ニューヨークでチープに食べる。５ドルで美味しい「世界のサンドイッチ」４選

ニューヨークは、トレンドや多国籍文化のレストランが星の数ほどあります。あなたも、いろいろ試してみたいことでしょう。食べ歩きしたいものの、物価が高いニューヨークでは外食がお高いのが悩みの種。さらにチップ・税金もかかります。地元在住の筆者が正直にいいますと、この味でこの値段ですか？と思うレストランもあります。

ニューヨークの外食は高価なのねとがっかりするのは、まだ早いですよ。実は探せばあるんです、安価で美味しいもの。B級グルメに詳しい筆者がお気に入りの、気軽に食べられるチープメニュー。ひとり旅でも立ち寄りやすいお店。気候が暖かくなるこれからは、テイクアウト（ニューヨークではTo Goと言います）して、公園や公共のベンチでいただくのも気持ちが良いですよ。あなただけにそっとお教えするお手頃グルメ、今回は5ドルで頂ける個性豊かな各国サンドイッチです。

美味しいベトナム風サンドイッチ

ワシントンスクエア近くにあるグリニッジ・ヴィレッジには小規模の名店が数々あります。レント（家賃）が高いエリアにも関わらず、お手頃グルメの宝庫なのです。

サイゴンシャック（Saigon Shack）はベトナム料理の店。こじんまりとした店の前には、常に行列ができています。メニュー構成はシンプルで、ベトナム風サンドイッチ、フォー（Pho）、お好みの具を載せた汁なしの麺類など。フォーも人気が高いですが、イチオシはベトナム風サンドイッチ。サイゴンシャック　クラシックサンドイッチ　S.S. CLASSIC(Vietnamese Ham, House bacon & Pate)は、たっぷりの人参と大根のピクルス、きゅうり、パテ、ベトナム風ハムが、パリッとしたバゲットにたっぷり詰まっています。しかもたったの５ドル（税別）という安さ。女性一人では食べきれないボリュームです。サンドイッチだけでは物足りない大食漢は、スイートポテトフライ（サツマイモのフレンチフライ）を注文してみては。ほんのりした甘さにホッとしますよ。

店内で食べきれないサンドイッチは持ち帰りにしてくれるので、夜食にしても良いでしょう。ニューヨークの数あるベトナム風サンドイッチで、味、お手頃価格とも筆者のナンバーワンです。

クセのあるスパイシーさにハマる、中毒性のあるファストフード

ニューヨークに店舗数を増やしている中国系ファストフード店Xi’an Famous Foods。元々はクイーンズ区フラッシングのディープな雑居ビル地下の小さな店舗が人気店に。

筆者は中国人の友人から「Xian foodsの手打ち麺とラムバーガーは絶対オススメ、行ってみて。」と大推薦されていました。スパイシークミン・ラムバーガー　Spicy Cumin Lamb Burgerは、クミン（カレーの匂いの香辛料）がバッチリ効いています。筆者のようにスパイシー系が好きなら、きっと気にいると思います。ラム（子羊の肉）は日本人には馴染みが薄いかもしれませんが、下味が良く浸みて肉は柔らかいので美味しく頂けますよ。スパイス系が苦手なあなたは、豚肉のStewed Pork Burgerをどうぞ。いずれもサイズが小さいので、おやつ代わりに。

眠らない街NYCで朝方まで食べられる、中東のサンドイッチ

前述のサイゴンシャック（Saigon Shack）の通りを挟んで向かい側にあるのが、Mamoun’s Falafel。1971年創業ニューヨークで一番古いファラフェルのお店だそうです。シリアやレバノン（中東）のサンドイッチ、ファラフェルは野菜がたっぷり入っていて、さっぱりしてヘルシー。

オススメは、やはり看板商品のファラフェル・サンドイッチでしょうか。トマトとレタスが詰まったピタパンの奥には、可愛いひよこ豆のコロッケが３つ隠れています。肉を使っていないのに、ボリュームがありますよ。小さな間口のお店で、立ち食いか外のベンチしかスペースがないので、近所のワシントンスクエアのベンチでいただくのも良いでしょう。

ディープなチャイナタウンの、ジューシーなサンドイッチ

ニューヨークのチャイナタウンは世界最大の規模で、「ここは本当にニューヨークなのかしら」と思うほど中国然としています。旅行客がウロウロするCanal Streetあたりは、ライトなチャイナタウン。もっと奥まったGrand Streetあたりはディープさも濃厚で、値段もさらにお手頃かつ面白いお店が多いのです。以前ご紹介した「【ニューヨークB級グルメ探検隊】チャイナタウン最強のチャーシュー丼」もこのエリアにあります。

その中で、Vanessa Dumpling Houseは、扉を開けると中国にタイムワープしたかのよう。こちらは、餃子で有名なお店ですが、オススメはセサミパンケーキ　ウィズ　北京ダック　Sesame Pancake with Peking Duck。パリパリのゴマがかかったもっちりした小麦粉の皮に、ジューシーな北京ダックがたっぷり詰まって、なんと4ドルというお値打ち価格。高級な北京ダックが、たったの４ドル（税込）で食べられるなんてビックリですよね。オーダーするたびに作ってくれるので、新鮮なのも嬉しいポイント。スパイシーがお好みなあなたは、テーブルにあるスリラッチャソースをたっぷりかけて召し上がれ。

Vanessa Dumpling Houseは、ユニオンスクエアやブルックリンのウィリアムバーグにも店舗がありますが、北京ダックが食べられるのはチャイナタウン店のみ。ぜひ、チャイナタウンに向かいましょう。

ニューヨークは一つの都市なのに、各国グルメが頂けるのが楽しいのです。通常サンドイッチは8〜10ドルくらいはするので、ご紹介した5ドルサンドイッチはかなりお得。オススメした4選の中で、筆者がナンバーワンに選ぶのは、「ベトナム風サンドイッチ」か「セサミパンケーキ　ウィズ　北京ダック」か迷うところ。あなたが実際食べてみて、ご自分のナンバーワンを決めてくださいね。

ニューヨークの食べ歩きは、楽しいですよ。ぜひ、いらしてくださいね。

[All Photos by Sara Aoyama]
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PROFILE

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。