鎌倉でしか味わうことのできない絶景
歴史あるお寺や神社、そして海と山に囲まれる鎌倉。その風情ある景色とともに眺めるあじさいは絶景です。
鎌倉には、全国でも有数のあじさいスポットがあり、5月の下旬から6月にかけて多くの人が訪れます。あじさいを見に鎌倉に行きたい!でもどこに行ったらいいの?……という方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、鎌倉のあじさいスポットの中から、おすすめの10カ所を厳選してご紹介。また、気になる開花情報も写真とともにお伝えします!
鎌倉のあじさいマップ
あじさいスポットがたくさんある鎌倉。一日で、できるだけ多く巡りたいですよね? そのため、事前にマップでチェックしてルートを決めていくことがおすすめです!
「明月院」参道に広がる幻想的な世界
1159年、平治の乱で戦死した首藤(山ノ内)俊通の供養として息子の經俊が明月庵を建てたのがはじまりです。
日本古来の「姫あじさい」が約2500株植えられている明月院。青色一色に染まったあじさいは、「明月院ブルー」と言われ、幻想的な世界が広がります。
例年、6月上旬~6月下旬にかけて見頃を迎えます。
6月上旬~6月下旬
【明月院のあじさい】現地の開花状況(6月4日時点)|見頃:6月上旬~6月下旬
途切れることなく並んでいるあじさい。鮮やかなブルーに色づいています。
8分咲きといったところでしょうか。見頃まではあと少しです。
両脇にあじさいが並ぶ階段は、定番の撮影スポット。平日でもここのショットを撮ろうと、多くの人が集まります。
階段のあじさい以外にも、明月院にはフォトスポットがたくさん。一つ一つじっくり眺めていると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
ハートの椅子に座ってあじさいと写真を撮れば、映えること間違いなしです!
出口に向かう参道は、あじさいがお見送りしてくれているようで、最後まで存分にあじさいを楽しむことができます。
住所:鎌倉市山ノ内189
電話番号:0467-24-3437
拝観時間:8:30~17:00分(6月)、9:00〜16:00(7月~5月)
拝観料:500円(高校生以上)、300円(小中学生)
交通アクセス:JR横須賀線「北鎌倉駅」から徒歩約10分
公式サイト:https://www.trip-kamakura.com/place/230.html
「長谷寺」鎌倉の街とともに40種類のあじさいを!
四季を通じて花が絶えることなく、「鎌倉の西方極楽浄土」と呼ばれている長谷寺の境内。
眺望散策路に上がると、遠く相模湾の眺望と共に、40種類2500株のアジサイを望むことができ、その風情は鎌倉でも有数の景勝地と謳われています。見頃は例年6月上旬〜6月下旬。
境内の見晴台から一望できる、鎌倉の海は絶景です!
あじさい路に入場するためには、長谷寺の拝観券のほかに「あじさい鑑賞券(小学生以上/500円)」の購入が必要となります。
※日時指定期間は2024年6月3日(月)~見頃終了まで
また、チケットサイトにて「拝観&あじさい鑑賞日時指定券」を購入すれば、待ち時間なくあじさいを鑑賞できるので、事前にチェックしておくのがおすすめです。
6月上旬~6月下旬
【長谷寺のあじさい】現地の開花状況(6月4日時点)|見頃:6月上旬~6月下旬
あじさい路・境内のあじさいの鉢植えは咲きそろっていました。「長谷の祈り」や、「長谷の潮騒」など長谷寺で命名された、新種のあじさいが並んでいます。
経蔵をバックにあじさいを撮ることができるこの場所、フォトスポットです。
あじさい路を上がると、相模湾や鎌倉の街並みとともに、色とりどりのあじさいを見ることができます。まさに、圧巻の景色!
斜面にはピンク、ホワイト、パープル、ブルー、黄緑など色とりどりのあじさいが広がります。6月4日時点では、まだ4分咲き程度で葉の緑が目立った印象。満開になるのが待ち遠しいですね。
遠くから見ると緑が多いですが、近づいて見ると色鮮やかに咲いています。色も形もさまざまなあじさいを見ることができるのも、長谷寺ならではの魅力です。
住所:鎌倉市長谷3-11-2
電話番号:0467-22-6300
拝観時間:8:00~17:00(4月〜6月)、8:00~16:30(7月〜3月)
拝観料:400円(大人)、200円(小学生)
あじさい路に入場するためには、長谷寺の拝観券のほかに「あじさい鑑賞券(小学生以上/500円)」の購入が必要となります。
※日時指定期間は2024年6月3日(月)~見頃終了まで
交通アクセス:江ノ島電鉄「長谷駅」から徒歩5約分
公式サイト:https://www.hasedera.jp/
「建長寺」立派な法堂と背丈の低いあじさい
建長寺は、1253年に鎌倉幕府5代執権北条時頼によって建設された日本最初の禅寺です。また、「建長汁(けんちん汁)」発祥のお寺といわれています。
境内のあちらこちらに咲いているあじさい。例年6月上旬〜7月上旬に見頃を迎えます。
6月上旬~7月上旬
【建長寺のあじさい】現地の開花状況(6月4日時点)|見頃:6月上旬~7月上旬
白や紫、ブルーといったあじさいが参道に点在しています。きれいに色づいてはいるものの、見頃まではもう少しといった感じでした。
立派な法堂と背丈の低いあじさいとのコラボレーションは、絶景。落ち着いた雰囲気の中、ゆったりとあじさいを楽しめるスポットです。
住所:鎌倉市山ノ内8
電話番号:0467-22-0981
拝観時間:8:30〜16:30
拝観料:500円(高校生以上)、200円(小中学生)
交通アクセス:JR横須賀線「北鎌倉駅」から徒歩約15分
公式サイト:https://www.kenchoji.com/
「成就院」海とあじさいのコントラストが絶景!
良縁成就として知られている成就院。本堂前に置かれている本尊「不動明王」は、縁結びのパワースポットとして知られています。
かつては「あじさい参道」と呼ばれていた成就院の参道ですが、東日本大震災後、参道のあじさいは宮城県南三陸町へ送ったため、現在は70株ほど。例年6月中旬頃に見頃を迎えます。
6月中旬
【成就院のあじさい】現地の開花状況(6月4日時点)|見頃:6月中旬
あじさい、参道そして海の絶景を一望できるスポット。ひんやりとした風が心地よく、心が洗われます。
階段上の方は、4割ほどでしたが、下の方は6割ほど咲いていました。
紫やピンク、白といったさまざまな色のあじさいがありますが、中でも目に留まったのが、こちらのあじさい。鮮やかなブルーに白の模様が入っていて珍しいです。
住所:鎌倉市極楽寺1-1-5
電話番号:0467-22-3401
拝観時間:8:00~17:00(11月~3月は16:30閉門)
拝観料:志納
交通アクセス:江ノ島電鉄「極楽寺駅」から徒歩約3分
公式サイト:http://www.jojuin.com
「御霊神社」江ノ電とあじさいのコラボレーション
江ノ電沿いにある御霊神社。平安時代の武士を祀る古い神社です。
御霊神社の特徴は鳥居の前を電車が通ること。線沿いに咲くあじさいと、江ノ電をカメラにおさめることができる人気のフォトスポットで、あじさいの見頃は、例年6月上旬~6月中旬です。
6月上旬~6月中旬
【御霊神社のあじさい】現地の開花状況(6月4日時点)|見頃:6月上旬~6月中旬
御霊神社のあじさいは、日が当たっているためか8~9割程度咲いていました。
梅雨の時期になると、あじさいと江ノ電の貴重なショットを撮ろうと多くのお客さんでにぎわいますが、訪れた11時頃は比較的少なく、ゆったりと楽しむことができました。
住所:鎌倉市坂ノ下4-9
電話番号:0467-22-3251
拝観時間:9:00〜17:00(収蔵庫)
収蔵庫の拝観料:100円(大人)、50円(小中学生)
交通アクセス:江ノ島電鉄「長谷駅」から徒歩約5分
公式サイト:https://www.kanagawa-jinja.or.jp/shrine/1205011-000/
「浄智寺」緑が広がる山間に咲く色鮮やかなあじさい
1281年に創設された浄智寺。現存する鐘楼門(しょうろうもん)や本堂の様子などにより、「宋風」という当時の中国の様式をうかがうことが出来ます。
また、山間にあり、深い緑に囲まれていている浄智寺。涼気を感じることができるので、涼みに行くのもいいかもしれません。
6月中旬~7月上旬
【浄智寺のあじさい】現地の開花状況(6月4日時点)|見頃:6月中旬~7月上旬
門前にはにあるのは太鼓橋と甘露の井。甘露の井は鎌倉十井一つである井戸です。不老不死の効能があるといわれています。
山門から鐘楼門へとつながる石段の脇には背丈の高いあじさいが並んでいます。そしてその石段を登った先にある鐘楼門では、紫色に染まったあじさいを見ることができます。
6月中旬~7月上旬
鐘楼門とともに眺めるあじさいはとても趣があります。まだ満開とまではいきませんが、きれいな紫に色づいていました。
山門から鐘楼門までのあじさいは1~2割ほど。緑が多かった印象です。
住所:鎌倉市山ノ内1402
電話番号:0467-22-3943
拝観時間:9:00〜16:30
拝観料:300円(大人)、100円(中学生以下)
交通アクセス:JR横須賀線「北鎌倉駅」から徒歩約8分
公式サイト:https://jochiji.com/
東慶寺
1285年に開創された東慶寺。かつては女人救済の駆け込み寺、縁切り寺と呼ばれていました。
墓苑まで続く石畳を中心に本堂、書院、茶室、宝物館が配置され、四季を通じて、様々な草花が咲きます。
東慶寺のあじさいの見頃は例年6月上旬〜6月下旬に迎えます。境内に咲くあじさいは、参道を華やかにします。
境内は写真撮影不可となっているので、山門に続く階段があじさいのフォトスポットです。
6月上旬~6月下旬
【東慶寺のあじさい】現地の開花状況(6月4日時点)|見頃:6月上旬~6月下旬
境内のあじさいは7~8割程度色づいていましたが、階段脇のあじさいは、まだ咲き始めといった感じ。ただ、山門前にはきれいなアナベルが咲いていました。
住所:鎌倉市山ノ内1367
電話番号:0467-22-1663
拝観時間:9:00〜16:00(御朱印・宝物館・売店)
拝観料:なし
交通アクセス:JR横須賀線「北鎌倉駅」から徒歩約4分
公式サイト:https://tokeiji.com/
「極楽寺」山門であじさいがお出迎え
江ノ電「極楽寺駅」から徒歩約2分のところにある極楽寺。元(モンゴル帝国)が日本に襲来したときに、幕府・朝廷の命を受け、忍性が異国退散を祈念した真言律宗のお寺です。
1425年の火災や、1433年の地震のためにほとんどが崩れ落ちて衰微し、今では後に再建された山門や本堂だけが残っています。
江ノ電からも見える山門のあじさい。例年の見頃は6月中旬頃からです。
6月中旬
【極楽寺のあじさい】現地の開花状況(6月4日時点)|見頃:6月中旬
山門前のあじさいは、3割程度で少しさびしさを感じました。満開になれば、ピンクや紫、ブルーでいっぱいになり、極楽寺を訪れた人を歓迎してくれます。
住所:鎌倉市極楽寺3丁目6-7
電話番号:0467-22-3402
拝観時間:9:00~16:30(宝物館は10:00分から16:00)
拝観料:300円(宝物館)
交通アクセス:江ノ島電鉄「極楽寺駅」から徒歩2分
公式サイト:https://www.trip-kamakura.com/place/japanheritage/135.html
「鎌倉歴史文化交流館」入口に咲く真っ白なアナベル
世界的に著名な建築家ノーマン・フォスター氏の設計事務所(フォスター+パートナーズ)が手がけた個人住宅をリノベーションした鎌倉歴史文化交流館。
閑静な住宅街に立地していて、落ち着いた雰囲気に包まれています。
その鎌倉歴史文化交流館に向かう途中の道に咲いているあじさい。ピンク色のあじさいもありますが、一番のみどころは、入口に咲く白色のアナベルです。
そんな鎌倉歴史文化交流館のあじさいの見頃は6月中旬から6月下旬にかけて。
6月中旬~6月下旬
【鎌倉歴史文化交流館のあじさい】現地の開花状況(6月4日時点)|見頃:6月中旬~6月下旬
きれいな白色になっているアナベルも数株ありましたが、まだ緑が多かった印象です。
住所:鎌倉市扇ガ谷1丁目5-1
電話番号:0467-73-8501
開館時間:10:00~16:00(入館は15:30分まで)
休館日:日曜・祝日・休日、年末年始、展示替え期間など
観覧料:400円(高校生以上)、150円(小・中学生)
交通アクセス:JR鎌倉駅・江ノ電鎌倉駅より徒歩7分
公式サイトhttps://www.city.kamakura.kanagawa.jp/rekibun/koryukan.html
「鎌倉海浜公園 稲村ヶ崎地区」海や江の島とあじさいを一緒に!
海と共に七里ガ浜や江の島を一望できる鎌倉海浜公園 稲村ケ崎地区。天気がよければ富士山や伊豆の山々を見ることもできます。
海や富士山、江ノ島をとともにあじさいを眺めることができる絶景スポット。そんな稲村ヶ崎のあじさいは6月上旬~6月下旬に見頃を迎えます。
6月上旬~6月下旬
【鎌倉海浜公園 稲村ケ崎地区のあじさい】現地の開花状況(6月4日時点)|見頃:6月上旬~6月下旬
広場や階段の途中にもあじさいが咲きますが、まだほとんど咲いていませんでした。
階段を上がったところにある、展望広場。咲いていたあじさいは3割程度です。
住所:鎌倉市稲村ヶ崎2丁目6-19
電話番号:0467-22-7272
開園時間:常時開設
交通アクセス:江ノ電稲村ヶ崎駅から徒歩約5分
公式サイト:https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/koen/p_kaihin.html
絶景とともに楽しめる鎌倉のあじさいスポット
今後、さらに混雑が予想される鎌倉のあじさいスポット。少しでも混雑を避けて、楽しみたいですよね?
TABIZINEでは混雑を避けてあじさいを見る方法(比較的混んでいない穴場スポットも)と注意点を紹介している記事もあるので、参考にしてみてください!
今回は、鎌倉にあるあじさいの名所を厳選して10カ所紹介しました。美しい景色が広がる鎌倉に咲き誇る色鮮やかなあじさい。他では味わえない、鎌倉ならではの絶景をぜひ満喫してみてください!
[Photos by RUKA&Shutterstock.com]