木組みの建物が立ち並ぶかわいい町「ストラスブール」
フランス北東部、ドイツの国境近くにある「ストラスブール」は、2000年以上にわたってラテン文化とゲルマン文化が融合し、独特の文化が育まれてきました。世界遺産に登録されている旧市街には、貴重な建築様式の大聖堂や、木骨組みの民家など伝統的な建物が点在。町を散策するだけでも、目を奪われて写真を撮らずにはいられないスポットがたくさんあります。
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フランスで最も古い歴史を誇る「クリスマス・マーケット」が有名な町でもあり、毎年11月下旬になると町の中心にあるクレベール広場には巨大なクリスマスツリーが飾られ、クリスマスムードが一気に高まります。夜にライトアップされたクリスマスツリーは、さらにダイナミックな景観に!
町のいたるところがイルミネーションで美しく
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ストラスブールのクリスマス・マーケットが最初に始まったのは、1750年のこと。その当時は、ストラスブール大聖堂の周囲に限定され、3日間だけ開催されていたのだそう。時がたつにつれ次第に規模が大きくなり、現在では旧市街のいたるところにクリスマスの飾りを販売するお店やアルザス地方の民芸品、飲食店など、さまざまな屋台が立ち並ぶようになりました。町中に飾られるイルミネーションは、年末まで楽しむことができます。
威厳あるストラスブール大聖堂で見逃せないスポット
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クリスマス・マーケットの発祥の場所となった「ストラスブール大聖堂」は、美しいバラ色の砂石で建てられた貴重な建築様式で有名な場所。ゴシック様式の壮麗なファサードを通り抜けると、内部は厳かな雰囲気に包まれています。ルネサンス時代に据えられた「天文時計」や、最後の審判が表現されたという「天使の柱」は必見ですよ。
大聖堂には地上66メートル地点に見晴らし台があり、ストラスブールの街が一望できます。「ストラスブール360 度(Strasbourg 360°)」という無料のVRアプリを利用すると、現在の町の様子と昔の町を重ねて見ることができるそう。タイムトリップしたかのような景色が楽しめるのは興味深い体験となりそうですね。
マリー・アントワネットが愛した、アルザス発のスイーツ
アルザス地方の伝統的なスイーツ、「クグロフ」をご存知ですか?マリー・アントワネットが愛したといわれる、ブリオッシュ風に作られる発酵菓子です。生地に干しブドウを練り込みリキュールで香りづけして、イースト菌で発酵させてフワフワに。全体にアーモンドを飾り付けて香ばしく焼きあげるお菓子は、見るだけで食欲を誘います。
クリスマスのシーズンや復活祭などの特別な時期に食べられることが多いそうですが、アルザス地方のお土産として、パン屋さんでいつでも購入できるので、是非本場の味をチェックしたいところですね。
2020年冬のストラスブール
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フランスではコロナ禍における感染拡大防止対策として、2020年12月26日(土)現在、20時~翌朝6時まで夜間外出禁止となっており、日中は自由に外出できます。レストランやバーなどのイートインは営業していませんが、テイクアウトの飲食店やその他の商店はオープン。ストラスブールのクリスマス・マーケットは、屋台の出店が中止となりましたが、11月28日(土)からイルミネーションのみ実施されました。
[アクセス(電車)]
・TGV:パリ・シャルル・ド・ゴール空港からストラスブール駅まで約2時間20分
長い歴史を誇る、ストラスブールのクリスマス・マーケットは、フランス国内でも注目される観光ポット。いつか叶える冬の旅先リストに加えてみてはいかがでしょう。
参照
・フランス観光開発機構
・The City and Eurometropolis of Strasbourg
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