世界遺産の歴史地区「コルドバ」
スペイン南部、アンダルシア地方にある「コルドバ(Cordoba)」。古代ローマ時代、植民地だった時にはヨーロッパ随一の大都会として栄えていた歴史のある町です。市内には300ものイスラム寺院があったと言われ、8世紀に創建されたイスラム建築の代表的な大モスクが現在も残っていることで知られています。旧市街にはローマ時代に建てられた橋や、中庭(パティオ)を備えた白壁の民家なども残り、「コルドバ歴史地区」として世界遺産に登録されています。
アラブ語で「大いなる川」という意味を持つグアダルキビール川が流れるコルドバは、土地が潤い、穀物や綿花、ぶどうなどの産地としても知られます。
コルドバ歴史地区の大モスク「メスキータ」
「メスキータ・コルドバ大聖堂(Mezquita – Catedral de Córdoba)」は、785年にイスラム首長のアブド・アッラフマーン1世の命よって建設されたという、古い歴史を持つイスラム寺院。2層の馬蹄型をしたアーチの柱が続く大回廊など、芸術的な建築物としても注目される場所です。
9世紀という長い年月を経て増改築されてきたモスクは、キリスト教の大聖堂(カテドラル)の要素も取り入れられ、さまざまな時代や宗教、建築様式が混ざり合う珍しい寺院に。コルドバ観光で必見のスポットとなっています。
所在地:Calle Cardenal Herrero 1, 14003 Córdoba, Andalucia
電話:+34 957 470 512
公式サイト(英語):https://mezquita-catedraldecordoba.es/en/
コルドバ郊外に広がるひまわり畑
コルドバ郊外には、45,000ヘクタール以上のひまわり畑があると言われていて、6月頃にはコルトバ市周囲のゆるやかな丘陵地帯に広がる「ひまわり畑」が、黄色く彩られます。大輪を見事に咲かせるひまわりの花々が連なる、壮観な景色が楽しめますよ。
カルモナのひまわり畑
コルドバ南西にあるアンダルシア州の州都セビーリャ方面へ向かう途中、車で1時間強の場所にある「カルモナ(Carmona)」。この町の周辺も、ひまわり畑が広がる地域として知られ、日本の旅行会社や現地のツアー会社がひまわり畑の観光スポットとして訪れているそう。なだらかな丘を背景に広がるひまわり畑のビビットな黄色い世界が、印象的な風景を作り出します。
上記のほかにも、南部のアルマルヘン(Almargen)や、沿岸部のカディズ(Cadiz)など、ひまわり畑があちこちに点在するアンダルシア州。ひまわりは農作物として栽培され、それぞれの農家で毎年種まきのタイミングも違うそうですが、5月下旬から6月にかけての開花が比較的多いようです。気候などにも左右されるそうなので、実際に旅を計画する時は、最新情報をチェックして下さいね。
・スペイン政府観光局公式サイト:https://www.spain.info/ja/que-quieres/ciudades-pueblos/grandes-ciudades/cordoba.html
・UNESCO World Heritage Centre公式サイト(英語):https://whc.unesco.org/en/list/313
・Instituto de Turismo de España公式サイト(英語):https://www.spain.info/en/actividades/detalle.html?id=A0000008620000015722
・The Cordoba Local Tourist Board公式サイト(英語):https://www.turismodecordoba.org/
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