三条通りから少し路地にある2階建てのカフェ「CHAMI」
声に出したくなる「CHAMI(チャミ)」というお店のお名前。そこには“素材を理解し、独自のテイストを加え、独自の角度で表現する”という意味を込められていそうです。入口ではエスプレッソマシンが輝き、奥では焙煎機がどっしりと構えていました。
ラテアート世界1位の山口淳一さんと、ジャパンバリスタチャンピオンシップ優勝の石谷貴之さんが携わられたコーヒーメニュー。店内の食べ物にも合うようブレンドし、抽出の温度も徹底しています。
カフェラテやマキアートなどエスプレッソ系と、注文後に丁寧に淹れるハンドドリップはコーヒー豆ごとに数種類あり、カクテルコーヒーもそろってコーヒー好きを悩ますラインナップ。そのほか奈良県月ヶ瀬の有機紅茶、Minimal(ミニマル)のチョコレート、ゆず茶などコーヒー以外にもこだわりが見えます(350円〜)。
いただいたのは「月ヶ瀬ほうじ茶ラテ」(550円・税込)。飲むのがもったいないきれいなラテアートが描かれています。甘さをおさえてあり、ほうじ茶の香りを存分に楽しめました。
自慢のカスタードジャムのスイーツは必食
フードコーディネーター北嶋佳奈さん考案のボリューミーなサンドイッチに、スコーンやクロワッサンなど、朝からおやつ時まで満足感あるコーヒーのお供たちが並びます。
スイーツは、プリン、ブラマンジェ(マンゴー・チョコ)、チーズケーキ、マロンクランブルなど、迷ってしまう充実ぶり(260円〜)。CHAMI創立者の竹本さんが、世界中を旅して発見した食べ物の魅力や微妙で複雑な違いを日本に根づくスイーツに加えているそうです。
完成まで5年以上かかったという自家製カスタードジャム。北海道牛乳、ココナッツミルク、アーモンドミルクを使った自家製カスタードジャムには、シナモン、スターアニス、カルダモンなど7種のスパイスを配合しているとのこと!プリンやクロワッサンにも使われており、単品で瓶詰め販売もありました。
気になるのはカスタードジャムをはさんだ「カスタードシュー」(390円・税込)。
贅沢カスタードジャムに、コーヒーミルも少し混ぜてあり、甘くほろ苦く、ほんのりスパイスが香り、虜になってしまう唯一無二感があります。
しっかり生地のココアシューにモッタリ食感のクリームがたんまりと。口の中にいつまでも余韻を残してくれました。
“ここにしかない”と出会い後悔ない奈良旅を
1階にはカウンター3席、
2階には外を眺めるカウンター5席とテーブル席18席があり、装飾はほぼなくシンプルで居心地よい空間です。
大きな窓ガラスから外の光が降り、秘密基地のようなワクワク感もありました。ぜひ、ここにしかない味と出会い、キャンバスのように白い店内でゆるりと奈良の旅を描いてみてください。
住所:奈良県奈良市角振新屋町6-2
電話:0742-31-1393
営業時間:10:00~18:00
定休日:不定休
交通:「近鉄奈良駅」から徒歩約2分、「JR「奈良駅」から徒歩約10分
HP:https://www.chami.jp/
[All photos by kurisencho]