【天空の秘境】日本で最も美しい村のひとつ、群馬県六合温泉郷の見どころ１１選

野尻湖

温泉へ行くのなら、美しい景観とともに楽しみたいですね。群馬県六合温泉郷は、群馬県の草津温泉と四万温泉の中間標高600m〜2,300mに位置し、「日本で最も美しい村」のひとつに選出されています。

日本ロマンチック街道沿いにある、面積の92％が山林と原野を占める森の里。首都圏から近い群馬県にある秘境、六合（くに）にはどんな美しい景観があるのでしょうか。

天空の湖と讃えられる「野反湖」

野反湖

例年7月上旬～中旬頃には黄色のノゾリキスゲが花咲く、約300種類の高山植物の宝庫。秋は紅葉が湖面を染めます。野尻湖キャンプ場は、BE-PALの「ほんとうに気持ちいいキャンプ場日本一」に選出。キャンパーの憧れの地です。

神秘的なエメラルドグリーンの「湯の湖」

湯の湖（品木ダム）

神秘的なエメラルドグリーンの水を湛えるのは、品木ダムによって出来た「湯の湖」。酸性河川を中和するためのダムの底には、品木集落が眠っています。

芳ヶ平湿原

芳ヶ平湿原（中之条町）（C）ググっとぐんま写真館　

国道292号「日本国道最高地点（標高2172m）」から見下ろせる、「芳ヶ平湿原」。水鳥の生息地等として重要な湿地、及びそこに生息・生育する動植物を保全するラムサール条約に平成27年5月登録。絶滅危惧種を含む植物 442種、動物20種、野鳥62種、トンボ14種が確認されているそうです。美しい自然の残る場所を、大事に守りたいですね。

夏を知らせる芳ヶ平湿原の「ワタスゲ」

芳ヶ平湿原（中之条町）
（C）ググっとぐんま写真館　

6-7月には湿原に点在する池の周りには、可憐なワタスゲが咲きます。

緑のビロード絨毯　チャツボミゴケ公園

チャツボミゴケとレンゲツツジ（中之条町）（C）ググっとぐんま写真館　

酸性の水が流れる地域に育つ「チャツボミゴケ」。2000mに渡る緑のビロードの絨毯は、東アジア最大級の群落。春にはレンゲツツジ、初夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と異なる表情を見せてくれます。

山合いの静かな温泉　六合の里温泉郷

■道の駅　六合内に温泉がある

道の駅　六合外観（中之条町）（C）ググっとぐんま写真館　

国道292号線沿いにある道の駅「六合（くに）」。敷地内に、応徳温泉くつろぎの湯（日帰り温泉）・お宿 花まめ（温泉宿）、足湯、物産センターや飲食施設あり。花インゲンや六合ハムが人気。飲食施設では、一番人気の「花豆ソフトクリーム」のほか「ソースカツ丼」やそば・うどん類があります。駐車場、トイレは24時間使用可能。

■応徳温泉（道の駅六合内）

六合温泉郷 応徳温泉　湯船（中之条町）（C）ググっとぐんま写真館　

平安時代の応徳年間に発見された、千年の歳月を越える応徳温泉。珍しい黒い湯花が咲く、弱アルカリ性の肌に優しい「美人湯」。肌に優しい温泉と高い評価。道の駅六合内に、旅館「花まめ」と日帰り温泉施設があります。

■花敷温泉

六合温泉郷　花敷温泉（中之条町）（C）ググっとぐんま写真館　

花敷温泉の名の由来は、源頼朝が発見した時、桜の花びらが湯の一面を敷き詰めたようだった様子から「花敷」と名付けられたそうです。ロマンティックですね。美肌効果の期待できる、弱アルカリ性低調性高温泉。山里の一軒宿「花敷の湯」は全５室。都会のストレスを置いていけそうな宿です。

■尻焼温泉　河原野天風呂

六合温泉郷　尻焼温泉（中之条町）（C）ググっとぐんま写真館　

川の湯を堰き止めて作った、ダイナミックな露天風呂。関東最大級の野天風呂で、混浴なので水着の用意をどうぞ。女性は遅い時間の利用は避けましょう。紅葉時期はお湯に浸かりながら、紅葉狩りが出来ます。

■京塚温泉　しゃくなげの湯（露天風呂）

六合温泉郷　京塚温泉露天風呂（中之条町）（C）ググっとぐんま写真館　

お豆腐屋さんで料金を支払い、鍵を借りて入るという趣のある無人の露天風呂（男女別）。開放感のある露天風呂を楽しみたいあなたに。

■赤岩温泉　長英の隠れ湯

六合温泉郷　長英の隠れ湯　湯船（中之条町）（C）ググっとぐんま写真館　

山村の養蚕集落として平成18年（2006年）に国から群馬県初の重要伝統的建造物保存地区に選定された赤岩地区にある町営の日帰り温泉。幕末の蘭学者高野長英が逃避の際、一時匿われていたことが名前の由来。入浴後にゆっくり出来る畳の大広間があり、飲食持ち込みOKという太っ腹。

日本で最も美しい村のひとつ

　

ノゾリキスゲ（C）ググっとぐんま写真館　

92％が山林と原野を占める六合地区には、美しい湖があり、湿原があり、豊かな温泉があります。東京からそれほど遠くない場所に、スイスのような場所があることに驚かされますね。自然は失ったら二度と取り戻せません。日本で最も美しい村に敬意を払い、美しい自然を享受する旅に出たくなりますね。

[Photos by shutterstock.com]

PROFILE

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。