(C)Kiattisak Anoochitarom / Shutterstock.com 東福寺
京都の紅葉は、どうしてこう特別なのだろう
正直言えば、秋は日本全国が紅葉していて、私たちの住む町でも素敵な紅葉は見られます。
なのに、京都の紅葉は特別。
平安時代の雅な世界が息づき、
歴史の重みが今でも感じられ、
華やかで艶やかな洗練された文化、
紅葉でさえも、西陣織のよう。
「そうだ 京都、行こう。」という魔法の呪文に、無性に京都へ行きたくなります。
京都の紅葉は、どうしてこうも特別なのでしょう。
紅葉の絶景の地を訪れたら、きっとその答えが出ますよ。
茜色の雲海が押し寄せる 東福寺<京都市東山区>
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1236年創建の仏教寺院。奈良における最大の寺院である東大寺と比べ,奈良で最も盛大を極めた興福寺になぞらえようと「東」と「福」の字を取り、「東福寺」としたそうです。
境内を東西に横切るように「洗玉澗(せんぎょくかん)」という渓谷があり、紅葉シーズンにはカエデが燃えるように色づく京都屈指の紅葉スポット。通天橋から見る眺めは「茜色の雲海」と讃えられ、赤い波に溺れてしまいそうなほど(紅葉期間中は混雑時には、通天橋・臥雲橋での写真撮影が禁止となる場合もあります)。境内にある約2000本ものカエデが、東福寺を茜色に染め上げるさまは圧巻。
【紅葉時期】例年11月中旬~11月下旬
【住所】〒605-0981 京都府京都市東山区本町15丁目778
【紅葉祭り】秋の看楓特別公開 2019年11月1日(金)~12月8日(日)
8:30~16:00 国宝龍吟庵は、9:00~16:00
【拝観料】通天橋・開山堂400円 本坊庭園400円 龍吟庵 500円
【公式サイト】臨済宗大本山 東福寺 http://www.tofukuji.jp
早朝から紅葉見物ができる 東寺[教王護国寺]<京都市南区>
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京都のシンボル、日本最長(高さ約55m)の五重塔がある東寺。1994年に世界文化遺産に登録されています。
秋には、紅葉が五重塔に彩りを添え、「ザ・京都」的なツーショットが望めます。瓢箪池に紅葉と五重塔が姿を映すさまも絶景。境内は京都で一番早く朝5時から開門していますので、早起きしてゆっくりと混み合わない紅葉を楽しみましょう。境内のみ散策する場合は無料。2019年10月26日(土)〜12月8日(日)午後6時30分~午後9時30分(受付は午後9時まで)は、境内のライトアップと金堂と講堂の夜間特別拝観が行われます。
【紅葉時期】例年11月下旬~12月上旬
【住所】〒601-8473 京都府京都市南区九条町1
【紅葉祭り】紅葉ライトアップと金堂・講堂夜間特別拝観
2019年10月26日(土)〜12月8日(日)午後6時30分~午後9時30分(受付は午後9時まで)
【拝観料】ライトアップ 大人1,000円
【公式サイト】真言宗総本山 東寺〔教王護国寺〕https://toji.or.jp
【TVCM】2017年 盛秋「東寺」そうだ 京都、行こう。
そうだ 京都、行こう。【公式】
秀吉が果たせなかった夢 醍醐寺<京都市伏見区>
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天暦5年(951)に完成、京都府最古の木造建造物である五重塔(国宝)がある「醍醐寺」。平成6年12月に世界文化遺産に登録されている、千年以上の歴史を持つお寺です。豊臣秀吉ゆかりの寺であり、もみじが美しい三宝院庭園は豊臣秀吉が自ら設計したもの。豊臣秀吉は秋の「醍醐のモミジ狩り」を楽しみにしていましたが、見ることなくその年の夏に62歳の生涯を閉じました。
仁王門をくぐった参道のモミジのトンネル。上醍醐への登り口の手前、観音堂が建つ池の周り一帯は「林泉(りんせん)」と呼ばれ、下醍醐で最もあでやかな紅葉のスポット。弁天堂へ結ぶ朱塗りの弁天橋は、女性的好みの絵になる華やかさ。秀吉が果たせなかった夢を、あなたが代わりに果たしてみませんか。
【紅葉時期】例年11月中旬~12月上旬
【住所】〒601-1325 京都府京都市伏見区醍醐東大路町22
【紅葉祭り】ライトアップ 2019年11月15日(金)~12月1日(日)予定
18時~20時50分(受付終了20時10分)
【拝観料】拝観券(三宝院・霊宝館・伽藍)【秋期10月15日(火)〜12月10日(火)】大人1,500円
夜間拝観1,000円
【公式サイト】世界遺産 醍醐寺 https://www.daigoji.or.jp
一目で恋に落ちてしまう、京都洛南の紅葉の絶景。ぜひ、紅葉見物に訪れたいものです。
注意:記事掲載の情報は、2019年10月6日現在のものになりますので、実際の紅葉の状況やイベントなど詳細につきましては、各観光協会や施設に直接お問い合わせください。