言わずと知れた日本一の餃子の街・宇都宮
例年2月に発表される総務省の家計調査では、餃子の1世帯当たりの年間購入額が話題を呼びます。栃木県宇都宮市は常に上位にランクインし、1996年からは15年連続で日本一の座を維持しました。JR宇都宮駅の西口には市の北西部で採掘された大谷石で作られた餃子の像が設置されています。市内には数え切れない餃子専門店が営業し、餃子の街を強く実感できるのです。
市制100周年を記念してオープンした「道の駅 うつのみや ろまんちっく村」
「道の駅 うつのみや ろまんちっく村」は、1996年に宇都宮市制100周年を記念してオープンしました。東京ドーム10個分の広大な敷地をもち、豊かな里山にふれあう道の駅として、人気のスポットとなっています。
施設内には、地元産の農産物や土産品などを取り揃えた農産物直売所の「あおぞら館」、園内で醸造されたクラフトビールを味わえるブルワリーの「麦の楽園」、フードコートの「とちのは」、ファーストフードの「デリ・ベーカリー」などが設けられています。
農産物直売所「あおぞら館」
農産物直売所の「あおぞら館」には、地元の約150軒の契約農家で朝採りされたばかりの新鮮で安全な野菜や果物が、ぎっしりと並んでいます。
栃木県は、イチゴの収穫量日本一を誇っているので、広いスペースに「とちおとめ」や「とちあいか」などが並べられています。赤い果実からは甘い香りが漂ってくるようです。
イチゴは、果物ばかりでなくスイーツやお菓子の代表的な材料となります。「あおぞら館」には、多種多様なイチゴ加工食品が顔を揃えています。「栃木いちごホイップ餅」は、クリーミーな味わいをもったホイップクリームと、甘酸っぱい「とちおとめ」のジャムが、柔らかなお餅で挟まれたお菓子です。
「とちおとめバウム」は、小ぶりなバウムクーヘンに「とちおとめ」のクリームを入れチョコレートでコーティングされています。ホワイトチョコとスイートチョコの2種類の味が楽しめるのは贅沢です。
「いちごミルクパイ」は「とちおとめ」のピューレにミルクを加えて練ったミルク餡が、バター風味のふんわりとしたパイに包まれています。
栃木いちごホイップ餅(10個入り):648円(税込)
とちおとめバウム(10個入り):702円(税込)
いちごミルクパイ(17枚入り):594円(税込)
収穫量日本一のイチゴと宇都宮のお土産として人気を二分しているのが餃子です。冷凍の生餃子を持ち帰るには保冷剤や保冷バッグが必要ですが、餃子味のスナックならば手軽に持ち運ぶことができます。おなじみのポテトチップスや、柿の種に餃子味が加わると、新たな味覚に気づかされます。パッケージもユニークなので、お土産配りが楽しくなるかもしれません。
ポテトチップス宇都宮餃子味(4袋入り):766円(税込)
柿の種餃子味:194円(税込)
餃子棒:648円(税込)
バラエティ豊富な宇都宮の名物が並ぶ中、愛飲家の目を引くのは地元のブルワリーで造られたクラフトビールの数々。本施設内の醸造所のクラフトビールも販売されています。
レストラン「麦の楽園」
宇都宮クラフトビールを自宅での楽しみとして持って帰ってもいいのですが、こだわりのビールが飲めるレストラン「麦の楽園」では、醸造されたばかりのクラフトビールを味わうことができます。
宇都宮クラフトビールは、宇都宮産のビール麦、二条大麦の麦芽を原料としたこだわりのクラフトビールです。一本一本丁寧に手作りされたビールには、麦のうまみが凝縮しています。旬の食材を用いた季節の里山料理とともに飲めば、クラフトビールの味わいは格別です。
ファーストフード「デリ・ベーカリー」
「麦の楽園」の正面に設けられたフードコートの「とちのは」では、ご当地グルメが味わえるほか、ファーストフードの「デリ・ベーカリー」ではスイーツメニューが充実しています。中でも厳選いちごのソフトクリームは、完売になる前に味わっておきたいスイーツです。
道の駅には「農と食」によるおもてなしが満ちあふれていますが、敷地内に設置された大きなパン窯では、パンやピザ焼きの体験をすることもできます。直々に職人からの指導を受けながら薪窯でパンやピザを焼けば、プロ顔負けの一品を作ることができるかもしれません。
ユニークなお土産があふれる道の駅
「道の駅 うつのみや ろまんちっく村」は宇都宮市の北部に位置し、地域の豊かな里山にふれあうことができる施設です。農産物直売所の「あおぞら館」には地元の特産品があふれ、イチゴや餃子をアレンジしたユニークな土産品が充実しています。「麦の楽園」ではできたてのクラフトビールが味わえるのも魅力的です。
住所:栃木県宇都宮市新里町丙254
電話番号:028-665-8800
営業時間:<農産物直売所>8:30~17:00(土日祝18:00)、<麦の楽園>11:00~15:30、17:00~21:00、<フードコートとちのは>10:00~16:00
定休日:毎月第2火曜日
公式サイト:https://www.romanticmura.com/
(各種料金は2024年5月24日取材時のものです。)
[All Photos by Hitoshi Obayashi on 2024/5/24]