湖畔の城で誓う永遠の愛！マルツェージネの「スカリジェロ城」って？

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ヴェローナのロミオとジュリエット

世界一有名な愛の悲劇、といえばシェークスイアの「ロミオとジュリエット」をまっ先に思いだす人も多いのではないでしょうか。互いに対立する家に生まれた二人は結ばれる事なく、共に死を選んでしまいます。

ところで、この悲劇の舞台になったのは、イタリア北部の都市、ヴェローナです。時は１３世紀後半から１４世紀前半。当時のヴェローナ一帯は、西はミラノ共和国、東はヴェネツィア共和国、北は神聖ローマ帝国に挟まれていました。また、皇帝と教皇の対立などが火種となり、紛争地帯でもありました。都市ヴェローナの中でも、何を支持するかによって、家同士の争いは絶えなかったそうです。したがってロミオとジュリエットの悲劇が誕生するような土壌は育まれていました。

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現在のヴェローナには、ロメオ、あるいはジュリエットの家というものがあり、特にジュリエットの家は観光名所になっています。しかし、本当に彼らが存在したのか、あるいはモデルになるようなカップルは実在したのか、それともシェークスピアの完全な創作なのか？諸説ありますが、本当のところはどうなんでしょうか？

マルツェージネのスカリジェロ城

ヴェローナから北へ、ドイツへ至るルートのアルプスの麓に、ガルダ湖というイタリア最大の湖があります。ガルダ湖は南北に長い湖で、東西両岸を急峻な崖に挟まれ、絶景が広がります。ロミオとジュリエットの時代、ヴェローナとガルダ湖一帯を支配していたのはデラ・スカラ家という領主でした。彼らは領内に沢山のお城を建てました。その内の一つが今回紹介するマルツェージネという街のスカリジェロ城です。

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マルツェージネは湖の東側にある小さな街です。デラ・スカラ家の出城、スカリジェロ城は湖に突き出す崖上にたっており、この街を特徴付けています。小説家ゲーテやカフカ、画家クリムトなどもこの小さな街に感銘を受けています。

スカリジェロ城からの美しき眺め

スカリジェロ城は外から見てもピクチャレスクですが、城の中から見るガルダ湖の景色も素晴らしいものです。塔に登る事ができますが、そこに至るまでに様々なビュースポットがあり、各スポットから見る景色は刻々と変化してゆきます。ガルダ湖の壮大な景色と、歴史を持つ古城との組み合わせがとにかく美しいのです。

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そんな美しいスカリジェロ城の中に、ひときわ目立つテラスがあります。Rivellinoという名のそのテラスからはガルダ湖とマルツェジーネの街を見渡す事ができ、その見晴し台の下からの眺めをゲーテがスケッチしていてスパイと疑われた、という歴史もあります。

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最高の舞台で永遠の愛を誓う

そのテラスでは結婚式を、城内では披露宴を開く事ができるそうです。
ロミオとジュリエットは、愛を成就することができませんでした。

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しかし、彼らの生きた同時代にヴェローナ一帯を支配していたデラ・スカラ家の古城で永遠の愛を誓い合えば、ロミオとジュリエットの愛に想いを馳せ、より愛の力も強いものになるのではないでしょうか。

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マルツェージネは夏の温かい季節は、遊泳、船で湖上遊覧、またはバルト山でのハイキングなど、魅力も盛りだくさん。ヴェローナまでも電車で30分、ヴェネツィアまでは1時間半とそんなに離れていません。ヴェネツィア、ヴェローナの都市旅行で疲れた体をほっと一息休ませたい方にもオススメの湖畔の小都市、マルツェージネ。その街にそびえるスカリジェロ城からの風景を心ゆくまで楽しんでください。

PROFILE

川合英介

Eisuke Kawai

ドイツ、ミュンヘンで設計事務所に勤務。　週末と休暇を利用して旅に出る。海にいくと一緒に来る妻はケーキマイスター（ドイツでマイスター号を取得）。彼女はシティートリップには乗り気ではないので、イヤイヤついて来る二人の息子と男三人でヨーロッパと日本を駆け巡る。

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ドイツ、ミュンヘンで設計事務所に勤務。　週末と休暇を利用して旅に出る。海にいくと一緒に来る妻はケーキマイスター（ドイツでマイスター号を取得）。彼女はシティートリップには乗り気ではないので、イヤイヤついて来る二人の息子と男三人でヨーロッパと日本を駆け巡る。

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