写真:大源味噌商品カタログより
江戸時代文政6年創業、戦争を乗り越え受け継がれる「大源味噌」
竹島平助という人が、自家製味噌を天秤棒を担いで売り歩いたことが始まりと伝えられ、明治時代、3代目の初代・竹島源蔵により「大源」の基礎は確立。それから、日本全国で広く親しまれてきました。
太平洋戦争ですべてを失っても、終戦後昭和25年に復興。西洋化する中でも、ずっと今の土地に根を張り、初代の素材や製法に一切妥協しない厳しい考え・精神は受け継がれ、こだわりの味噌を創り続けていいるといいます。
新しい味噌との出会い
1階で目に入ったのは、アイスクリーム屋さんかと思うような味噌の陳列。圧巻です!店内にはおかず味噌や、味噌の風味と甘味にやみつきになるみそかりんとうなど、味噌から生まれる豊かな食品が数多く並びます。
味噌汁とご飯、日常の丁寧がここに
2階への階段をのぼると・・・大きな窓辺にカウンター席が6席、2人掛けテーブル席が2つ、キッチンはすぐ側という間取りになっていました。スタッフの方が準備をする様子が観察できる、贅沢な距離感。手際の美しさに見とれてしまいました。
MISOカフェのランチは、週替わりの味噌汁をメインに、有機玄米ご飯、そしてお茶がセットになっています。バリエーションは、「一汁一菜(780円・税抜)」、「一汁三菜(980円・税抜)」「一汁四菜(1180円・税抜)」「一汁四菜+ドリンク+ミニパフェ(1850円・税抜)」で、おかずが増えていく仕組みです。
金山時味噌など、いろんな味噌を楽しめます。これらは、1階でも購入できます。
写真:大源味噌商品カタログより
筆者が訪れた週は「天恵(てんけい)こうじ」に、ホタテとごろごろとした野菜がたっぷり入った味噌汁がメイン。「天恵こうじ」は中甘の粒、減農薬の特別栽培米コシヒカリと国産白目大豆を原料に芳醇な味と香りに仕上げた風味豊かなこうじ味噌、とのこと。商品カタログにたくさんの味噌情報が載っていて、お料理を待っている間にふむふむとお勉強してみました。そんな時間もまた楽しいものです。
メインの味噌汁は一口食べると、なんというか、やさしい・・・「日本人でよかった!ずっと飲み続けていたい!」そう思わせる魅力にあふれています。ごろごろ野菜の存在感と、カボチャ、パプリカ、ズッキーニにカレーソースがかかった一菜の小鉢も、味噌汁に負けないおいしさでした。
こちらも注目「魚沼産コシヒカリの有機玄米ご飯」「味噌スイーツ」
大盛り、普通、少な目のなかから選べる、ごま塩がかかった「玄米ご飯」。肉味噌の佃煮、又はいりこ味噌のトッピングが選べます。相性も抜群で、ふわふわのご飯が進みます。おかわりもできますよ!丁寧におひつからよそってくださる徹底ぶりに共感しました。
週替わりメニューの情報はホームページで確認できますが、前情報なしに行くのもワクワクしてアリですよね!
カフェタイムには味噌パフェや味噌アイスなどのスイーツもあり、そのお味も気になるところでした。
見直される味噌の豊かな力
人の健康と食に対して丁寧に向き合う「大源味噌」の掲げるテーマは「味噌で心豊かな人創り」。そのことが感じられるスタッフの方の丁寧な立ち居振舞い。世界をも魅了する味噌汁とご飯は、日本人の原点に還るような豊かな力がありました。母の味とはまた違う日常の贅沢逸品を、味わってみてはいかがでしょう。
※2019年8月時点の情報です。
●大源味噌本店
住所:〒542-0073大阪府大阪市中央区日本橋2-5-6
TEL:0120-17-4130
営業時間:7:30~18:00
定休日:日曜・祝日
●MISOカフェ(本店2階)
TEL:06-6599-9123
営業時間:【ランチ】11:00~14:30(LO.14:00)、【カフェ】14:00~15:30(LO.15:00)
*予約優先、営業時間は予告なく変更する場合ありますので予めご了承ください
定休日:日、月、祝日
*月曜が祝日の場合は火曜も休業
アクセス:大阪メトロ・近鉄電車「日本橋駅」駅下5番出口徒歩約3分
HP:https://daigen-miso.com/
[all photos by kurisencho]
kurisencho ライター
熊本県天草の凪いだ海と潮の香りの中で育ちました。東京に住むことで、新しいもの、昔からあるものの良さを再発見し、今まで見てきた世界が広がりました。デジタル化の中で生きるアナログの力を確信し、儚いけど美しい、人と風景の一瞬をとらえたいと思い写真を撮っています。
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