空室一元化システム サイトコントローラー
宿泊予約サイトで宿を予約する方は多いと思います。ここ最近多くの予約サイトが登場しました。複数の予約サイトに空室を出している宿泊施設は空室管理をどうしていると思いますか?違うサイトから同時に予約が入って、ダブルブッキングになったら大変です。
そこで、ほとんどの宿泊施設は「サイトコントローラー」というシステムを使い、すべての予約サイトの空室を一元管理しているのです。つまりAの予約サイトから予約が入れば、B,Cの予約サイトの空室も自動的に減るのです。
宿泊料金に占めるネット経費の増加
今年に入って小規模宿泊施設にとっては大きなニュースが飛び込んできました。これまで楽天トラベルに在庫提供していれば無料で利用できたサイトコントローラー「ねっぱん」が有料化すると発表したのです。
もともと有料のサイトコントローラーがありましたが、部屋数の少ない宿にとっては割高で導入に消極的でした。予約サイトの利用だけでも宿泊料金のおよそ15%がかかり、さらにサイトコントローラーに経費がかかれば、それを宿泊料金に反映せざるを得ないからです。
しかし2013年に「ねっぱん」が無料で登場し、昨年末時点ではおよそ8,400施設が利用しています。
有料化後どれぐらいの施設が継続利用するのでしょうか。
海外のサイトコントローラー「Beds24」は小規模施設に対応した利用しやすい料金設定です。1部屋1,000円/月で、Airbnbなどバケーションレンタルで部屋を提供している世界中の人に利用されています。しかし、現在日本の予約サイト「楽天」や「じゃらん」には対応していません。
7月までにはまだ時間があり、宿泊施設の動向が注目されるところですが、予約する人も注意した方がいいかもしれません。
小さな宿を予約のするときに注意すること 2019年7月以降
② ダブルブッキングが発生する可能性もあり。
③ 主なターゲットが外国人の場合、「楽天」「じゃらん」など日本のサイトに空室を出さなくなる可能性あり(AirbnbやBookin.comからの集客がメインの宿は「Beds24」に乗りかえるため)
[Airbnb]
[Booking.com]
7月以降で宿を予約するとき、もし、予約サイトに部屋がなかったら、トリップアドバイザー(予約サイト比較)で検索する、宿に電話してみる、を念のため試みてみた方がいいかもしれません。
[トリップアドバイザー]
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