一度は訪れてみたい水の都ヴェネツィア。世界に2つとないその美しさを見るため、世界中から人々が観光に訪れる街。もしあなたもこの街を訪れる機会があるとしたら、何を食べたらよいでしょう?
イタリア在住者が教える「ヴェネツィアで食べたいもの5選」、デザートと飲みものも合わせてお伝えします。
ヴェネツィアで食べたいもの 食事編
海に浮かぶヴェネツィアですから、やっぱりおいしいのは海鮮。郷土料理も海鮮を作った物が多くあります。その中でも、現地でぜひ食べてみたいのがこちら。
<1> 干しダラのムーズ「バッカラマンテカート」
ヴェネツィアの代表的郷土料理。干しダラはイタリアではよく食べられる食材ですが、ヴェネツィアの物は寒風にさらして乾かしたもの。塩漬けにして作られる干しダラに比べ、塩気が少なくやさしい味わいです。これを煮てペースト状にしたのがこの料理。クリーミーでふんわりとした口当たりがとってもおいしい料理です。
<2> イワシの酢漬け「サルデ・イン・サオール」
こちらもヴェネツィアの郷土料理。華やかな料理ではないため見過ごされてしまいがちですが、ヴェネツィア料理店には必ずある一品。イワシを炒めた玉ねぎ、松の実、レーズンなどと一緒に酢漬けにしたものです。旨味、酸味、そしてほんのり甘みが、和食にもちょっと通ずるところがあり、日本人にはどことなく懐かしさも感じるおいしさです。
<3> 各種海鮮のスパゲッティ
ヴェネツィア名物としてよくガイドブックでも紹介されているのが「イカスミスパゲッティ」。イカ墨のほんのり甘い旨味がおいしい一品です。それ以外にも色々な海鮮スパゲッティがあるのでぜひ試してみましょう。
<4> ベネチア風仔牛のレバー「フェーガト・アッラ・ベネチアーナ」
さて、海鮮の紹介が続きましたが、もちろん肉料理だってあります。
ヴェネツィア料理で有名な肉料理と言えばヴェネツィア風仔牛のレバー「フェーガト・アッラ・ベネチアーナ」です。仔牛のレバーを玉ねぎと一緒に調理したもの。玉ねぎの甘さとレバーの旨味がとてもおいしい一品です。
<5> クロケッタ(コロッケ)
郷土料理をずらっとご紹介しましたが、ヴェネツィアでぜひ食べていただきたいものがもうひとつ。それは「クロケッタ」コロッケです。
コロッケはもうあまりにも一般的になったので、この土地だけのものとは言いがたくもありますが、ヴェネツィアでは、ヴェネツィア特有の立ち飲みスタイルのBAR「バーカロ」でよくおつまみとして出されています。肉、野菜、海鮮とその種類も豊富ですし、また一口サイズで食べやすいことから、どんどん食べられてしまいます。<1>で紹介した干しダラを使ったコロッケなどもありますよ。
次は飲みもの&デザート編です!
飲みもの&デザート編
その土地の食事にはやっぱりその土地の飲みものが合いますよね。ヴェネツィアではこちらをぜひお試しください。
まず、ワインは「プロセッコ」という発泡ワイン。ヴェネツィアのあるベネト地方の名産です。シュワシュワとのどごし爽やかなワインです。辛口と甘口があります。食事には辛口が合うかと思いますが、お好みに合わせてお選びください。
食前酒にカクテルであれば「スピリッツ」をぜひ。作り方は色々ありますが、代表的なものは「アペロール」というイタリアのリキュールにプロセッコ、または白ワインを混ぜて作ります。ほんのり甘く軽いカクテルです。
さてさて、やっぱりデザートは欠かせない! という方に、ヴェネツィアで食べたいデザートは「ティラミス」。
今や世界中で愛されるお菓子、その発祥の地はいくつかの説がありますが、ヴェネツィアも発祥の地と言われるひとつ。ヴェネツィアのある北イタリア地方の発祥であるとされています。本場のおいしさをぜひ味わいたいですね。
[Photo by Ryoko Fujihara]
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