見てびっくり!行った気になる世界の奇妙な絶景7選

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Oct 13th, 2020

ベリーズのThe Great Blue Hole(グレートブルーホール)だとか、トルクメニスタンのDoor to Hell(地獄の門)だとか、世界には「何これ?」とびっくりしてしまうような景色が少なくありません。そこで今回は写真で行った気になれる、世界の不思議な景色を紹介します。

ベリーズ・グレートブルーホール

The Great Blue Hole

カナダのスポッテッドレイク

カナダ・スポッテッドレイク

カナダのバンクーバーとアメリカのシアトルの間には、国境が引かれています。その国境近くで見られる不思議な湖が、Spotted Lake(スポッテッドレイク)。日本語にすると「小さな点の湖」といった意味でしょうか。

一見すると、水の上にハスの葉のような何かが浮かんでいるように思えますが、この正体はミネラルの固まり。湖全体の底に高度に濃縮された塩やカルシウムなどミネラルが固まっていて、夏に水が蒸発すると、その塩の固まりの上に水たまりが残るために、不思議な湖の光景が現れるのですね。

アメリカのアラスカ州のメンデンホール氷洞

アメリカ・アラスカ州・メンデンホール氷洞

北米大陸の西側には、アメリカのアラスカ州があります。そのアラスカの国境が西海岸沿いにカナダに一部潜り込んでいるエリアがあります。

この土地には州都のジュノーという空港のあるまちがあり、その郊外に全長19キロメートルも続く氷の洞窟(どうくつ)があります。その名もメンデンホール氷洞。

氷河の中にできた空洞で見られる、奇跡のような光景が人気です。

ナミビアのフェアリーサークル

ナミビア・妖精の輪

日本で一時期、ミステリーサークルという現象が流行しました。実際は人の手によるいたずらだと後に判明したのですが、アフリカ南西部にある、ナミブ砂漠で有名なナミビアには、人の手でつくったわけではない本物のミステリアスなサークル、Fairy Circles(妖精の輪)が見られます。

どうしてこのような植物の輪ができるのかについては、規則的な植生のパターンを(円を描く生え方を)植物そのものが見せた結果の自然現象なのだとか。

アメリカ・ニューヨーク州のエターナルフレームフォール

アメリカ・ニューヨーク州エターナルフレームフォール

アメリカの五大湖に近いエリアに、Eternal Flame Falls(エターナルフレームフォール)と呼ばれる観光名所があります。英語を日本語にすると、「永遠の炎の滝」といった感じでしょうか。

その名にふさわしく、水が流れ落ちる滝の中で、炎が燃え続けています。五行説で言えば、水によって打ち消されるはずの火が燃え続けている、そのかれんな不可思議さが注目を集めるようになりました。

どうして滝の中で火が燃え続けているのでしょうか。その理由は、周囲にも硫黄のにおいが感じられるように、滝の奥から天然ガスが出て、燃え続けているから。

ちなみに、滝という言葉で壮大な水の流れをイメージするかもしれませんが、TABIZINEの過去記事「一足先に、夏色の絶景へ連れて行って【第4回】|たったひとつを叶える旅<49>」でも紹介した瓜割の滝のように、サイズ的には高低差のある岩肌を水が流れ落ちている程度の場所だと、念のため頭に入れておきたいです。

トルコのパムッカレ

トルコ・パムッカレ

日本には棚田という傾斜地を利用した水田があります。もちろん日本だけでなく、東アジアで見られる光景ですが、真っ白な石灰でこの棚田のような形状を楽しませてくれる場所が、トルコにはあります。

パムッカレは、炭酸カルシウムを含んだ温泉がつくった景色で、景観の保全が始まる前は、普通に温泉地としても愛されていたとの話。日本と同じく、温泉が愛されている国らしい景観といえそうですね。

フィリピンのチョコレートヒルズ

フィリピン・チョコレートヒルズ

富山に尖山(とんがりやま)というミステリアスな山があります。TABIZINEの過去記事「
【世界の謎】UFOや河童の目撃例も!古代ピラミッドとの噂もある富山の尖山に行ってみた」でも取り上げた場所で、円すい形の美しい低山(丘)が盛り上がっているため、古くから古代のピラミッドなどと地元ではいわれていました。

そんな円すいの低山が1つどころか、1,500前後連なっている場所が、フィリピンのチョコレートヒルズです。島国であるフィリピンの中でも、セブ島の南、ボホール島で見られる名勝ですね。もともと浅い海の底だった場所が、地殻変動によって海面上に隆起し、崩れ、雨水などの流水によって表面を削られ、今の形になったのだとか。

ベネズエラのカタトゥンボの雷

ベネズエラ・カタトゥンボの雷

南米大陸の北部にあるベネズエラ。この国の北西部に、マラカイボ湖があります。カリブ海がベネズエラ湾に湾入し、さらにその水域が大都市マラカイボでひょうたんの腰のように狭まり、再びその奥でマラカイボ湖として広がっています。

この地形から考えてもわかるように、湖は淡水ではなく、塩湖です。この湖の周囲は、世界でも有数の雷の発生地帯として知られ、この雷は「カタトゥンボの雷」と呼ばれています。

大航海時代は「マラカイボの灯台」として、雷が灯台の役割を果たしていたというエピソードもあるくらい。頻度としては年に200日以上、1晩に10時間、1時間に約280回という信じがたい頻度で、雷が発生するといわれています。

以上が、世界の奇妙な絶景になります。世界にはまだまだ不思議な景色がたくさん。引き続き、続編を楽しみにしてくださいね。

[参考]
Eternal Flame Falls – NYFalls
【生態】ナミビアの妖精の輪の謎を解く – nature asia
Spotting the Spotted Lake – Spotcoolstuff
メンデンホール氷洞 – GoUSA.jp
ヒエラポリス-パムッカレ – 阪急交通社
Chocolate Hills Natural Monument – UNESCO
この世の果て? 地獄のような絶景10選 – National Geographic

[All photos by shutterstock]

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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