中禅寺湖
明治中頃から昭和初期の間、避暑地として外国人に愛されていた中禅寺湖畔。そういった目で見ても見なくても、この湖の水の青さに、優雅でハイカラな雰囲気を感じるのではないでしょうか。
実はこちら、避暑地なだけあって、海抜高度が1,269mと、日本一高いところにある湖なんだそうです。山岳信仰から、長い間女人禁制の聖地だったという一面もあります。
イタリア大使館別荘記念公園
(c) Shio Narumi
1周約25kmの湖畔の中でも原生林が茂るエリアに大使館の別荘がいくつも建てられました。イタリア大使館別荘から望む中禅寺湖の美しさから、この地が選ばれた理由が分かる気がします。
(c)Shio Narumi
(c)Shio Narumi
周囲の景色のみならず建物自体も、内装と外装に様々な模様の杉皮が印象的に使われていて惹きつけられます。このイタリア大使館別荘は、平成9年まで実際に使われていたとのことです。意外と寝室が狭いところなども興味深いです。窓際のカフェスペースでカプチーノをいただきながらリラックスできます。
中善寺金谷ホテル
1893年に同じグループの日光金谷ホテルが日本初のリゾートホテルとしてオープンしました。1940年にオープンしたこちらのホテルも戦中、戦後しばらくは米軍の保養所として使われていました。日光虹鱒のソテー金谷風、大正コロッケットなど100年以上変わらない伝統の味を楽しめます。またカヤックツーリングといった湖のアクティビティも提供しています。
日光田母沢御用邸記念公園
うってかわって和の世界です。大正天皇のご静養地としてつくられ、明治・大正期につくられた御用邸で現存するものとしては最も規模が大きいものだそうです。「国の重要文化財」に指定され、「日本の歴史公園100選」となるのも納得の典雅な光景が広がっています。
湯ノ湖&湯滝
中禅寺湖から車で10分ちょっとのところに湯ノ湖があります。その静けさは神秘的ともいえるほど。
湯ノ湖の穏やかさからは想像ができないほど、そこから流れ落ちる湯滝の水量は多く、あたりには清涼感が漂います。
華厳の滝
エレベーターに乗っている間に盛り上がる気分を裏切らないのが、言わずと知れた華厳の滝です。中禅寺湖の水が97m落下すると同時に、中ほどの高さから周囲の十二滝が細く流れ落ちる様子が相まって芸術的です。
6月前後は滝の周辺をイワツバメが飛び交います。まるで台湾にでも来たかのような気分に。子供の頃とは違った感覚で鑑賞でき、日光の魅力に気づいた次第です。
参考
[栃木県]
[イタリア大使館別荘記念公園]
[金谷ホテル]
[日光田母沢御用邸記念公園]
[日光旅ナビ華厳ノ滝]
[華厳滝エレベーター]
[Photos by shutterstock.com]