2011年、タイの北東部にあるマンゴー畑に可愛らしい建物が出現しました。
(C) Steve Areen
まるで、おとぎ話の中の建物か、バーバパパの住む家のようですね!
この建物は、スティーブ・アリーン(Steve Areen)さんというアメリカ人男性が建てた家。20年以上も航空会社でフライトアテンダントとして世界中を飛び回った後、現地の知人の勧めでこの地に家を建てることにしたのだとか。丸くて可愛らしい外観ですが、内装も思わず目がハート型になってしまう愛らしさです。
(C) Steve Areen
玄関の内側と、その横の洗面所。
(C) Steve Areen
来客と一緒にくつろげる、リビングスペース。
(C) Steve Areen
更に、広々としたベッドルーム。ちなみに、窓辺でくつろいでいらっしゃるのが家主のスティーブさんです。
(C) Steve Areen
(C) Steve Areen
水回りも、胸がときめくほど心憎い装飾です。スティーブさん、男性なのにどうしてこんなに女子ウケするインテリアが分かるのでしょうね。
工期6週間、経費100万円強のローコストハウス
驚くのは、その見かけの可愛らしさだけではありません。なんとこのドームハウス、スティーブさんと他に協力者2人の合計3人で、6週間で作ってしまったのです。2か月かかっていないんですね!
(C) Steve Areen
(C) Steve Areen
現地で作られたコンクリートブロックを一つずつ積み上げてドームの形を作り、その上に更にセメントを塗って作られているのだとか。スティーブさん、楽しそうですね。
ちなみにこの家は電気は普通に通っているそうですが、天窓のおかげで日中は冷房も電灯も要らないエコ設計。そしてこの球形構造は衝撃を分散させるので、地震や台風にも強いとスティーブさんは胸を張ります。
(C) Steve Areen
しかもかかったお金は、家と内装および家具を合わせてたったの9,000ドル(2015年12月現在、1ドル約121円)。つまり、100万円と少しの金額でこんなに素敵なお家が建てられたということです。物価の安いタイの話とはいえ、そんなローコストで庭に池のあるお家に住めるなんて羨ましい!
ドームハウスに住む夢を叶えるお手伝い
このドームハウスは主に英語圏のネットで話題を呼び、「こんな家に住みたい!」という熱い要望に応えて、今では本業(フライトアテンダント)の傍らドームハウスづくりのワークショップなどを行っているというスティーブさん。もちろんこのタイの家で過ごす時間を大切にしながらも、主にアメリカでドームハウスを建てる夢を叶えるお手伝いをされているそう。
(C) Steve Areen
「家を建てる」と聞くと人生を賭けた一大イベントに思えてしまいますが、住みたい場所に、こんな風に気軽に素敵な家を建てられたら幸せですね。
[steveareen.com]
[DOMEGAIA]
[inhabitat/Magical Dome House in Remote Thailand Constructed in Six Weeks for Just $8000!]