「今日が人生最後の日だと思って生きる」青年が2017年を最高の年にした話

Posted by: 倉田直子

掲載日: Mar 10th, 2018

突然の事故で生命の危機にさらされたリトアニア出身の青年が、どのように2017年を生きたかという記録が話題を呼んでいます。「毎日を人生最後の日であるかのように生きよう」と決心した彼の2017年が一体どんなものだったのか、のぞいてみませんか?

未来特集「今日が人生最後の日だと思って生きる」青年が、2017年を最高の1年にしたお話
(c)facebook/Jacob Laukaitis

私たちはついつい、「今日の続きに明日がある」「このまま何事もなく毎日は続いていく」と無意識に思いがちですよね。けれど、人生に何が起こるのかは、誰にも分かりません。突然の事故で生命の危機にさらされた青年が、どのように2017年を生きたかという記録が話題を呼んでいます。

タイで交通事故にあい、九死に一生を得る

未来特集「今日が人生最後の日だと思って生きる」青年が、2017年を最高の1年にしたお話
(c)facebook/Jacob Laukaitis

このストーリーの主人公は、Jacob Laukaitisさんというリトアニア出身の青年。母国の高校を卒業後すぐに定期的に旅する生活を始めたのだそう。そして2016年10月、彼は自身の運命を大きく左右することになるアジア方面への旅に出発しました!

未来特集「今日が人生最後の日だと思って生きる」青年が、2017年を最高の1年にしたお話
(c)BoredPanda/Jacob Laukaitis

なんとその旅の出発から数週間後、タイの繁華街でJacobさんは飲酒運転のバイクに衝突され、大けがを負ってしまうのです。頬骨を骨折し、4時間にも及ぶ手術が必要だったのだそう。入院費は9850ドル(2018年2月現在、約105万円)にも上ったにも関わらず、加入している保険会社からは「バイク事故は補償しない」という冷酷な判断を下されてしまいます。大ピンチです!

未来特集「今日が人生最後の日だと思って生きる」青年が、2017年を最高の1年にしたお話
(c)BoredPanda/Jacob Laukaitis

けれど最終的には保険会社が温情を示してくれ、入院費をカバーしてくれたのだそう。とりあえずのピンチは脱出です!

そしてJacobさんは病院のベッドで長い時間を過ごした際、ご自分の人生と周りの人たちをどれだけ愛しているかを実感できたのだそう。 新しいものを学ぶこと、新しい場所を探索すること、さまざまなプロジェクトに取り組むこと、本を読むこと、人々と出会うことの素晴らしさに気がついたのです。そして「毎日を人生最後の日であるかのように生きよう」と決心しました。

退院直後からのフル回転

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(c)facebook/Jacob Laukaitis

「毎日を人生最後の日のように生きる」という決心の通り、退院直後からJacobさんはフル回転を始めました。とあるプロジェクトに参加するため、タイのバンコクからいきなりエジプトに飛んだのです!

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(c)facebook/Jacob Laukaitis

そしてキプロスを経て、ドバイに降り立ちました。摩天楼の眺めが最高ですね!

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プロジェクト終了後は、インドネシアに入りアジア旅に戻りました。お忙しい!

未来特集「今日が人生最後の日だと思って生きる」青年が、2017年を最高の1年にしたお話
(c)BoredPanda/Jacob Laukaitis

未来特集「今日が人生最後の日だと思って生きる」青年が、2017年を最高の1年にしたお話
(c)BoredPanda/Jacob Laukaitis

オセアニアのニュージーランドにも立ち寄って、スカイダイビングを楽しんだり、映画「ロード・オブ・ザ・リング」の撮影セットを訪れたりもしています。どちらも羨ましいですね。

Jacobさんの快進撃は、まだまだ止まりません。なんとついに「あの山」に会いに行ってしまうのです。

子供の頃からの夢をかなえる

未来特集「今日が人生最後の日だと思って生きる」青年が、2017年を最高の1年にしたお話
(c)Facebook/Jacob Laukaitis

それは、ヒマラヤ山脈のエベレスト。Jacobさんは「小さなころから、エベレストを直接見ることが夢だった」のだとか。麓のベースキャンプから世界最高峰の頂上を眺めると、それはまるで今にも触れることができるんじゃないかと錯覚するくらい近くに感じられたとJacobさんは語っています。

未来特集「今日が人生最後の日だと思って生きる」青年が、2017年を最高の1年にしたお話

(c)Facebook/Jacob Laukaitis

更にインドでは、吹雪の中をオートバイで山越えし……。

未来特集「今日が人生最後の日だと思って生きる」青年が、2017年を最高の1年にしたお話
(c)Facebook/Jacob Laukaitis

インドのムンバイのスラム街で5日間も過ごしたりしたのだとか。大冒険ですね。

未来特集「今日が人生最後の日だと思って生きる」青年が、2017年を最高の1年にしたお話
(c)BoredPanda/Jacob Laukaitis

イランでは、美しい砂漠で夕日を眺め、涼しいひと時を過ごしました。

未来特集「今日が人生最後の日だと思って生きる」青年が、2017年を最高の1年にしたお話
(c)BoredPanda/Jacob Laukaitis

中東オマーンでは、こんなに夢のように美しい光景にも出会います。Jacobさんも「これが現実の光景だなんて信じられない」と述べています。

未来特集「今日が人生最後の日だと思って生きる」青年が、2017年を最高の1年にしたお話
(c)Facebook/Jacob Laukaitis

ページの都合でJacobさんの訪れた国すべてを追えませんでしたが、17か国を訪れた後、2017年12月にJacobさんは故郷リトアニアに戻りました。「2017年は、最高に冒険に満ちた年だった」と感じられたそう。

交通事故にあったのは災難でしたが、その経験があったからこそ「毎日を大事に生きよう」「今日が最後の日でも後悔しないように生きよう」と思えるようになったのでしょう。

そして2018年を迎え、Jacobさんは既に新しい旅に出発されました。Jacobさんにとって、2018年はどんな年になるのでしょうね。ぜひご本人のSNSで旅の様子をのぞいてみてください。

[Instagram/ Jacob Laukaitis]
[youtube/ Jacob Laukaitis]
[facebook/Jacob Laukaitis]
[Jacob Laukaitis]
[After Almost Losing My Life In 2016, I Made Sure 2017 Was The Best Year Of My Life]

PROFILE

倉田直子

Naoko Kurata ライター

オランダ在住ライター。元バックパッカーの旅行愛好家。2004年に映画ライターとしてデビュー。2008年、北アフリカのリビアへ移住後に海外在住ライターとして活動スタート。2011年から4年間のUKスコットランド生活を経て、2015年夏にオランダへ再移住。著書「日本人家族が体験した、オランダの小学校での2年間」
https://www.amazon.co.jp/dp/B0758JCDTM/

オランダ在住ライター。元バックパッカーの旅行愛好家。2004年に映画ライターとしてデビュー。2008年、北アフリカのリビアへ移住後に海外在住ライターとして活動スタート。2011年から4年間のUKスコットランド生活を経て、2015年夏にオランダへ再移住。著書「日本人家族が体験した、オランダの小学校での2年間」
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