伊丹空港が初出店!「京出汁おいなり 釣狐」
伊丹空港(大阪国際空港)の北ターミナルの搭乗待合エリアにオープンした「京出汁おいなり 釣狐」。
“京都の出汁文化を伝えたい”と意気込む京都発のいなり寿司専門店です。
店名の由来は、狐と油揚げが登場する狂言『釣狐』から引用されています。高い技術を要する大曲に、精神力と高度な技術が求められる京料理で重要な役割を担う「出汁」を重ね合わせたそうです。
お店の前には京都土産の定番「おたべ」も販売されています。
横に細長い店内は、明るい無垢材に囲まれ落ち着きがあり、和の雰囲気にあふれる佇まいをしています。
朝(6:30 〜10:00)は「朝いなり定食」、昼から(10:00 〜20:20)は「いなり定食」のメニューがあり、九条ねぎの蕎麦などの定食や、ちょい呑み定食など、単品からセットまでそろっています(新型コロナウイルスの影響で、商品提供時間は変更の可能性があります)。
「おたべ餡の抹茶クリームあんみつ」「おたべ餡の冷やしぜんざい」など、京都らしいちょっとした甘味もございます。
ちょっと小腹にがちょうど良い「京出汁おいなり」
出発前のわずかな時間で駆け込んでいただいたのは「京出汁おいなり」(単品370円・税込)。注文したらすぐ運んできてくださいました。
おいなりさんが2個、隣にはガリが添えられ、美しいセッティングに京都に来たような贅沢な心地です。
箸袋には狂言『釣狐』の原画モチーフが描かれています。
味の決めては、北海道産真昆布・鯖節・鰯節で出汁を取り、鰹節で風味を付けて丁寧に取った一番出汁とのこと。一口食べただけでびっくり!ジュワッとお出汁があふれてきます!
お揚げは、150年以上の歴史ある京都を代表する老舗豆腐店「嵯峨豆腐 森嘉」の 上質な油揚げ。揚げ油の鮮度にもこだわり、薄すぎず厚すぎず、お出汁が染み込み噛むたびにあふれてきます。寿司飯の良さを引き立てる薄味仕立てですが、大豆の風味もしっかり感じます。
寿司飯は、京都のこしひかり(おたべ会のお米)をお出汁と一緒に炊きあげています。お出汁をたっぷり含んでいるのにお米の食感は失われず、一口食べるとホロホロとほどけてゆく・・・。お酢が控えめで、京出汁の旨味と香りが豊かで、お寿司というより京料理の世界に浸っているようです。
テーブルには山椒と七味も置いてあるので、お好みで味を変えてみてもいいですね。
お茶も味わいよく、翠の深い余韻で食事を締めくくりました。サクッといただくというにはおこがましい、ゆっくり味わいたくなる逸品です。
京都と飛行機、両方楽しみながらおたべやす
お持ち帰りに「お出汁のおいなり」は、3個入(551円・税込)・5個入(918円・税込)・15個入(3240円・税込)と用意されています。
めでたい白い包装と赤い風呂敷。移動中のお食事やお土産にぴったりなサイズ。
前面はガラスで仕切られて圧迫感がなく、お向かいに飛び立つ飛行機を目にすることができます。
飛行機と京都の融合を楽しめるのも空港ならではのポイント。ここは伊丹空港ではなく京都?と錯覚してしまうほど、ギリギリまで旅を楽しめる「釣狐」に立ち寄ってみてはいかがでしょう。
住所:大阪府豊中市螢池西町3-555(北ターミナル2F搭乗待合エリア)
電話:06-6836-9217
営業時間:6:30〜20:20(L.O.19:50)
※新型コロナウイルスの影響で営業時間変更の可能性あり
交通:大阪モノレール「大阪空港駅」から徒歩約5分
HP:http://www.bijuu.co.jp/tsurigitsune
[all photos by kurisencho]