イスラムの国やインドを旅する女性が気をつけるべき服装のポイント7つ

Posted by: 春奈

掲載日: Jul 3rd, 2017

「異国」の雰囲気が全身で感じられるのが魅力の、イスラム諸国とインド。しかし、そこには独特の価値観や規範があるため、夜遅くに出歩かない、貴重品の管理に気を付けるといった当たり前のこと以外にも意識を向ける必要があります。

女性がイスラムの国々やインドを旅するうえで特に注意したいのが服装。旅行中の服装に気を付けるだけで、無用なトラブルを避け、より安全に旅を楽しむことができます。

現地感覚に合わせる

安全のため、イスラムの国やインドを旅する女性が気をつけるべき4つの服装のポイント

イスラムの国々やインドでは、女性は肌を見せるべきではありません。こうした慣習について知っている人は多いと思いますが、イスラムの国やインドでは、「肌を見せる」という意味合いが、日本でいう「露出」とはかなり異なります。

日本では、まず「露出している」と言われることのないような普通の服装をしていても、イスラムの国やインドでは刺激的に見えてしまうことがあります。

現地の感覚とずれた服装をしていると、意図していないのに「誘っている」、「性に開放的」と受け止められ、無用なトラブルや危険を招いてしまうことになりかねません。

訪れる国に応じて服装を変えることは、女性が身を守るためにできる、とても簡単かつ有効な安全対策なのです。

欧米人女性ではなく現地の女性の服装を参考にする

安全のため、イスラムの国やインドを旅する女性が気をつけるべき4つの服装のポイント

イスラムの国々やインドを旅するにあたって、念頭に置いておきたいのが、欧米人女性の服装ではなく、現地の女性の服装を参考にするということです。

特にトルコやモロッコといった国々は、ヨーロッパからの旅行者が多く、タンクトップやショートパンツで街を闊歩している女性旅行者の姿を見かけることも珍しくありません。ところが、それを見て「ヨーロッパと同じような服装でも大丈夫なんだ」とは思わないほうが賢明です。

一般に、欧米人女性は日本人女性に比べ身長が高く、体格もしっかりしています。さらに、現地の男性が声をかけてきても、無視するか厳しい口調で「NO」を言うことが多いため、比較的スキが少ないと思われているのです。

一方の日本人女性は、小柄でおとなしく、はっきり意思表示をせずに曖昧に微笑んでいるという印象を持たれているケースが少なくありません。よくいえば、日本人女性は親しみを持たれているといえますが、悪くいえば、甘く見られているということもできるのです。

そんな日本人女性が一部の欧米人女性と同じような露出度の多い服装をするのは危険。あくまでも、現地の人々の感覚に合わせた服装を心がけましょう。

さらに具体的な注意点とは・・・?

身体の線を出さない

安全のため、イスラムの国やインドを旅する女性が気をつけるべき4つの服装のポイント

イスラムの国とインドでは、おもな宗教も文化も異なりますが、服装に関して気を付けるべき点は案外共通しています。

そのひとつが、身体の線を出さないこと。特に出すべきではないのが、胸やお尻、脚のラインです。インドでは、膝から下の脚のラインは見せている人も多いですが、膝から上のラインは見せないようにしている人がほとんど。

国によって事情は異なりますが、イスラムの国では、あまりぴったりとしたパンツは履かないようにしたほうが無難です。

胸元を出さない

安全のため、イスラムの国やインドを旅する女性が気をつけるべき4つの服装のポイント

イスラムの国々やインドでは、胸元を露出している現地の女性はまずいません。「胸元」といっても、胸だけではなく、デコルテを含めた広い範囲でとらえてください。

戒律の厳しいイスラムの国を除き、首を出す程度なら問題ない場合がほとんどですが、できればスカーフなどで首元も隠したほうが無難。少し長めのスカーフなら、胸のラインも隠せて一石二鳥です。

脚を出さない

安全のため、イスラムの国やインドを旅する女性が気をつけるべき4つの服装のポイント

「身体の線を出さない」の項目でも登場した脚。日本ではよほどのミニスカートやショートパンツでも履かない限りあまり注目されることはありませんが、イスラムの国々やインドでは、女性性を感じさせるセクシーなパーツのようです。

そのため、膝が隠れるやや長めのものであっても、脚が出るパンツやスカートを履くことはあまりおすすめできません。

おすすめはゆったりとしたブラウスにゆったりとしたパンツ

安全のため、イスラムの国やインドを旅する女性が気をつけるべき4つの服装のポイント

イスラムの国やインドでの服装としておすすめなのが、お尻が隠れる長さのあるゆったりとしたブラウスに、脚のラインが出ないゆったりとしたパンツを合わせたコーディネート。あるいはゆったりとしたブラウスにロングスカートを合わせてもいいでしょう。

パンツを選ぶなら、東南アジアでも売っているゆったりしたコットンパンツが1本あれば便利ですし、最近流行りのスカンツでも代用が利きます。

現地の習慣を取り入れて楽しい旅ファッションを

安全のため、イスラムの国やインドを旅する女性が気をつけるべき4つの服装のポイント

現地の文化や習慣をわきまえた服装をして、「現地のことをある程度わかっている」と思わせるだけで、無用な危険は大幅に減らせます。

「イスラムの国」と一口に言っても、外国人旅行者にもスカーフの着用を義務付けるイランのような国から、非イスラム教徒も多く暮らすマレーシアのような国までさまざま。

ここで紹介した以上に徹底して肌を隠さなければならない国もあれば、日本と同じような服装でも特に問題にならない国もありますが、トルコやモロッコなど、日本人の旅先として一般的な国であれば、上記のポイントを実践すれば十分です。

「現地に合わせて服装を変えるべき」というと、なんだか窮屈な感じがするかもしれませんが、現地に合った服装をすると、その国の風景に溶け込んだ写真が撮れるという利点もあります。

最初の1~2泊分は日本から持っていき、残りの滞在分の服は現地で調達するというのおすすめ。ヒジャブやサリーとはいかないまでも、現地のテイストを取り入れて、普段とは違ったファッションを楽しんでみてはいかがでしょうか。

[All Photos by shutterstock.com]

PROFILE

春奈

Haruna ライター

和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。

和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。

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