珍しい生き物が生息する世界遺産「ガラパゴス諸島」が有名な中南米のエクアドル。コロンビアとペルーに隣接する小さな国ですが、太平洋に面した海岸沿い、アンデスの高原地帯、アマゾン川流域の熱帯雨林地域など、さまざまな表情を持ち合わせています。
水産業が盛んなこともあり、エクアドルは魚介類を使ったスープが豊富。なかでもマグロを使ったスープは、美味しいと評判です。とはいえ「マグロのスープを食べに、いざエクアドルへ」というには、ちょっと遠過ぎる・・・。
それなら作ってみるしかない! というわけで、スーパーで手に入る材料で作れる、エクアドルの家庭料理「Encebollado de pescado」のレシピをご紹介します。スペイン語で「魚のスープ」という意味ですが、マグロを使うことが多いため「マグロのスープ」とも呼ばれています。
このスープ、なんと二日酔いにも効果的なのだとか。早速作ってみましょう!
マグロ 約900g
キャッサバ 約450g(※手に入らなければ、ジャガイモで代用)
サラダ油 大さじ2
赤玉ねぎ 1/2コ
トマト 2コ
チリパウダー 小さじ1
クミンパウダー 小さじ2
水 2リットル
香菜 5本
塩 適宜
【作り方】
1. 大きめの鍋にサラダ油を入れて中火にかけたら、みじん切りにした赤玉ネギ、ダイス状にカットしたトマト、クミンパウダー、チリパウダー、塩少々を加えて炒める。
2. 水と香菜を加えて、煮立たせる。
3. 煮立ったらマグロを加えて、火が通るまで15分程度煮込む。
4. マグロを取り出して、ほぐす。
5. 3のスープで、皮をむいたキャッサバまたはジャガイモを柔らかくなるまで煮込む。
6.イモを取り出して、食べやすい大きさにカットしたらほぐしたマグロと共に鍋に戻し、塩で味を調える。器に盛りつけたら、トマトと赤玉ネギの※サルサ(分量外)をトッピングします。
※トマトと赤玉ネギのスライス、みじん切りにした香菜とライムジュースで和えて、塩で味付けしたもの。
調理用バナナ「プランティーン」のチップスやポップコーンを添えていただくのが現地のスタイル。お好みでスパイシーなチリソースをかけて、いただきましょう。本来はキャッサバで作るので、手に入るようならぜひ使ってみてください。
今回参考にさせていただいたのは、エクアドル在住のカナダ人夫婦のブログ「gringosabroad.com」と、エクアドル出身のフードブロガー・ライラさんのブログ「laylita.com」。どちらのもエクアドルの食文化が美しい写真と共に詳しく綴られています。
白いご飯にも合いそうなマグロのスープ、秋の食卓をエスニックに彩ってくれそうですね。