和歌山の玄関口に建つ“四つ星ホテル”
和歌山の玄関口ともいえるのが南海電鉄・和歌山市駅。2020年には複合施設「キーノ和歌山」がオープンしたばかり。スターバックスコーヒーや蔦屋書店、和歌山市民図書館などが入居しています。2020年7月には、和歌山県唯一の“四つ星ホテル”である「カンデオホテルズ南海和歌山」が開業。スカイスパや健康的な朝食ビュッフェが人気の、こちらのホテル。今回、どんな泊まり心地なのかリポートしてきました!
和歌山市駅直結の「南海和歌山カンデオホテルズ」
大阪・なんば駅から南海電鉄の特急サザンにゆられること約60分、和歌山市駅に到着しました。カンデオホテルズ南海和歌山は地上12階建て(ホテル4~12階)で、客室数は120室もあり、キーノ和歌山でもひときわ目立つ存在です。
エントランスが11階にあるため、まずはエレベーターで上にあがります。エレベーターにはキーノ和歌山1階の大和証券と市民図書館・スターバックスの間から入っていくか、改札を出てエスカレーターで2階に上がっていくか、どちらかの方法を選べます。個人的には駅前の雰囲気がわかる1階からのほうがアクセスしやすい気がしました。どちらにしても駅から1分足らずでホテルにたどりつくことができます。
エントランスは、壁面が巨大な窓になっていて、日の光がたっぷり降り注いでいます。県内北部を横断する一級河川・紀ノ川や市街地の大パノラマが目に飛び込んできます。この日は近畿地方の梅雨明け宣言があったこともあり、遠くにある和歌山城の天守閣まで見ることができました。
エントランスにはシャンデリアでできた「和歌山城」のオブジェがあります。実は、全国のカンデオホテルズにはその地域の日本文化が反映されたオブジェがあり、「ゲストがより光り輝くために」というホテルのコンセプトを表現しているそうです。確かに見ているだけで、訪れた人をゴージャスな気持ちにさせてくれます。
フロントでチェックインをするとき、後方にあるアメニティを部屋に持っていくのをお忘れなく。アメニティは、カミソリとシェービングクリーム、綿棒、コットン、ヘアゴム、ボディタオル、ヘアブラシ、粉末緑茶がありました。くれぐれも必要なものだけを持ち帰るようにしましょう。バスタオルや歯ブラシ、スリッパなどは各部屋に置かれています。
ちなみに各フロアには製氷機が用意されており、各ルームにあるアイスペールを使って氷を持ち帰ることもできます。また喫煙スペースは11階と12階、自動販売機は12階に設置されていました。
雄大な紀ノ川を臨む開放感のあるルーム
今回泊まった部屋は「キング」。広さは20平米ですが、カーテンを開くと、先ほどの紀ノ川が眼下に広がっており、それ以上の解放感があります。窓の横には「小上がりソファ」があり、景色を眺めながら読書や仕事ができます。手元にはコンセントが2口あります。フリーWi-Fiも使えたのでテレワークも問題なくできました。
バスルームには、カンデオホテルズオリジナルのボディウォッシュ、シャンプー、コンディショナー、さらにハンドソープが置いてありました。全てイタリア製のオーガニックで、まるで高級ホテルのようなこだわりですね。いずれもラベンダーのいい香りがして、泡立ちもしっかりしていました。
ルームウエアは、黒をベースに、シルバーとピンクゴールドのラインをあしらったシックな仕上がり。滑らかなタッチのジャージー素材(ポリエステル80%、綿20%)で、ストレスフリーな着心地でした。シモンズ社製のベッドもふかふか。旅先のホテルではなかなか寝付けないことも多い私ですが、この夜はぐっすり眠ることができました。
吹き抜けの露天風呂で非日常感に浸れる「スカイスパ」
そしてカンデオホテルズ南海和歌山に行ったらぜひ体験してほしいのが、カンデオホテルズ名物の「スカイスパ」。最上階12階にある内湯呂とサウナ、そして露天風呂はまさに“インフィニティスパ”と呼ばれるにふさわしい絶景が広がっています。私も日々の仕事で疲れた体をリラックスさせるために行ってみました。
脱衣所は、明るく清潔感があり、鍵付きのロッカーが用意されています。ドライヤー、化粧水、乳液などもそろっていました。またサウナ利用者のための無料のウォーターサーバーがあったのもありがたいサービスでした。同じフロアには24時間利用可能の有料のコインランドリー(洗濯機2台、乾燥機2台)も。
広々とした内湯と、吹き抜けになっている露天風呂。洗い場にはボディウォッシュだけでなく、シャンプーやコンディショナーも用意されていました。女風呂にはクレンジングと洗顔料が備えつけられているとのこと。これなら部屋からタオルを持ってくるだけで事足りそうです。
期待の露天風呂は、広々とした湯船があって、雄大な紀の川をはじめとした美しい自然を満喫できます。隣接ビルとの距離感が心配でしたが、周囲に高い建物がなく、景色も川に面したほうに広がっていたため、視線を気にせず、思う存分、非日常感に浸れました。内風呂も広いので、思い切り手足を伸ばしてくつろげます。
さらにサウナは男女で違うタイプが用意されています。男風呂のドライサウナと、女風呂のミストサウナです。男風呂のドライサウナの室温は90度と、かなり高温の設定。実際に入ったところ、強い熱気が全身を包み込んできて、一気に汗が噴き出しました。そのまま水風呂に入れば、モヤモヤした気分がリフレッシュできます。
個人的には外気にあたりながら体を冷ます「外気浴」も体験したかったのですが、椅子などの休憩スペースがなかったので、露天風呂の浴槽のふちに座って、体への温冷刺激で「ととのい」ました。このスカイスパは15:00〜翌11:00までの営業ですが、宿泊客以外にも「日帰り入浴」プランがあるので気軽に利用できそうです。
南高梅、しらす…名産品満載の朝食ビュッフェ
翌朝になったら、大人2200円で食べられる「朝食ビュッフェ」もおすすめです。6:30〜10:00(最終受付は9:30)まで、フランス産バターが香るサクサクのクロワッサンなどの焼きたてパン、ごはんはもちろん、地元の新鮮野菜をたっぷり使ったメニューが味わえます。
お好みのおかずと組み合わせる「出汁カレー」や、毎朝店舗で豆乳から手作りしている「手作り豆腐」もおすすめ。出汁カレーは、枕崎産かつお削りぶしの一番だしをきかせており、浅漬けや肉じゃが、茄子の味噌炒めなどのメニューをトッピングして、オリジナルの味が楽しめます。
さらにカンデオホテルズ南海和歌山では、地元の名産品である南高梅(はちみつ味)や和歌山県産しらす、塩昆布や南高梅で食べると絶品な茶粥が独自メニューとして用意されていました。とりわけ南高梅は肉厚で、はちみつを使用した適度な酸味と甘みがたまらないまろやかさ。とってもおいしくて、ロビーでお土産として売っていたものを購入して帰ってしまうほどでした。
彩り肉団子、タットリタン、焼き鳥(金山寺味噌ソース)、温野菜サラダといった日替わりメニューもあり、随所に「また来たい!」と思わせてくれる工夫が満載でした。
ちなみにドリンクバーには牛乳やコーヒーはもちろん、リンゴジュースやオレンジジュース、烏龍茶、さらには日替わりのフルーツウォーターがありました。この日は輪切りのスダチが入ったさっぱりとした味のフルーツウォーターでした。
地元の特産品などにいろいろなメニューに目移りしつつ、ついつい食べ過ぎないよう朝食ビュッフェをいただきました。これなら朝から満腹になって、その日のエネルギーをフルチャージできそうですね。
チェックアウトの11:00までに出発の用意をしたら、駅直結でアクセスも抜群なので、すぐにバスや電車で県内の観光名所にも繰り出せます。きっと一日を気持ちよくスタートできそうですね。疲れを癒す“だけじゃない”楽しみがある「カンデオホテルズ南海和歌山」。泊まってみたら、旅がもっと好きになる一日が過ごせることでしょう。
住所:和歌山市東蔵前丁39 キーノ和歌山(フロント 11F)
TEL:073-424-2500
アクセス:南海・和歌山市駅直結
チェックイン15:00/チェックアウト11:00
料金:1室2名6,900円~
URL:https://www.candeohotels.com/ja/wakayama/