最大限のおいしい“いのち”をおはぎにのせて
近鉄奈良駅から徒歩3分ほどで到着する「ふうのおはぎ」。にぎやかな商店街の路地に入って、小さなお店が軒を連ねる通りに並んでいます。ガラス張りの外観で、お持ち帰り専門店です。
奈良市内で抹茶甘味処を営業すること25年、お店の老朽化のため奈良県生駒に移転。そこで約5年間営業した後、その長年培われた和菓子の経験を活かして、現在の地で「ふうのおはぎ」をはじめたそうです。
食材にこだわり、奈良県で育ったもち米・あずき・くだものを使っています。食べ物を“いのち”と呼び、そのいのちの持ち味を最大限活かした記憶に残るおはぎを作っています。
和雑貨店のようなおはぎ屋さん
訪れたこの日、目の前のカウンターには7種類のおはぎがお皿にのって並んでいました。和小物のようなかわいらしさにほっこりします。
「まっちゃ」(250円・税込)、「ラズベリー」(300円・税込)。
「粒あん」(200円・税込)、「きなこ」(200円・税込)。
季節限定の「れもん」(200円・税込)。
粒あんと宇陀大納言の「食べ比べセット」(450円・税込)も。
手作りの木箱の中に、おはぎが並べられていて、注文すると箱から丁寧に出してくださいます。
さっそく、創作おはぎをいただきます
生菓子なので消費期限は当日中です。足早に自宅へ帰りました!
手のひらにのるほどのコロンとした小さめサイズです。
奈良県の大和野菜の小豆を使った「宇陀大納言」(250円・税込)。一口食べてみると意外とあっさりしていました!やわらかくてモチモチです。
存在感ある小豆はふっくり風味があり、素材のおいしさが残っています。
粒あんと並べても一目瞭然の粒の大きさ。
「粒あん」は甘さひかえめなのに小豆の豊かな甘さがしっかりと。
なめらかさ際立つ「こしあん」(200円・税込)。
こしあん(上)、粒あん(真ん中)、宇陀大納言(下)と並べると、小豆の大きさやなめらかさが伝わります。ぜひ食べ比べて、その違いに驚いてほしいものです。
緑が鮮やかな「まっちゃ」。分厚い抹茶餡の部分は苦味と旨味が濃く、生チョコレートのようにしっとり。
「きなこ」は香ばしく、中にこしあんが隠れていました。
どれもこれも、もち米がやわらかく、甘すぎずお上品。まさに「いのちをいただきます」という感覚で、時間をかけて大切にいただきたい逸品ばかりです。
伝統を受け継ぐ和菓子おはぎ
持ち帰りには、和菓子用の楊枝も付いていて、趣ある茶会を自宅で楽しめます。
決して派手な装飾ではないものの、ため息がでるほどの美しさと奥深い味わいに魅了せられるばかり・・・。良質なタンパク質とミネラル豊富で、古来より厄除けや邪気払いにされてきた小豆を使った健康的な和菓子おはぎは、奈良の地で大切に今に受け継がれています。
住所:奈良県奈良市小西町1-7
営業時間:10:00〜18:00(売り切れ次第終了)
定休日:不定休(店舗・SNSにてお知らせ)
お問い合わせ:SNSにて受付
交通:「近鉄奈良駅」西口から徒歩約2分
Facebook:https://www.facebook.com/funoohagi/
Instagram:@funoohagi
[all photos by kurisencho]