【日本を旅する外国人 面白ランキング】最も口コミサイトの情報を信じる国は?

Posted by: 鳴海汐

掲載日: Jun 21st, 2018

観光庁が4万人以上の訪日外国人観光客に聞き取り調査をして分かった、最新の消費動向ランキングをご紹介。それぞれの国籍・地域特有の旅行スタイルや文化ギャップが浮き彫りになり、日本人からみて興味深い結果となっています。最も口コミサイトの情報を信じる国は?

【訪日外国人観光客ランキング】最も口コミサイトの情報を信じる国は?

最も口コミサイトの情報を信じる国

【訪日外国人観光客ランキング】最も口コミサイトの情報を信じる国は?

旅行の口コミサイトは、世界中の人々がその観光地・ホテル・お店などをどう思ったのかを知ることができて便利ですよね。日本のガイドブックには載っていないけれど、外国人には人気ナンバーワンのスポットがあったりするので見逃せません。

さて、そんな口コミサイトの情報を最も重視しているのはどこの国でしょうか?
正解は・・・

【訪日外国人観光客ランキング】最も口コミサイトの情報を信じる国は?

「オーストラリア」です。昨年は50万人近くという、世界で7番目に多い旅行者数でした。うち768名が回答した結果が以下の通りです。

オーストラリア人の旅行情報源ランキング 旅行出発前(複数回答)
1位 口コミサイト(トリップアドバイザー等) 38.4%
2位 自国の親族・知人 36.6%
3位 宿泊施設ホームページ 29.9%
4位 日本在住の親族・知人 27.5%
5位 個人のブログ 20.8%

口コミサイトの回答率は、トリップアドバイザーの本拠地アメリカの26.5%を差し置いての堂々一位です。オーストラリアに限らず、英語圏は総じて、口コミ、親族・知人の意見などが上位に入っていて、評判を重視する傾向が見られます。

2番目に日本にお金を落としていったオーストラリア人

今回の調査の中で、日本への旅行で最もお金を使ったのは中国で、一人当たり230,382円なのですが、オーストラリアは2位で、一人当たり225,845円となっています。

宿泊料金、飲食費、交通費、買物代とまんべんなくお金を使っているのはもちろんなのですが、一際目を引くのが娯楽サービス費です。全国籍・地域の平均が5,014円の中、オーストラリアだけが一万超えの14,089円となっています。

回答者の7割以上が「観光・レジャー」目的で来たというオーストラリア人。一体どんな娯楽なのか、気になりますね。

【訪日外国人観光客ランキング】最も口コミサイトの情報を信じる国は?

その用途のトップ3は、「美術館・博物館・動物園・水族館」「ゴルフ場・テーマパーク」「スキーリフト・スキー用品レンタル」です。この「スキーリフト・スキー用品レンタル」と回答したのは77人で、この人数は他の国籍・地域に比べても断トツです。その単価が高いので、娯楽サービス費の平均が跳ね上がったようです。数値はずれますが、「今回したこと」で「スキー・スノボ」と答えた人は101人いました。

【訪日外国人観光客ランキング】最も口コミサイトの情報を信じる国は?

北海道、長野を訪問した人の割合が他の国籍・地域より高かったので、そこでスキーを楽しんだ人が多そうです。実際、北海道ニセコに来る外国人の半数以上がオーストラリア人だとか。

60代以上のシニア層が多い

回答者のうち、60歳以上は15.6%で、これは他の国籍・地域よりも大きい数字になりました。

【訪日外国人観光客ランキング】最も口コミサイトの情報を信じる国は?

生涯スポーツであるスキーを楽しむ、比較的時間のあるシニア層もいそうです。

近くに国が少ないオーストラリア。シドニーから東京へのフライトは約10時間と中距離です。日本はオーストラリアの真上に位置し、あまり時差がないことも、比較的年配の人にも魅力かもしれませんね。

日本政府観光局(JNTO)によると、2011年~2015年の間、オーストラリア人の旅行先として日本は11番目に選ばれていたとのこと。その間も、その後も日本への旅行者数は増えていますし、「次回したいこと(複数回答)」で「スキー・スノボ」と答えた人は192人と全回答者の25%に上がっていましたので、今後の伸びに期待したいですね。

[All Photos by shutterstock.com]

PROFILE

鳴海汐

Shio Narumi ライター

イタリアはフィレンツェとタオルミーナの料理留学、イギリスはウエストン・スーパー・メアとケンブリッジの花留学を経て、現在はロンドンと神奈川を行ったり来たり。飛行時間の大幅短縮が実現するよう、心から科学の進歩を願う水瓶座。

イタリアはフィレンツェとタオルミーナの料理留学、イギリスはウエストン・スーパー・メアとケンブリッジの花留学を経て、現在はロンドンと神奈川を行ったり来たり。飛行時間の大幅短縮が実現するよう、心から科学の進歩を願う水瓶座。

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