世界で一番「いい国」ってどこ?気になる日本の順位は?

Posted by: 春奈

掲載日: Apr 26th, 2016

世界で一番「いい国」ってどこ?気になる日本の順位は?

アメリカの週刊誌「USニューズ&ワールド・レポート」が「総合的に見ていい国ランキング(Overall Best Countries Ranking)」を発表しました。

「いい国」とはどんな国を指すのでしょうか? ビジネスリーダーなどの16,200人が、60か国を対象に、9つの分野と75の基準から多角的に評価したランキングなのだそう。

評価対象となった分野は、「刺激・アドベンチャー」、「国民の意識」、「文化的影響力」、「企業家精神」、「歴史・文化遺産」、「市場開放度」、「原動力」、「国際社会における影響力」、「生活の質」の9つ。

さて、気になるランキングは?

第10位:デンマーク

世界で一番「いい国」ってどこ?気になる日本の順位は?

高福祉国家として知られている北欧の国・デンマーク。イメージ通り、「国民の意識」と「生活の質」が60か国中3位という評価を獲得しています。人口約560万という小国でありながらも、透明性の高い安定した政治が国際社会で一目置かれる豊かさを生み出しているといえそうです。

第9位:オランダ

世界で一番「いい国」ってどこ?気になる日本の順位は?

「寛容な社会」に価値を置くオランダは、2001年に世界で初めて同性婚を合法化した国でもあります。ドラッグや売春が条件付きで許可されていることをご存知の方も多いかもしれませんね。そんなリベラルな気風をもつオランダは、「国民の意識」が60か国中4位、「生活の質」が5位の評価を受けています。

第8位:フランス

世界で一番「いい国」ってどこ?気になる日本の順位は?

「フランスといえば文化・芸術の国」というイメージ通り、「文化的影響力」が60か国中堂々の1位、「歴史・文化遺産」が4位の評価を得ています。世界の人々を魅了するフランスは、最も多くの外国人観光客が訪れる観光大国でもあります。

第7位:日本

世界で一番「いい国」ってどこ?気になる日本の順位は?

日本は7位にランクインしました。日本がもっとも高く評価された分野は「企業家精神」で、60か国中2位。「企業家精神」の項目内訳は、インフラの充実度、労働者の熟練度、教育水準、技術力、進取性などです。

他の8分野における順位は、「刺激・アドベンチャー」が32位、「国民の意識」が14位、「文化的影響力」6位、「歴史・文化遺産」7位、「市場開放度」22位、「原動力」5位、「国際社会における影響力」7位、「生活の質」が11位となっています。

第6位:オーストラリア

世界で一番「いい国」ってどこ?気になる日本の順位は?

スポーツ人口の多い活動的な国民性と、世界でも屈指の住みやすさを誇る街のおかげか、男女とも高い平均寿命を実現しているオーストラリア。

「生活の質」が60か国中4位、「国民の意識」が5位、「刺激・アドベンチャー」が6位と評価されています。

第5位:スウェーデン

世界で一番「いい国」ってどこ?気になる日本の順位は?

人権や福祉に重点を置いた政策で国際社会の尊敬を勝ち取ってきたスウェーデン。税金の多くを公共サービスに費やしており、医療や大学教育はなんと無料。公平な富の分配を実現しています。

スウェーデンが高く評価された分野は「国民の意識」で60か国中1位、続いて「生活の質」と「市場開放度」が2位となっています。

第4位:アメリカ

世界で一番「いい国」ってどこ?気になる日本の順位は?

世界最強の経済的、軍事的パワーを有し、映画や音楽といったエンターテイメントの分野でも揺るぎない存在感をもつアメリカ。

アメリカが高い評価を受けたのは、やはり「国際社会における影響力」で、60か国中1位。続いて、「文化的影響力」と「企業家精神」が3位に輝いています。

第3位:イギリス

世界で一番「いい国」ってどこ?気になる日本の順位は?

首都のロンドンは国際的な金融センターで、世界で最も多くの人が訪れる都市の一つでもあります。芸術と科学の分野でも長い歴史を誇るイギリス。シェイクスピアは英文学史上最も偉大な作家ですし、重力や水素、ペニシリンはイギリスの科学者によって発見されました。

イギリスが高く評価された分野は、「企業家精神」で60か国中4位、次いで「文化的影響力」と「国際社会における影響力」が5位、「国民の意識」が6位となっています。

第2位:カナダ

世界で一番「いい国」ってどこ?気になる日本の順位は?

ロシアに次いで世界で2番目の国土面積をもつ自然豊かな国、カナダ。1971年に多文化主義政策を導入し、カナダで暮らす人々一人ひとりの文化を尊重する風土を大切にしてきました。

カナダが高い評価を受けたのは、「生活の質」で60か国中1位、続いて「国民の意識」が2位、「市場開放度」が3位を獲得しています。

第1位:ドイツ

世界で一番「いい国」ってどこ?気になる日本の順位は?

ヨーロッパ最大の人口を抱えるドイツが「世界でもっともいい国」の座に輝きました。経済大国であるドイツでは、通信や医療、観光といったサービス産業のほか、自動車産業などの工業が重要な位置を占めています。

ドイツが最も高く評価されたのは「企業家精神」で、60か国中第1位。さすがに経済大国、モノづくり大国だけありますね。ほかに、「国際社会における影響力」が4位、「国民の意識」と「生活の質」が7位にランクインしています。

世界で一番「いい国」ってどこ?気になる日本の順位は?

「総合的に見ていい国ランキング」トップ10、いかがでしたか? 隣の芝は青く見えがちですが、完璧な人がいないのと同じように完璧な国もありません。ランキングだけでは測れない各国の良さもぜひ見つけたいものですね。

[Overall Best Countries Ranking(英語)]
[All photos by Shutterstock.com]

PROFILE

春奈

Haruna ライター

和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。

和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。

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