城ヶ崎海岸駅から徒歩約20分、タクシーで約7分の城ヶ崎海岸
伊豆の城ヶ崎海岸は、伊東・伊豆高原観光のおすすめスポットとして筆頭にあがるのはもちろん、伊豆ドライブ旅行でも人気の景勝地です。車で訪れる人が多い場所ですが、電車の場合は伊豆急行伊豆急行線城ヶ崎海岸駅から徒歩約20分、タクシーで7分ほど(城ヶ崎海岸の駐車場までの所要時間目安です)。城ヶ崎海岸駅は終日無人。電車は1時間に1〜2本しかないので、帰りの時刻表はしっかり確認しておきましょう。
筆者らは今回、あまり時間の余裕がなかったのでタクシーを利用しました。駅前にタクシー会社の電話番号が記載された看板があるので、自分で呼び出します。ちなみに今回筆者らは城ヶ崎海岸駅から城ヶ崎海岸駐車場(伊東市門脇有料駐車場)までタクシーで片道1,290円でした。
青い空に映える灯台からは伊豆の離島も望める
駐車場の入り口から、すでに白い灯台が垣間見え、テンションがあがります。天気も快晴、これは絶景が望めそうです!
途中看板に書いてあった「半四郎落し物語」を読んでみる。昔の人は半四郎の名をその場所につけることで、自らも落ちないように、いつも注意するようにしていたのでしょうか。そんなことを思います。
さらに進むと灯台が全貌を現しました。青い空と青い海に映える!
ふと左手を見ると、「←吊り橋」の看板が。実はここ、タクシーの運転手さんが教えてくれた要注意ポイント。いわゆるみんなが求めている火曜サスペンス劇場的な崖は、この灯台の裏にあるのだそう。しかしこの看板があることで、みなそこに気づかずまっすぐ吊り橋の方へ行ってしまうのだとか。
ともあれせっかく灯台があるので登ってみましょう!入場無料、右手と左手に階段が分かれていますが、たどり着くのは同じ場所です。
筆者は左手から登ってみることに。木立の隙間から見える海に早くも心がはやります。ああ、早く360度の絶景を堪能したい!
おお!伊豆七島が見えます。あの影は・・・利島と新島でしょうか。青い海にしばし見惚れるひととき。
ふと下を見ると、崖に続く階段を発見。これがタクシーの運転手さんが言っていた、いわゆる火サスの崖なのですね。早速行ってみましょう!
ちなみに、現在門脇埼灯台展望台の内部はコロナ対策として当面閉鎖中。展望台の上からは大室山も眺められるということだったので、残念です。
大海原を背景に風吹く、火曜サスペンスな崖
裏手の階段を降りていくと、大海原を背景にゴツゴツした岩が剥き出しの崖が現れました。ここ城ヶ崎海岸は、約4000年前に大室山が噴火した時に流れ出した溶岩によってできたそう。
相模灘に流れ込んだ溶岩が海を埋め立て、新たにできた陸地。その先端がここ、城ヶ崎海岸なんですね。
崖の途中で終わる柵と崖。ドラマチックで、ちょっと怖い。でも勇気を出して、もうちょっと先まで行ってみます。
うーん、地球を感じる絶景!潮風に吹かれて海を眺めていると、日常のモヤモヤも吹き飛ばされていくようです。なんだか心が爽快感であふれてきました。
左手には、さらにスリリングな岩石海岸とつり橋があります。次はあちらまで足をのばしてみましょうか。
門脇つり橋と圧倒的な迫力の岩石海岸
門脇つり橋までは、途中、遊歩道を少し歩きます。
つり橋は全長48m×高さ約23m。しっかりした造りなので、思ったより恐怖は感じませんが、それでも橋の下を見るとちょっと足がすくみます。
入江に砕ける白い波。圧倒的な力強さを感じる。
さあ、向こう岸の岩場が近づいてきました!だんだんと、高所の怖さより海の青の美しさに心奪われていきます。
溶岩が波に洗われる、自然が創り出した神秘を感じる絶景。海の青のグラデーションが本当に美しく、岩に砕ける波の音はいつまで聴いていても飽きることがありません。
崖の先端では、絶景にシャッターを切る人、岩に腰掛けて海を眺める人、お弁当を食べる人などいろいろ。たしかに、ここで食べるお弁当は最高だろうなあ。今度はそんなプランで訪れるのもいいかも。
もっともっと眺めていたい気持ちを切り上げながら、ちょっと立ち寄るだけでも大満足な城ヶ崎海岸の景色に感動したのでした。
感動を呼ぶ壮大な絶景!自然が創り出した神秘を堪能したい
城ヶ崎海岸は、門脇埼灯台、門脇つり橋、火曜サスペンスな崖、波を砕く溶岩の崖など、見どころ盛り沢山の絶景スポット。時間があれば、全長約9kmのピクニカルコースと自然研究路を散策するのもおすすめです。散策路では、6月にアジサイ、7月にはハマカンゾウやスカシユリ、秋にはイソギクやツワブキなどの可愛い花々が楽しめます。
さらにひと足をのばして、山頂から望む360度のパノラマ絶景「大室山」、広大な芝生で桜を愛でる「さくらの里」、伊東温泉観光・文化施設「東海館」などもあわせて観光するのもいいですね。
山と海、双方に抱かれる伊豆の魅力をたっぷり楽しんでくださいね。
[All Photos by Aya Yamaguchi]