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増える海外要人の訪問
2022年9月に行われる安倍元首相の国葬には、オバマ元大統領(アメリカ)やメルケル前首相(ドイツ)といった、名だたる要人の訪日が次々と予定されています。また秋以降は、レディー・ガガ、ジャスティン・ビーバーなどの多くの大物海外アーティストの来日が本格的となります。
「VIP(ビップ)」「SP(エスピー)」は通じない!
海外からの大物の来日には欠かせない、「VIP(ビップ)」「SP(エスピー)」といったおなじみの単語ですが、実は英語では通じません!
VIP(ビップ)
VIPはVery Important Person(重要人物)の略で、英語でもVIPと表記されます。ただし、発音がビップではないのです。VIPはヴィー・アイ・ピーとアルファベットを一文字ずつ読みます。
日本人の多くが苦手とする「V」なので、「B(ビー)」ではなく上の歯で下唇をかみつつ「ヴィー」と発音することを忘れずに。
VIPは、若干茶化したスラングとして使うこともできます。VIP Treatment(VIP対応)、VIP ride(助手席ではなくVIPのように後部座席に座ること)など、知っていると楽しいフレーズもあります。
例)Would you like to sit on the passenger seat?
助手席に座れば?
No, I’ll be a VIP rider.
いや、後ろに座るよ。
また、覚えておきたいVIPに似た表現には、以下のようなものもあります。
Celebrity (Celeb) セレブリティー(有名人、芸能人)
Big name 大物
Executive 役員、要人
SP(エスピー)
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日本では、海外からの大物アーティストや政治家、皇族など要人の警護をするボディーガードのことを「SP(エスピー)」と呼びます。SPはSecurity Police(セキュリティ ポリス)の略ですが、イギリスでは要人のボディーガードのことをSPと言う習慣がありません。
英語ではSPの代わりに一般的にはBodyguard(ボディガード)が使われます。
例)Every time he visits Japan, he has more than 5 bodyguards.
彼が来日する際にはいつも、5人以上のSPを付けている。
警備員いろいろ
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有名人の警備・警護にはボディーガードが使われますが、イギリスにはいろいろな警備員の言い方があります。例えば有名なロンドン、バッキンガム宮殿の衛兵はGuard(ガード)と言います。
また、学校やマンション、またはコンサート会場など、ほぼどこでも使える最も一般的な「警備、警備員」には、Security(セキュリティー)を覚えておきましょう。警備員もSecurity personのように「person(人)」を付ける必要はなくSecurityだけで「警備員」となります。
例)It’s an emergency, can someone call security, please?
緊急なのですが、警備員を呼んでいただけますか?
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ホテルとナイトクラブやバーに関しては、入り口で人の出入りを管理したりする警備の特別な呼び方があります。
Doorman ホテルのドアマン
Bouncer ナイトクラブやバーの用心棒
例)That bouncer looks quite scary. He must have been a Rugby player.
あの用心棒(警備員)は、かなり見た目がいかつい。ラグビー選手だったに違いない。
今後もより増えていくであろう海外からの有名人の来日にちなんで、VIPやSPといった日本ではよく聞くけれど英語としては通じないボキャブラリーを紹介しました。
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