イタリア北西部のリグーリア海岸、険しい岸壁に色とりどりの家々が建つ一帯の村々と小島群は、その美しい景観から世界遺産に登録されています。中でも5つの村からなるチンクエ・テッレは、日本でもよく紹介されているのでご存知の方も多いかと思います。
その5つの村ではないのでピックアップされることが少ないですが、チンクエ・テッレと共に世界遺産に登録されている町に「ポルトヴェネレ」があります。「ポルトヴェネレ」は“女神の港”という意味。その名の通り美しい港町です。
まだまだ知られていない、世界遺産の美しい港町「ポルトヴェネレ」をご紹介します。
小さな町に見所たくさんのポルトヴェネレ
ポルトヴェネレの起源は古く紀元前6世紀頃とされる小さな港町。青く輝く海に伸びる小さな岬と、海を遮断する絶壁が印象的な地形をしています。その岬の先で、女神が誕生したという伝説もあり、それもうなずける美しさです。
町並みはチンクエ・テッレ同様、カラフルでかわいらしい家々が建ち並びます。
パステルカラーの家々が並ぶ町の中を歩くだけで、なんだか楽しい気分に。
明るい日差しに照らされた海辺の美しい景色が、印象的に心に刻まれます。
この町の見所のひとつ、この町を守る丘の上の要塞「ドリア城」。要塞からのびる城壁が町をぐるっと囲み、何世紀も町を守ってきました。
こちらは、要塞からの眺め。青く美しい港が一望できます。
そしてもうひとつの見所、海に張り出した岬の先端にあるサンピエトロ教会。
12世紀に建てられた歴史ある教会。白と黒の配色が印象的な、中世ゴシック様式の建築です。
波の調べを側に聞く、静かな教会。厳粛な雰囲気が心を洗ってくれるようです。
それ以外にも風光明媚な海辺の景色が広がるポルトヴェネレの町。
世界遺産の登録が多いイタリア、まだまだ知られていない美しい景色がたくさんです。美しきリビエラ、女神の港が気になった方は、町の観光ホームページへどうぞ。町への行き方をふくめ、美しい景色が紹介されています。
[ポルトヴェネレの観光ホームページ(英語表示あり)]
[All Photos by Ryoko Fujihara]