【涼を呼ぶ夏の絶景】中国地域の美しい滝5選

Posted by: 青山 沙羅

掲載日: Jul 19th, 2021

気象庁の発表によると、2021年の夏(7月~9月)の気温は平年並か平年よりやや高く、全国的に暑い夏になりそうとの予報が出ています。湿気の高い日本の夏は、体力も気力も奪われるもの。「自然の雄大なシャワー」「夏のベストな避暑地」といえば、高みから天然水を降り注いでくれる「滝」ですね。涼しい滝に行くと、ひんやりとした空気に頭も冴え、身も心も潤います。涼を呼ぶ素晴らしい日本の滝絶景を、連載でご紹介いたします。今回は、中国地域の美しい滝です。

神庭の滝(岡山県)
神庭の滝(岡山県) 写真提供:岡山県観光連盟

天然ミストで美人になる「雨滝」(鳥取県国府町)

雨滝(鳥取県)
写真提供:鳥取県

鳥取市国府町(こくふちょう)にある、「日本の滝百選」に選ばれた「雨滝(あめだき)」は幅4m、高さ40mで鳥取県随一の飛瀑。古来より有数の霊場として善男善女の修行の場、お遍路さんの信仰の場でした。滝の霊水は鳥取県選定の「因伯(いんはく)の名水」であり、昔から「雨滝に詣った年の冬は膚(はだ)が荒れない。滝の霊水が寒さを守ってくださる」「美人になる」といわれています。

水のカーテン越しに涼む「龍頭が滝」(島根県雲南市)

龍頭が滝(島根県)
龍頭が滝(雄滝※裏) 写真提供:公益社団法人 島根県観光連盟

島根県雲南市の「龍頭(りゅうず)が滝」は中国地方随一ともいわれる名瀑で、「日本の滝百選」に選定。滝の後ろに回って「裏見の滝」を眺められる岩窟があり、岩窟内には滝観音が祀られています。ひんやりした水のカーテン越しに涼むのも、素敵な夏の過ごし方。

美と健康・子宝に恵まれる水「岩井滝」(岡山県鏡野町)

岩井滝(岡山県)
写真提供:岡山県観光連盟

岡山県鏡野町中国山地の森に囲まれた三国山の麓にある「岩井滝(いわいだき)」は、「裏見の滝」として人気。滝の手前に湧き出る名水「岩井」は、子宝に恵まれなかった夫婦がこの水を21日間飲み続け、念願の女の子を授かった伝説から「子宝の水」とも呼ばれ、美と健康・子宝に恵まれる水と語り継がれています。

岩井滝
岡山県苫田郡鏡野町上齋原
https://www.kagamino.holiday/spot/entry-110.html

三段あわせて約126mの高さ「常清滝」(広島県三次市)

常清滝(広島県)
写真提供:広島県

広島県三次(みよし)市にある「常清滝(じょうせいだき)」は、広島県の文化財であり、県内唯一「日本の滝百選」に選出。上下三段からなり、上から荒波(約36m)、白糸(約69m)、玉水(約21m)と名付けられています。三段あわせて約126mの落差は、栃木県の華厳滝や和歌山県の那智滝よりも高いそうです。

常清滝
広島県三次市作木町下作木
https://www.hiroshima-kankou.com/spot/4158

命が延びる「延齢の水」がある「寂地峡五竜の滝」(山口県岩国市)

寂地峡五竜の滝(山口県)
写真提供:一般社団法人山口県観光連盟

山口県岩国市寂地峡には五つの滝が連続しており、総称して「寂地峡五龍(じゃくちきょうごりゅう)の滝」と呼ばれ、「日本の滝百選」にも選出。五龍の名の通り「龍尾の滝」「登龍の滝」「白龍の滝」「龍門の滝」「龍頭の滝」があります。「名水百選」に指定された流水はアマゴ・イワナが泳ぐ清らかさ、龍尾の滝の横には飲むと命が延びるといわれる「延齢の水」があります。

寂地峡五竜の滝
山口県岩国市錦町宇佐
http://kankou.iwakuni-city.net/jakuchikyo-2.html

※記事掲載の情報は、2021年7月現在のもので、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、変更になる場合があります。最新情報については、必ず公式サイトで確認あるいは直接施設へお問い合わせください。

注意:緊急事態宣言期間中など、来訪の自粛を求めている都道府県に関しては、無理に訪れることなく、解除の時期を待ってから訪れるようにしましょう。

PROFILE

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

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