イタリアの秋景色
ワイン王国イタリアは今、ぶどうの収穫がそろそろ終わり、人々はワインの仕込みで大忙し。ですのであまり注目されることはありませんが、ぶどうを狩り終えた畑は、秋の冷たい空気に触れ、美しく紅葉します。
イタリアの中でもワインの名産地として知られるキャンティ地方より、紅葉の景色をお届けします。
イタリアの紅葉の色
イタリアの紅葉の色は黄色が主。日本のように赤く染まる木々が少ないからなのですが、晴れ渡る青空に、黄金色に輝く紅葉は実に美しく、まばゆいばかりです。明るい夏が過ぎ、そこはかとなくしんみりしがちな秋ですが、この色を見ているとなんだか明るい気持ちになります。それもそうですよね、収穫の秋、たくさんの実りに喜びいっぱいの秋なのですから。
ぶどう畑の紅葉を楽しむおすすめのドライブコース
ワインの一大産地、キャンティ地方ではどこでもぶどう畑を見ることが出来ますが、特におすすめのドライブコースは、Strada in ChantiからGreve in Chiantiを通ってPanzano in Chiantiへと抜けて行く道。左右にぶどう畑が広がる道は、丘陵をなぞるように続くゆるやかなワインディングロード、天気の良い日に走り抜けると爽快です。
秋を見つける旅
海外に住むようになってから思うのですが、日本の秋の色は赴き深く本当に美しく、特別なものだったのだなと。そんな日本の秋を恋しく思うときもありますが、その土地それぞれの秋があり、その違いもまたおもしろく、その美しさを見つけられた時にはとてもうれしくなります。
普段見慣れた景色の中に、見過ごしてしまっている秋の美しさはありませんか? 秋を見つけにいく旅、そういうのも楽しいかもしれませんね。
[All Photo by Ryoko Fujihara]