台湾カラオケチェーン店「好樂迪」
台湾ではカラオケ屋さんは「KTV」と呼ばれていて、チェーン店もいろいろあります。今回訪れた「好樂迪(HOLIDAY KTV)」も、店舗数が多いチェーン店の一つ。2022年3月現在はコロナ禍の関係で、事前に部屋を予約しておく必要があります。
平日午後は3時間で272元(約1,115円)、飲み物や食べ物で一人あたり100元(約410円)のミニマムチャージが設定されていました。サービス料10%も別途必要です。
部屋が広い!ゆったりとくつろげる
筆者たちは3人で利用しましたがが、7~8人ほどが座れる広いソファー席でゆったりくつろげる雰囲気でした。
テーブルの上にはのど飴も置かれていて、これはうれしいサービスだなと感じます。お水もお店のスタッフさんにお願いすれば、サービスで持ってきてくれます。
日本語の歌は古いものしかない?
さて、日本人として気になることの一つは「日本語の歌はあるのか?」という事だと思います。さっそく検索をかけてみると、日本語の歌は全部で802曲入っているよう。
日本語の人気曲ランキングも見ることができたので開いてみると、1位は宇多田ヒカルの『FIRST LOVE』、2位は和楽器バンドの『千本桜』、3位は黃明志(Namewee)、二宮芽生の『Tokyo Bon (Makudonarudo)』、4位は中島美嘉の『雪の花』、5位は平井堅の『瞳を閉じて』と出てきました。
だいたい15年以上前に流行った曲が主流でしょうか? ちなみに筆者は「嵐」が好きなので検索してみたところ、3曲しか出てきませんでした……。「ゆず」も好きですが、見つからず……。
日本で知名度が高くても、台湾で流行るかどうかはまた別の話ということですね。逆に「なんでこの曲が入ってるの!?」と不思議に思うような曲もありました。歌える曲を探すのも一苦労です。
ちなみに、歌う時に画面に表示される歌詞はちゃんと日本語なのですが、「シ」と「ツ」など、似ている字などは間違えている部分もいくつかありました。背景に流れている映像は、おそらく30~40年前に撮影されたのでは?と感じるような、ちょっと古い映像。台湾の歌は本人出演のMVが流れてくることが多いです。
台湾のカラオケといえばビュッフェ!と思いきやコロナ禍の影響が
実は台湾のカラオケ屋さんといえば、料理やドリンクバーが食べ飲み放題になるビュッフェがついていることが一般的です。魯肉飯やナゲット、フライドポテトやおでんなど、とにかくたくさんの料理がずらりと並んでいるとのこと。
どんな感じなんだろう?と楽しみにしていたのですが、コロナ禍の影響でビュッフェは一時的に中止とされていました。かつてビュッフェがあったスペースは閑散としています。これには台湾女子もがっかり。仕方ないんですけどね……。
部屋で歌う時も、ソーシャルディスタンスを保つことや、マスクをつけながら歌うようにといった、注意書きが貼られていました。
ミニマムチャージを満たすために料理を注文
ビュッフェがないなら仕方がないということで、ミニマムチャージを満たすためにも料理を注文しました。今回は「主廚煙燻雞腿飯(燻製鶏もも肉定食)」を2つと「水餃(水餃子)15個」を注文。鶏もも肉定食は180元(約738円)、水餃子は150元(約615円)で、料理の価格は街中の食堂の1.5倍くらいの感覚です。高すぎることはないなと感じます。
鶏肉は燻製してから揚げていることもあり、やわらかく味がしっかりとついています。これはご飯がすすむ! セットの小皿料理もちょっとつまむのにぴったりです。
水餃子もぷりぷりで、みんなでシェアしながらいただくのにもよいと思います。
台湾ならではのカラオケマナーはある?
台湾人とカラオケってどんな感じなのかなと観察してみたのですが、歌いたい人が歌い、食べたい人は食べるという感じで、なかなか自由に感じました。みんなで順番に歌うといった、暗黙のルールなどもないようです。気楽でいいですね。
また、歌い終わったら曲の終わりで聞くことはあまりなく、「切歌」という演奏停止ボタンでどんどんカットしていきます。一曲歌い終わったらハイ次と、テンポがよかったです。
今回は3時間での利用でしたが、3時間経つと延長しない限り自動的に曲が入れられなくなります。時間内の最後に再生中の曲が終わってから、荷物を整理して部屋を出ればオーケーとのことです。台湾女子によると、最後は長めの曲を入れて、なるべく長い時間歌えるようにすることもあるらしいですよ。
日本とは少し異なる台湾のカラオケ事情。日本語の歌の少なさはちょっと残念でしたが、食事はちゃんとおいしかったです。いつか新型コロナウイるうの影響がなくなったら、台湾カラオケの名物・ビュッフェがどんな感じなのか、体験してみたいものです。
公式ホームページ:https://www.holiday.com.tw/
[All photos by Yui Imai]
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