【実はこれが日本一】夏に訪れたい!滝の数が一番多いのは東北の「あの県」

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Jul 5th, 2022

さまざまな日本一を取り上げてきたTABIZINEの連載。今回は、夏に訪れたい、ちょっと涼しげなスポットに関する日本一を紹介します。

山形県せことい橋
 

 

落差5m以上の滝が230も

山形県蔵王の滝
夏場の旅行と言われたら、どこに行きたいですか? 海ですか? 山ですか? 川ですか? それとも涼しげな美術館・博物館といった感じでしょうか。

緑も豊かで涼しげな水辺の観光地としては、滝も挙げられますよね。滝といっても、日本にはいろいろな滝があって、「落差日本一の称名滝」(富山県)とか、関東の人にはおなじみの「華厳の滝」(栃木県)、「那智の滝」(和歌山県)なども有名です。

それこそ枚挙にいとまがないですが、日本の都道府県の中で滝がもっとも多い自治体はどこなのでしょうか? ヒントは東北。あくまでも落差が5m以上の滝という条件を設ければ、日本でもっとも滝が多い都道府県は山形県だといわれています。

念のため山形の位置を説明すれば、東北の日本海側、新潟県の北に位置する自治体ですね。

そもそも落差5m以上の滝は、日本に2,488あるといわれています。その中でも、山形にある落差5m以上の滝は230を数えます。およそ全国の1割の滝が山形に集中している計算です。

山形県も県の公式サイトで滝の数が日本一であると誇り、環境省の情報源を根拠に、公式サイトやポスターもつくっていますから、日本一と言っても間違いはなさそうですね。

姫路城の天守閣よりも高低差が大きい滝

山形県玉簾の滝
玉簾(たますだれ)の滝

山形県には、どのような滝があるのでしょうか。

その筆頭は、TABIZINEのライター陣がパイ インターナショナルとタッグを組んで出版した『いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日』にも紹介されている、酒田市の「玉簾(すだれ)の滝」が挙げられます。

その落差は63mです。山形県内で最大。63mといえば、姫路城の天守閣(46.35m)よりも高低差が大きく、メキシコのテオティワカン遺跡・太陽のピラミッド(65m)に匹敵します。

樹木が生い茂る歩道を400mほど歩いた先にある滝で、雪深い冬は凍り付き、ゴールデンウィークとお盆はライトアップもされるので、多くの人を楽しませてくれています。

そのほかにも、日本の滝百選に入る「白糸の滝」(戸沢村)、同じく日本の滝百選の段瀑「滑川大滝」(米沢市)なども有名です。いくつにも分かれた流れが、1つになって滝つぼに落ちる「七ツ滝」(鶴岡市)も日本の滝百選です。

それこそ滝めぐりだけでも十分な旅のプログラムが完成しますので、この夏、涼しくなりたいと思ったら山形へ向かい、滝めぐりをしてみてはいかがですか?


滑川大滝。滝壺より。image by Kitadake3193(Wikipediaより)

[参考]
全国の約一割が集中! 「滝の県」山形県が、観光ウェブサイト内に特設コーナー「日本一の滝王国山形」を公開 – YAMAKEI ONLINE

七ツ滝(鶴岡市田麦俣) – やまがたへの旅

山形県の日本一 – 山形県

自然環境保全基礎調査 – 生物多様性センター

玉簾の滝 – 酒田市

青、紫、白 「玉簾の滝」ライトアップ 酒田 – 山形新聞

[Photos by Shutterstock.com]

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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