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大聖堂と木組みの街並みに恋するリンブルク【ドイツ旅行記~フランクフルトから日帰り~】

Posted by: 春奈
掲載日: Jun 13th, 2019.

ドイツ・フランクフルト周辺には、日帰りで気軽に足を延ばせる観光地がたくさんあります。そのひとつが、色鮮やかな大聖堂で知られるリンブルク。大聖堂を目当てにリンブルクを訪れた筆者でしたが、予想を超えるキュートな木組みの街並みに一目惚れ。リンブルクは、いい意味で期待を裏切る街だったのです。

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リンブルク5


フランクフルトから日帰りでリンブルクへ

リンブルク1

日本帰国が間近に迫ったドイツ滞在の終盤、日帰りでリンブルクを訪れました。

実は、今回筆者がリンブルクを訪れたのは、いわば成り行き。もともと強く「リンブルクに行きたい!」と思っていたわけではなく、フランクフルトから日帰りでイトシュタインという街へ行った後、時間に余裕があったので、リンブルクにも行くことにしたのです。

リンブルクへのアクセスは、フランクフルト中央駅から鉄道で1時間強。フランクフルトからの小旅行にぴったりの場所です。リンブルクといえば、ユニークな外観の大聖堂が有名。大聖堂との対面を楽しみにしながら出かけました。

キュートな木組みの街並みに一目惚れ

リンブルク2

リンブルク(Limburg an der Lahn)駅から街の中心部までは、徒歩で5分ほど。駅からまっすぐ北に進むと「コーンマルクト」という名の広場に突き当たります。そこから先が、リンブルクの旧市街。

リンブルク3

一歩足を踏み入れてみて、驚きました。色とりどりの木組みの街並みが、とっても可愛いのです。さまざまな装飾が施されている建物も多く、どこを切り取っても絵になる!リンブルクの街並みがこんなにもメルヘンチックだなんて、知りませんでした。

リンブルク4

なにせ、リンブルクは日本ではほとんど知られていないうえ、ガイドブックを見ても、「大聖堂の街」として紹介されているだけで、可愛らしい街並みはあまりクローズアップされていません。大聖堂を見るのが目的だったにもかかわらず、一目惚れ級のキュートな街並みに出会えて、嬉しい誤算です。

後から調べてみると、リンブルクは「ドイツ木組みの家街道」に加盟していることが判明。どうりで、美しい木組みの家々がたくさんあるわけですね。

カラフルな外観のリンブルク大聖堂

リンブルク5

予想以上の可愛い街並みに興奮し、本来の目的を忘れてしまいそうになりましたが、リンブルクといえば、高台に建つ大聖堂。ドイツには数多くの大聖堂がありますが、リンブルクの大聖堂は、ほかとは違ったカラフルな外観をしています。

リンブルク6

高台にある大聖堂へは、旧市街の坂をのぼっていけば、自然とたどり着きました。

ドイツの大聖堂の多くが荘厳あるいは質実剛健であるのに対し、リンブルクの大聖堂は、お城のようにメルヘンチック。しかし大聖堂だけあって、可愛らしいだけでなく、威厳も兼ね備えています。ファサードに施された装飾の数々が美しいですね。

13世紀のフレスコ画が残る大聖堂内部

リンブルク7

カラフルな外観とは打って変わって、大聖堂内部は素朴な印象。リンブルクの大聖堂は、13世紀前半のロマネスク様式からゴシック様式への過渡期に造られたため、両様式の特徴を併せもっています。

内部の見どころは、内壁のいたるところに残る13世紀のフレスコ画。キリストや聖ゲオルグ、聖ニコラウスなどが描かれています。

リンブルク8

高い天井をもつ空間は、上部から自然光が差し込み、明るく開放的な雰囲気。訪れる者を威圧するような感じは一切なく、包み込むような優しさを感じます。わかりやすい派手さはありませんが、噛めば噛むほど味が出るような、味わい深い大聖堂です。

橋の上から眺める大聖堂

リンブルク9

大聖堂内部を見学したら、ラーン川に架かる橋の上へ。ここに来ると、街を見下ろす高台に大聖堂が建っているのがよくわかります。

橋の上から見る大聖堂は、まるでお城のよう。日本でいえば城下町のような感覚でしょうか。リンブルクが、大聖堂とともに発展してきた街であることが実感できます。

日曜日も営業中のお店がたくさん

リンブルク10

街並みの可愛らしさに加え、もうひとつ驚きだったのが、日曜日も営業中のお店が多いこと。

ドイツでは、日曜・祝日はスーパーも含め、ほとんどの商業施設が休業します。にもかかわらず、リンブルクでは、チョコレートショップ、グミ専門店、アンティークショップ、インテリアショップ、ギャラリーなど、日曜日も空いているお店がたくさんあるのです。

リンブルク11

日曜日のドイツで、これほどたくさんのお店が営業している光景を見るのは初めて。フランクフルトでも日曜にはほとんどのお店が休業するので、フランクフルト近郊で日曜日に買い物を楽しみたいなら、リンブルクに足を運ぶといいかもしれません。日曜に営業するリンブルクのお店の多くは、月曜日に休業するようです。

「Fare Tredici」でひと休み

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リンブルク旧市街にある木組みの建物の中でもひときわ目を引くのが、観光案内所の近くにある精緻な装飾が施された茶色い建物。この建物は、現在「Fare Tredici」という名のカフェ兼コーヒーショップとして利用されています。

リンブルク13

歴史ある外観とは対照的に、内部はモダンでファッショナブル。ドイツの人々は、古い建物を活用するのが本当に上手ですね。自家焙煎だけあって、えぐみが一切ないまろやかなラテには、コーヒーのおいしさが詰まっていて、普段はお茶派の筆者もコーヒーの魅力を実感。

リンブルク14

コーヒー豆やチョコレートなどの販売も行っているので、お土産探しにもおすすめです。珍しいところでは、コーヒー豆を使用したお茶も売っていました。

Fare Tredici
Barfüsser Straße 1-3, 65549 Limburg an der Lahn
https://www.f13caffe.de/

とにかく心地良かったリンブルク

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リンブルクに足を運んでみて感じたのが、雰囲気の良さ。街並みが美しく、清潔で、穏やか。観光地らしい賑わいがあり、レストランやショップも充実しているものの、ごみごみしているわけではなく、とても居心地が良いのです。

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ショップにしても、「ザ・土産物屋」といったベタなお店ではなく、ポリシーを感じるおしゃれなお店や、ヒップなムード漂うお店が中心で、ウインドーショッピングをしながら歩くだけでも楽しめます。

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今回は到着が午後だったため、リンブルクで食事をする機会はありませんでしたが、雰囲気の良いおしゃれなレストランも多く、「またリンブルクに来る機会があったら、絶対にここでランチをしよう」と誓いました。

これまでドイツ各地を旅してきた筆者ですが、リンブルクは期待以上。アジア人観光客をほとんど見かけませんでしたが、日本人にももっと知ってほしい、ドイツの穴場観光地です。

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取材協力:ドイツ観光局
[All photos by Haruna]
[Do not use images without permission]

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春奈

Haruna ライター
和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。


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