はごく一部ですが、ここからの風景は本当に素晴らしく、見逃すわけにはいきません。

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緑豊かな丘陵の上にライヒスブルク城が鎮座し、手前にはモーゼル川に沿って、カラフルな建物が並びます。世紀を超える人工物と自然が融合した風景は、まさに絵画のよう。

使い古された表現ではありますが、実際にこの景色を目の前にすると、「絵のような風景とは、この町ためにあるのでは」と思えてくるのです。

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日中も夜も、時間ごとに表情を変える古城と旧市街のコラボレーションは、いつまでも、何度でも見たくなる美しさです。

ノスタルジックなワイン酒場のモーゼルワイン

コッヘム17

一日の観光の締めは、名産のモーゼルワインで。コッヘムのカフェやレストランならどこでも地元のワインが飲めますが、ワインの町ならではの体験ができるのが、伝統的なワイン酒場。

「シュロスベルクケラー」は、自社製造のワインが飲める昔ながらのワイン酒場。チーズやハムなどのおつまみはありますが、温かい食事はありません。純粋にワインを楽しむための場所で、一人でも、ワイン一杯からでも気軽に利用できます。

コッヘム18

オーダーしたのは、モーゼルワインの代表的な品種であるリースリングの房選り。甘口ワインですが、フレッシュで後味爽やか。やはり本場のモーゼルワインは納得のおいしさです。

シュロスベルクケラーは、ワイン農園を所有しているだけに、一般のレストランに比べ、質の高いワインが安く飲めるのも嬉しいところ。気に入ったワインは、ボトルで購入することもできますよ。

Schlossbergkeller
Schloßstraße 15, 56812 Cochem
http://www.schlossbergkeller.de/

コッヘムを知らないなんてもったいない

コッヘム19

コッヘムは、西ヨーロッパでは人気の観光地ですが、日本人はおろかアジア人の観光客はほとんど見かけませんでした。ライヒスブルク城だけでも十分見ごたえがある上、メルヘンチックな旧市街に、おいしいワインまであるとくれば、もっと有名になってもおかしくないのに・・・。

コッヘム20

筆者はこれまで、多数のドイツとヨーロッパの町を旅してきましたが、コッヘムはドイツで最も美しい町のひとつ。それどころか、ヨーロッパで最も美しい町のひとつであるとさえいえます。

「コッヘムを知らないなんてもったいない!」。そんな思いを胸に、この町を後にしたのでした。

取材協力:ドイツ観光局
[All photos by Haruna]
[Do not use images without permission]

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春奈

Haruna ライター
和歌山出身。東京での会社員時代に、旅先でドイツ人夫と出会う。5か月間のアジア横断旅行の後ドイツに移住し、ライターに転身。約2年半のドイツ生活を経て、現在は日本在住。「歴史地区」や「旧市街」と名の付く場所に目がなく、古い町を歩き尽くすのが大好き。世界のリアルな「ワクワク」を多くの人に伝えたい。


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